高井良ゼミナール

高井良ゼミナールのblogですー

毎週、定期的に更新していきますのでお楽しみに!

高井良ゼミナール 後期第9回

2024-11-28 14:43:45 | 日記

みなさんこんにちは。3年の小峰佳奈です。

最近、寒暖差が激しいですね。

ブログを書いている今日(11月28日)は上着なしで外に出れるくらい暖かい一日ですが、つい数日前まではヒートテックにダウンにマフラーに手袋と着込まないと凍えてしまうくらい寒かったです。

 

ゼミ生のこの2週間は各々多忙な日々を送っていて、「みんな大変なんだなあ」と思いました。

Starterは「印象に残る映画」の話です。

私は二度と観たくないけど見てよかった「ラーゲリより愛を込めて」という映画を紹介しました。

2022年12月に公開されたこの映画は、第二次世界大戦後のシベリア強制収容所を舞台にした物語です。戦争の悲劇がもたらした厳しい環境で、それでも希望を失わずにいきた人々の姿が描かれています。主演の二宮和也さんが演じる主人公、山本幡男は事実無根のスパイ容疑で妻と4人の子供を日本に残し、シベリアの収容所に送られてしまいます。彼は「ダモイ(帰国)」の実現を信じ、劣悪な環境の中でも仲間を励まし続け、希望を与える存在であり続けました。

この映画を見て、私は山本の揺るぎない精神力に心を打たれたため、深く印象に残っています。また、実際にシベリア強制収容所のような悲劇が歴史上で起きたこと、現在も世界のどこかで似たような状況が続いている可能性があることを考えられずにはいられません。戦争が人々の生活にどれほど深い傷を残すのか、そしてそれでもなお人は希望を持ち続けることができるのか。この映画はそんな普遍的なテーマを静かに、しかし力強く問いかけてきます。

ぜひ一度だけ見てください。

 

メインは石塚くんのインタビューから学ぶでした。

とっても丁寧な略年表で、それだけで大いに読み応えがありました。

若林先生の素敵なお人柄が十分に伝わる内容で、読んでいてとてもほっこりしていました。略年表に関しては、このまま冊子に使用したいくらい個人的お気に入りです。

完成が楽しみです。

 

次回のゼミは岩木ちゃんのライフヒストリーの途中経過です。

みなさまお体にお気をつけて❤️


2024年高井良ゼミ 後期第7回

2024-11-11 12:15:16 | ゼミ日記

皆さん、こんにちは!

高井良ゼミのたかいらです。

暑い夏が続きましたが、ここ数日、急に寒くなりました。

体調を崩したりなさっていませんでしょうか?

また今日の午後から暑さが戻ってくるとのことですので、

どうぞ体調管理にお気をつけてお過ごしください。

さて、先週のゼミでは、私がStarterを担当し、「印象に残る映画」の話をしました。

 

私が紹介したのは、2021年に公開された「ONODA 一万夜を越えて」という映画です。

この映画は、日本の敗戦後、30年間もフィリピンのルバング島で「戦って」いた小野田寛郎大尉を

扱ったもので、原作も監督もヨーロッパ人(おそらくフランス人)によるものです。

諜報部隊のメンバーとして特殊な訓練を受けた小野田大尉は、日本の敗戦後も、

日本の無条件降伏や米軍からのメッセージを謀略と考え、自作のラジオを通して、

さまざまな情報を得ながらも、その枠組みのなかで、すべてを理解し、

自らの枠組みを組み替えることはありませんでした。

30年間の間に、部下を失い、現地の人々を多数死傷させています。

この映画は、この小野田大尉を断罪するのでもなく、ジャングルで30年間も生き続ける

生命力と部下との友情を克明に描写したものでしたが、明確なメッセージが示されない分、

むしろ観客が深く考えさせられるものとなっていました。

ゼミ生からは、本来ならば、このような映画を日本人が作るべきではなかったのか、という

問いや、戦争が恐ろしいのは、戦争で死ぬということだけではなく、戦争で生き延びた人間の

精神や考え方を歪めるところにあるのではないだろうか、という問題提起があり、

私の映画の紹介よりもずっと深いディスカッションができました。

世代の異なる学生たちと学び合えていることの幸せを噛みしめた一日となりました。

その後、久しぶりに広田照幸先生のテキストを読み、教育の「目的」と「機能」について、

ディスカッションしました。ゼミ生からは、学校教育の現状を考えると、教育の「目的」を

教師が理解していないように思えるという厳しい批判がありました。

理想とする「目的」と現実の「機能」の緊張関係のなかで、教育は、子どもたちを育てるものと

なるわけですが、大人がこの緊張関係を理解し、持ちこたえることができないと、教育と称する

営みは、子どもたちから、偽善や打算的なものとして見放されてしまいます。

こちらについても、ゼミ生のコメントが鋭く、私はただオロオロするばかりでしたが、

そもそも学力とは何かという問いとともに、教育にかかわる者たちは、与えられた答えを

機械的に適用するのではなく、つねに自分の頭で考え続けることが求められていることを、

改めて教えられたように思います。

オロオロしながらも、学びの多いゼミとなりました。

次週は、毎年恒例のゲスト講師、金子奨先生が来校されます。

今年度も深い学びを楽しみにしているところです。

それではまた次回お会いしましょう!