ケンのブログ

日々の雑感や日記

歌声サロン7月24日

2018年07月25日 | 音楽
昨日は隣の町の市民交流センターで催された歌声サロンに参加した。
椅子ならべの手伝いをするために開場時刻の30分くらい前に行った。
すでに女性が一人来ていらした。
暑いので汗をかいておられた。
この時期、外の猛暑のなかを歩いてきて室内で立ち止まると
どっと汗が出てくるのはよくある話。
特に女性はこういうときお化粧はどうなるのだろうと気になってしまう。
「汗をいっぱいかいているので恥ずかしいです」と女性は言った。
「いいえ汗が出ることはいいことです
それで体温を調節しますので
出ないひともいますのでね、汗が出るのはいいことです」と僕は言った。
「まあ、そうなんですけれどね。でもこれだけ汗が出るとね」と女性は言った。
「まあ、僕も一生懸命歩いてかえって
マンションのエレベーターに乗ったときに汗がとっと出て
そんなときマンションの奥さんと一緒に乗り合わせたりすると恥ずかしいですよ」と
僕は言った。
「そうですよね」と女性は言った。
「そうですよ」と僕は言った。
「色がお白いですね」と女性は言った。
今、僕は日に焼けていて黒くなっているけれど
もともとは色白だ。
どうしてわかるんだろうと思いつつも
「はい、色は白いです」と僕は言った。
そうこうしているうちに歌の先生がいらした。
先生も暑いわねとおっしゃった。
「まだ、このフロアーは冷房が’ついていないんですよ」と僕は言った。
「お役所の方も財政難で経費節減と言われてますのでね」
「でもね、断続的に冷房を切ったりつけたりしていると
かえって電気代を食うそうよ」と先生は言った。
「いちど暑くなった場所をまた冷やすのに結構エネルギーを使いますからね
先生のおっしゃる通りです。そのあたりは誰かしっかりした
理系のスタッフの方がいるといいですね」と僕は言った。
「そうよ、冷房を切ったりつけたりはかえって電気代を
使うとテレビでも言ってたわよ」と先生は言った。
「そうでしょうね」と僕は言った。
「私、予定表とか早く印刷したい方なのよ
でも公民館の予定が地震の影響でなかなか決まらなくてね」と先生は言った。
「早く予定表をつくって印刷しないと落ち着かないですよね」と僕は言った。
「そうなのよ」と先生は言った。
「まあ、あなたTシャツの裏表反対じゃない」と先生は最初に来ていた女性に言った。
「ほんまや、トイレ行って直してきます」と女性は行った。
「Tシャツの裏表なんて言わなきゃわからないですよ」と僕は言った。
「そういうわけにはいきません」と女性はトイレに走っていった。
「私もね、旦那の洗濯物をわざと前後ろ反対に置いておくのよ
旦那は気づかずに、前後ろ反対のまま来てるわよ
まあ、家のなかではどんな着方しててくれても構わないんだけどね」と先生は言った。
「僕もTシャツトイレで後ろ前反対に気づいてなすことありますよ」と僕は言った。
「まあ、そんなもんよね」と先生は言った。
「ところで、あなた先日の女性コーラスのコンサート来てたでしょう
前の方で一生懸命見てたわね」と先生はにーっと笑っていった。
「私は後ろの方で聞いてたわよ」
「あ、そうですか。僕は地元のコンサートは前の方に座ることが
多いですね」と僕は言った。
プロのオーケストラを聴くときは逆に後ろの方で聴きます
と言おうと思ってやめた。
「でもあの女性コーラスも難しい和音とかいっぱいあって大変ね」と先生は言った。
「創作歌曲だとどうしても現代音楽の和音が頻出で
そうなりがちですね」と僕は言った。
「そうなのよ」と先生は言った。「大変だと思うわよ」
「ずっとあれだけ暗譜で歌ってましたもんね
かなりの練習量でしょうね」と僕は言った。
「そうよ」と先生は言った。
そうこうしているうちに、最初の女性がトイレでTシャツの
裏表を直して戻ってらした。
「あ、やっぱ裏表直すとちゃんと首のフルーツの模様が見えますね」と僕は言った。
「いいえ、まあお恥ずかしい」と女性は言った。
椅子を並べるときになって
僕はちょっと余計に椅子を出してしまったようだった
「後先考えないで余分に椅子を出してしまいました
暑いので頭が働いてません」と僕は言った。
「それを言わないでください」とTシャツの女性が言った。
何曲か歌ったなかにヴェルディのオペラ、アイーダの
凱旋行進曲に日本語の歌詞をつけて歌うものがあった。
こういうのを歌うとき僕はオーケストラの金管楽器の
おとをイメージして歌うのでかなり声が大きくなってしまう。
「ちょっと今はスイッチが入ってしまいましたね」と歌の先生は言った。
「ときどき思いっきり声を出さないとストレスがたまりますもんね」
すみません、と僕は言って笑っていた。
最後に若者たちというフォークソングを歌ったとき
最後の方で伴奏の先生は
だんだんテンポをおとして
和音を分厚くしてクレッシェンドしていくのが
ありありとわかった
それについていくように思いきり歌うと
「最後は若者たちが何か大曲であるかのような伴奏でしたね」と歌の先生は言った。