高井良ゼミナール

高井良ゼミナールのblogですー

毎週、定期的に更新していきますのでお楽しみに!

高井良ゼミ第6回

2016-05-30 23:04:00 | ゼミ日記
皆さんこんにちは。経営学部2年の合志です。
高井良先生のゼミとの出会いは、元ゼミ生である溝口先輩の
紹介がきっかけでした。
第6回目となりましたが、回を重ねる度に成長していると実感しています。


さて、show&tellでは私が所属している「国分寺モリタテ会」の活動を話しました。
国分寺モリタテ会では、住んでいる“まち”をもっとよく知ろう、
もっと楽しもう、もっと好きになろうを合言葉に我々市民の有志が
集まって様々な活動をしています。「緑のギャラリーうぉーく」は
その活動の一つです。
国分寺市民は比較的、芸術・文化志向が強く、多くの特徴的な
小ギャラリーや隠れた市民アーティストが存在しています。
これらを掘り起こし光を当てるとともに、市民にはアートを
楽しみながら街を散策してもらうことを目的にこのイベントが
開催されました。私は、国分寺モリタテ会に入って地域の人との
ネットワークが広がり、様々な出会いと多くの発見ができました。
他にも市民に国分寺の良さを知っていつまでも住んでいたい町
として認識してもらうことを目標に市民の有志が集まって
市民のための散歩マップ「ぶらぶらマップ」を制作しています。


続いて、ゼミの本題に移ります。
今回は佐藤学著「学校を改革する―学びの共同体の構想と実践」
の一、二章を読みました。
一章では学びの共同体の学校改革は30年前から提唱され
てきたのに、普及したのが15年ほど前からということに
驚きと共になぜなんだろう?という疑問も浮かび上がりました。
さらに世界各地でほぼ同時に起こった「教室の静かな革命」で
いわゆる一斉授業というスタイルは消えつつあり、
ペア学習や男女四人の協同学習を中心とした“協同的な学び”
や“探究的な授業”を重要視する方向性に移り
変わってきていることが分かりました。
学校における学びのスタイルも大きく変わってきました。
また2章では学校は「民主主義を強調し、機能していない
場所はない」という文章が特に印象に残りました。
一人ひとりが主人公になって協同している学校でなければ、
学校改革は成功しないのである。なるほど…


次回のshow&tellは前納さん!よろしくお願いします。




「高井良ゼミ第5回」

2016-05-19 19:07:00 | ゼミ日記
こんにちは。経済学部2年の長谷川達也です。

今回のゼミは、先週に引き続き答えを教えずに学びを深めることから始まりました。
お題は、『国分寺市に隣接する市はどこだ』で先生役はゼミ長の佐野さんです。
前回は小宮さんが『世界で3番目に人口が多い国は』というお題でした。とても素晴らしい学びでした。さて、国分寺に隣接する市をみなさんはわかりますか?ゼミでは電車の駅で攻めていき、最後は全員で5つの市にありつくことができました。しかし、この学びのミソはその過程での学びです。私は、国立市の名前の由来を初めて知りました。そのほかにもたくさんの学びがありました。あともう一つのお題をぜひ来週やりたいです!

次は、『Show&Tell』今回は私が、初めに今まで着ていたユニフォームを紹介し、次に本題の高校野球の最大の思い出であり最高の宝物を紹介しました。

これは、私の一番尊敬している先生が打ってくれた最後のノックボールです。このボールは土の跡がありますが私が一人で誰にも中継せずホームベースめがけて投げたボールです。このときの私は、泣きそうでした。終わってしまう。まだやりたい。そんな思いがありました。
このボールをみると思い出します。やりきることの大切さ、仲間との絆と大切さ、礼儀などたくさんの事を思い出しまた頑張ろう。そう思えます。

そして次は、『教師のライフヒストリー』です。佐野さんの作品を読みました。
作品の主人公は今年の3月で定年を迎えられた先生でした。
体育の教師でありましたが幼いころは喘息を患っており十分な運動ができていませんでした。小学校の学年が上がるにつれて発作も治まり野球をやり、中学時代、グラウンドがないという理由でバスケと出会う。そこから現在に至るまでバスケと関わっている。まさに人の出会いはわからないと実感しました。自主性を大事にしているが教え方は間接的。それは、まさに学生時代に培った経験からなのではないかと思います。
内輪差の説明をするのに教具を自ら作成するなどその教科が好きではない人でも楽しんで授業を受けられるような工夫、準備をなさっていて感動しました。私も、教師を目指しているものとして楽しい授業をできるようになりたいと思いました。

さて、『生きて帰ってきた男』は第2章に入りました。
収容所へという題名のついた第2章は1944年に満州に行くところから始まります。このとき小熊謙二さんらは水筒や飯盒の代わりで使うようにと渡された大きな竹筒しか持たされませんでした。このことから当時の日本に物資がないことを物語っていることが分かります。軍隊の生活は上のものが下のものをいじめる、殴るなど現代の問題につながるものがあるのではないのかと考えさせられました。
さらに、上の人しか知らないことがあったり一等兵や二等兵の人々には連絡が遅くなったりと当時の軍隊の杜撰さ見えてきました。学校の授業では習うことのできない当時の人々の暮らしを見ることができる。歴史の面白さを感じることができました。

読んでいただきありがとうございました。

高井良ゼミ第4回

2016-05-15 19:56:00 | ゼミ日記
こんにちは。経済学部4年の小宮です。

第4回のゼミのShow&Tellでは、剣道で使う《鍔》について話をさせて頂きました。
この《鍔》とは、剣道において刀にあたる竹刀につけるものです。私が紹介させていただいたのは、黒地に白と薄桃色の大小2種類の桜が浮かぶ柄のものです。合わせてべっこう色のものと白のものも紹介させて頂きました。
私が選んだのは桜の絵柄でしたが、他にもいくつかの種類があり中には蜻蛉の柄もありました。
蜻蛉は前にしか進ままず退かないという特徴から「勝ち虫」と呼ばれ、縁起物として武具にあしらわれていることがあります。皆さんも機会がありましたら、「勝ち虫」の蜻蛉を選んでみてください。


続きまして、ゼミの内容について振り返りたいと思います。

「答えない、評価しない、つなぐ教師匠の技」では、「世界で3番目に人口の多い国」について話し合いをおこないました。正解を知っている進行役が答えがでても「肯定」も「否定」もせず、意見を述べ合う中で考えを深めていくというものでした。《問》と《答》の間に距離を作り、話し合うことでお互いに考えを引き出しあい、深めあう経験ができました。
私は進行役をやらせていただいたのですが、皆さんのおかげでこの問から多くのことを学べました。本当にありがとうございました。

町田さんのライフヒストリーの作品から、野澤先生の英語に対する熱い思いと学びつづける姿勢、それぞれの特色ある学校の生徒たちに合わせた授業の形と接し方、失敗を恐れずまた失敗を越えてきた人生を垣間見ることができました。
楽しく、さらに工夫された授業は皆が受けてみたいと感じるものでした。
なにより、町田さんの野澤先生に対する思いや、野澤先生の授業が好きだという思いが伝わってくる作品でした。
町田さん、作品の中で野澤先生と出会わせてくれてありがとうございました。

「生きて帰ったきた男」では、当時の人々の戦争に対する様子を、戦争を止めるシステムのない体制のもと進んでいく戦況とあわせてみていきました。
人々の戦争に対する様子は、賛成でもないが強く反対し止めようというものでもなかった。目の前の生活で手がいっぱいで、戦争についてはある意味で無関心であった。生活が苦しい理由は戦争の影響もあったにもかかわらず。
改めて後から見返してみれば気づけることかもしれないが、渦中にあると気づくことは難しいのかもしれない。しかし難しいで片づけてしまえば同じことは繰り返され、多くのものを失ってしまう。そうならないために、さらにいっそう学び考える力を、この作品を読みあうことで身につけたい。

拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
来週からのゼミでもよろしくお願いします。



高井良ゼミ第3回

2016-05-04 15:34:00 | ゼミ日記
こんにちは。経済学部4年の町田裕紀です。

3回目のゼミは自分のshow&tellから始まりました。
自分は本を読むのが好きなのですが、この時間には自分が本好きになった経緯やおすすめの本を紹介しました。

今回はここでも自分のおすすめの本を紹介したいと思います。



第3位「精霊の守人」 上橋菜穂子



この本は自分の父親に紹介された本です。主人公である用心棒のバルサが冒険を通して、たくさんの仲間たちと出会い、成長していく冒険ファンタジーです。

自分はこれまで推理小説しか読んでこなかったので、楽しめるか不安でした。しかし物語の設定やキャラクターの個性、場面の切り替えのうまさなどに引き込まれ、一気に読み切ってしまいました。

今は綾瀬はるかさん主演でドラマも放送されているので、そこから入るのもアリかもしれません。



第2位「ようこそ地球さん」 星新一



言わずと知れたショートショートの天才星新一。知っている方もたくさんいるかもしれませんね。

ショートショートとは5ページ程の少ない分量で物語を展開する作品のことです。特にこの星新一は、日本のショートショート界のトップに君臨する小説家です。

自分はこの本で星新一デビューをしたのですが、そのオチの切れの良さに驚きました。5ページ程の短い分量の中に、起承転結や登場人物の個性を作り出していることも凄いのですが、何よりもオチの気持ちよさが圧巻です。

これは読んでみなくては伝わらないと思うので、気になった方はぜひ読んでみてください。


第1位「竜馬がゆく」 司馬遼太郎



司馬遼太郎の代表作にして、日本が誇る時代小説と言っても過言ではありません。

この小説は龍馬の人生を描いた作品です。全8巻もあるので、細かいところは抜きにして、男として坂本龍馬という人物がカッコいいなと思ってしまいます。

龍馬の行動力や物事の考え方など全てにおいてカッコいいです。物語では龍馬の周りにはたくさんの人々が集まってきますが、皆その人柄にほれたのでしょう。「こんな人が身近にいたらな~」と思ってしまいます。

自分的には男性が読んだらハマること間違いなしです。(もちろん女性も読んでみてください。)

気になった本があったらぜひ手に取ってみてください。




ゼミの本題では「生きて帰ってきた男」という小熊英二さんの本をゼミ生全員で読み合わせをしました。

読み合わせに入る前に、導入として自分達が今までに話したことのある、一番高齢な方は誰なのかを発表し合いました。

この本からは戦争とは一体なんだったのか、そして当時の生活はどのようなものだったのかを、小熊さんのお父さん、謙二さんの生活を通して描かれています。



自分はゼミの前に読んだのですが、ゼミ生全員で読み、それぞれの考えや意見を聞くと、自分では気付けなかった発見があります。これは一人で読んでいては気付けないものです。

自分が印象に残った場面と他のゼミ生が印象に残った点が異なるというのはとても面白く、その人がなぜそこに興味を持ったのかを聞くと、自分では絶対に感じ取れない点をその人は感じ取っていました。

それに気付くことができたり、更に深く学べるということは、全員で読み合わせなくては得られないものです。
また難しい語句や漢字の読みを全員で推測していき、意味を共有できるのも読み合わせのメリットの一つだと思います。

今週はゴールデンウィークで休講ですが、また来週から全員で深い学びができたらなと思います。