ケンのブログ

日々の雑感や日記

歌声サロン

2018年07月10日 | 音楽
隣の町の市民交流センターで催された歌声サロンに参加した。
歌の先生はライトブルーのズボンに白いブラウス。
「先生、涼しそうな格好ですね」というと
「せめて格好くらい涼しそうにしないとね」と先生はおっしゃった。
ピアノの先生は赤いワンピース。靴も赤い。
歌の先生は黒い艶のあるセパレートのハイヒールだった。
といってもそんなに高いハイヒールではない。
かかとがちょっと高くなっている程度。
そういう靴、先生がはいているの珍しいなと思う。
いつものように外国の歌に日本語の歌詞をつけたものと
日本の歌を半々くらいの割合で歌う。
エーデルワイスを日本語で歌う。
この歌、会社に勤めているころ同じ年の方が結婚されたときに
その結婚式でアカペラというか無伴奏の独唱で歌った。
なので歌はある意味知り尽くしている。
そういう歌だとつい力が入って声が大きくなってしまう。
「久しぶりになんかスイッチが入ってしまいましたね。
この方は年がまだお若いからこのなかでは
アイドルのような感じなんですよ」と歌の先生がおっしゃる。
僕もこの8月でもう56才なのだけれど
確かに歌声サロンのなかでは若い方だと思う。
でも先生にそんな風に言われるとなんだか恥ずかしくなってしまう。
途中で携帯の着メロがなる。
なかなかなりやまない。
ピアノの先生が携帯の着メロを
携帯とまったく同じ(絶対的に同じ)音程でピアノで再現なさる。
「携帯とおんなじ音程。驚いた」と僕が言った。
ピアノの先生は絶対音感があるということは聞いていたけれど
その実力をまざまざと見せていただいた気がした。
「この先生は何でもおできになるんですよ」と歌の先生がフォローしてくださった。
この歌声サロンは基本的に一年完結で
一年で先生が選定した歌を一回りして
また翌年も同じ歌を一年で回すというしくみになっている。
ただ、たまに先生が新しい歌を入れられることがある。
今日はモルゲンローテというドイツの民謡が新しい歌だった。
ピアノの先生がメロディラインを最初に弾いてくださるのだけれど
曲の最後の部分がシューベルトの未完成交響曲の
第二楽章のメロディと同じ音列だった。
シューベルトの未完成も三拍子、このモルゲンローテも三拍子。
ドイツ民謡とシューベルトの交響曲の旋律の類似性を
見ることができるというのもこの歌声サロンのありがたいことのひとつ。
ドイツ民謡に限らず、ロシア民謡を歌っていると
しばしばチャイコフスキーのメロディが脳裏に浮かぶこともある。
とても勉強になる。
最近、多少回りの声も聴こえる余裕が出てきたのかもしれない。
隣で歌っておられる女性の声がとてもきれいなことがわかった。
サロンが終わったあとそのかたに
「きれいなお声と思いました。
それによくつながっていると思いました
ありがとうございました」と言ったら
そのかたは「いいえ、そんなことはありません」とおっしゃった。
イスや机の片付けをしているときに
ピアノの先生に
「携帯の着メロの再現はしびれました」と僕が言ったら
「なんでもできるんですよ
緊急避難速報のメロディもできますよ」と先生はおっしゃった。
どう言葉をかえしていいかわからなかったので黙っていた。