これも、先の「オッペンハイマー」と同じく、え、「PERFECT DAYS」、Amazonプライムで見れるじゃんと言う感じで見たいリストに追加しておいて、正月明けに見た。「オッペンハイマー」より先に見たかな。
感想は、下にあるように何も起こらない、普通のトイレ清掃員の日々が描かれる。でも、PERFECT DAYSなんだよね。私も長いこと生きているし、長いこと仕事をしてきたけど、その日々は、ちょこちょこ、思いがけない想定外のことが起こるけど、どっかの映画のヒーローのような大きな出来事が起きるわけではなく、淡々と過ぎていく、でも、それがPERFECT DAYSなんだよねと思わさせてくれる。すなわち、いい映画ですと言うことか。
役所広司さんの演技は素晴らしい。
kooyo
5つ星のうち5.0 これはすごい。すごい映画を観てしまった。
最初から最後まで何も起きない。
映画って最初は静かに始まっても途中で何か起きるものでしょ?
そりゃそれがストーリーであり、映画というものなのだから。
映画が始まり、
そろそろ何が起こるだろう、
あれ?いや、何か起こるだろう
あれ?
何も起こらないまま終わってしまったぞ!?
なんだこれは??
もうひとつ、ネタバレになってしまいますが、感想のブログを下に紹介しておきます。この映画のストーリーのほとんどが書かれているので、ネタバレが嫌いな人は読まないことをお勧めします。
しかし、この映画は、話の筋がわかっても楽しめると私は思います。なんせ、何も起きないのだから・・・・・。
主人公の平山は東京下町の「押上」にある、歩くと床が軋む古アパートで一人暮らしをしている。
まだ薄暗い朝、二階で寝ていた彼は近所のおばちゃんが箒で外を掃除するシャッ、シャッという音で目覚め、せんべい布団を畳むと一階におりていって歯を磨き、髭を小さなハサミでちょちょっと整える。
二階にもどって苗木たちに霧吹きで水をやり、背中に「The Tokyo Toilet」と書かれた作業着に着替えて一階におり、扉を開けると決まって空を見上げて微笑む。
・・・・・・・
ある日、公衆トイレで泣いている子供を見つけ手を引いて外に出してあげると、それを見つけた母親が駆け寄ってきて、子供の手を消毒し、お礼もなしに立ち去っていく。その母親にとって平山は「汚い存在」でしかない。
・・・・・・・
にもかかわらず、平山は不幸じゃない。
でも、今の平山の朝起きてから夜眠るまでのルーティンには、彼の「いつもの幸せ」がぎっしり詰まってる。
平山自らがどんなときに「幸せを感じるのか」を探して、追い求めて、確立した「自由へのルーティン」のように感じる。
・・・・・・・
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