温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

コンピュータの得意なこと〜安全確保ではないんじゃないかな?〜

2018-04-07 14:11:14 | その他
自動運転の話題が多いけど、安全確保ってコンピュータの得意な作業ではないような気がする。そんな体験を朝したので投稿する。

今日朝カミさんが朝日新聞のbeをみていて、クイズにハマっていた。以下のリンクのページでは数独しか紹介されていないけど、他に上のクイズがあった。この15個絵の中で2つだけ同じものがあると、それを探すというクイズだ。
be on Saturday - 2018年4月7日号:朝日新聞デジタル
11面b11
beパズル
(beパズル)数独 4月7日号(4/7)

カミさんは残り3つというところで私に助けを求めてきた。赤いXがついているのがすでに間違いを見つけたもの、残り3つのところで、1つだけ他の2つと違うものがあるというわけだ。皆さんわかりますか?、私も5分から10分かけてやっと見つけた。
そこでわかったけど、これは実にコンピュータが人間より圧倒的に得意な課題だと思った。
この15個の中から2つだけ同じものを見つけるというのは、プログラムで解こうとなると以下のステップになると思う。
1.まず左上の3つの絵を選んで、それぞれ違うところを見つける。
2.3つとも違っていれば、3つ全部にXをつける。2つあるいは1つ違っている場合は、違っているものに同じ印、例えばAをつける。
3.2つ違ってたAのついたものは、その隣と比べて、違っていれば2つともXをつけて対象からはずす。
上の手順は正確ではないとは思うけど、概略、上のような手順で探すことになるだろう。
コンピュータでやる場合はこれを高速で繰り返すんだろう。ところが、人間となると、全体を見回して、直感的に違いが分かるものにXをつけていくことになるんだろう。直感で間違えを見つけて楽しむんだろう。「うわ、ここが違う!」なんてね。
そして、先に述べたように残り3つくらいで、ちょっと進行が鈍る。
残り3つくらいでバトンタッチを受けると、なかなか難しい。それまでの成功体験がないので、どんなところが違っているという情報がないので、結局、花びら、顔、着物、影、木などのようにまず2つを比べ、そのうち1つと、3つ目を比べるということを何回か繰り返すことになる。そのとき、形状に注意が集中していて、大きさの違いを発見みたいな情報あるいは成功体験がないので、大きさの違いのチェックがなく、5分から10分かかったというわけだ。
こんなとき、コンピューターは図形の違いみたいなロジックを組めば、大きさも形状も比較するので、すぐに見つけるだろう。また、残り3つの中から1つだけ間違いを探すなんてのは、形や大きさを全部チェックすればすぐ見つかるだろう。
すなわち、意志がないので、偏りなく違いを探し出せる。このような作業では、人間はコンピュータにはかなわない。コンピュータは確かに偏りなく、すべての大量のデータをチェックするのは得意だろう。でも、安全確保は、偏りこそ有効な場合がある。例えば、ここでは信号無視が多いとか、雨の日は事故が多いとか、この道は信号無視や飛び出しが時々あるみたいな方より情報は大事だ。もちろん、プログラムの作成者が、このような要素をプログラムに折り込めば、問題ないし、良いロジックを組めば、人間を勝ることが可能だろう。
だから、プログラム作成者の倫理観とか、スキル、社会性などが問われると思う。だからもし事故があったら、プログラム作成者も責任を負う必要があると思う。