脚本家 北川悦吏子ってすごいね

ジェーン・スー 相談は踊る　代行MC:脚本家・北川悦吏子 【2015.06.27】

最近、浜松と東京往復の際に眠気防止と飽きないようにTBSジェーン・スーの相談は踊るのラジオ放送のポッドキャスト版を愛聴している。
少し古いけど先々週の6/27の放送は代行MCが脚本家の北川悦吏子さんだった。
彼女は有名らしい。私は見ていないけど彼女の書いたドラマはロングバケーション（1996年、フジテレビ系）などどれも有名なものばかり。
北川悦吏子 - Wikipedia

1991年に放送された『世にも奇妙な物語』（フジテレビ系）の「ズンドコベロンチョ」で注目を集める。1992年、『素顔のままで』（フジテレビ系）が大ヒット。『あすなろ白書』（フジテレビ系）などの恋愛ドラマのヒット作を連発し、“恋愛の神様”と呼ばれる。
2000年に『ビューティフルライフ』（TBS系）で第18回向田邦子賞、第8回橋田賞を受賞。

彼女はyoutubeの声を聞いていただけるとすぐわかるけど、可愛らしい声、でもプロで仕事となると怖いらしい。本物を感じた。
その放送の中で、凄いなこの人と思った言葉があった。それは下の対談でもとりあげられているけど、『世間をかえることができるのは「正論」でなくて、「あこがれ」だ』という言葉。この言葉凄い。私はタレントなどがもっともらしく正論を語るのは、どうも嫌いだった。なんか偽善みたいなのを感じる、原発反対を声高にさけぶバラカン、政治家になった山本太郎。なんか好きになれない。それはもう世間で「あこがれ」の存在なのに、正論をかざしても世の中変わらないのにせいろを述べる。皆のあこがれの存在なのだから、普通にしてればいいのに。そもそも、私は以前から「正論」をかざしても自己満足にはなるけど、実現には程遠いと常に感じていた。なぜなら、人間は動物で行動は欲望に従っていると感じているからだ。環境問題も人間の欲望が満たされるようにしないと、いくら「正論」をかざしても、一歩進んで2歩下がるのくり返しだと思う。
考えてみれば、政治なんで「正論」のオンパレード。だから胡散臭いんだろうな。
ジェーン・スーが感動した 北川悦吏子の言葉『世間を変えるのは憧れ』

『まあその世間を変えるために書いているわけではないんだけど、ただ自分としては、世間を変えるのは説教じゃなくて憧れだと思う。そういうところもあると思うから、そういうのもあって恋愛ドラマを書いているところもある』と。あー、そうか！『世間を変えるのは憧れ』っていうのはたしかにそうだなと。

その他の名言も。
6/27 相談は踊る『北川悦吏子さん』｜ラジオ聞いてます

まさかの人気脚本家の北川悦吏子さん登場。
「怒ると話が早い」は確かにと納得。
声が可愛らしい人でしたよ。

北川悦吏子氏「テレビの仕事絶対辞めない」病名公表で「広告の仕事飛んだ」とも。 | Techinsight|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト

自身も2、3年前から「聴神経腫瘍」によって左耳が聞こえず、現在は両耳で20％しか聞こえないことを明かし「自分の心の中にある自分への差別」をまず無くすことが大切だと語った。
一方で新しい仕事にも非常に意欲的で、特にテレビの仕事は「絶対に辞めない」と熱く語った。その理由は「ラジオとテレビは病室に届くメディアだから」だという。

ジェーン・スーさんのラジオについての北川悦吏子さんのコメント - Togetterまとめ

北川悦吏子 @halu1224 2014-11-12 05:11:12
でも、本当のことを言うと、隠しても、カミングアウトしても、あまり変わらなかった。楽になんかならなかった。自分の抱えたもののは、自分の抱えたもの。何も変わらない。現実って、そういうこと。

相談は踊るか: 風の便りの吹きだまり

番組の最後に、「どうしても言いたいことがある」という。
「（ジェーン・）スーは、リスナーからの相談に真摯に答え、その言葉は心に響くものであるけれど、相談した人は、スーに答えてもらったことを、大事にしすぎてはいけない。スーの答えを、まるで神託のように大事にすることは、相談する側にとっても窮屈なことだし、なにより相談に答えたスーにとっても窮屈である」
「相談する人は、もし友だちが5人いたとしたら、スーの答えを6人目の友だちが言ってくれたことだというくらいに聞き流すのがちょうどよい」

色々なブログを見ていて、もうひとつ思い出した。自分がどんなに嫌でも、「皆、◯◯という自分を演っていくしかない」という言葉。まさにその通り。世の中には、普通にこんなにすごい人がいるんだね。
06/27(土)放送後記「ジェーン・スー ＆ 北川悦吏子」 - ジェーン・スー 相談は踊る

今夜の代行ＭＣは、国民的ドラマの数々を生み出してきた脚本家の北川えりこさん！
いままで名だたる名優たちに珠玉の名台詞を言わせてきた北川さんが、
人の台本を2時間読むという初体験に挑戦していただきました。
いやー緊張してたけど、徐々に楽しんでくれたようで嬉しかったです。
愛嬌たっぷりのキャラクター、人の胸を撃ちぬく言葉を作り出す頭脳とハート、
そして猪突猛進のエネルギー、それが忘れられない物語を作るんだなと、
目前の小さな巨人を見て思いました。
（ジェーン・スー）