硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

悲しい船舶事故。

2014-04-22 23:57:00 | 日記
毎日ニュースで動向を見つめる。本当に悲しい事故である。

あの船の改造前の写真を観て、思わず「あっ」と声が出た。あの船体には見覚えがある。

ノストラダムスが地球の滅亡を予言した年の夏。僕はあの船の上にいた。それまで勤めていた会社を辞めて、石垣島までの片道切符を手に家出同然で飛び出した。

何処までも青く続く大海原の景色。怖い位の満天の星空。ギュウギュウ詰めの三等船室。仕切りのない海を優雅に泳ぐシャチの群れ。甲板の日陰で食べたパンの味とウクレレをぎこちなく鳴らしていた女の子。とぎれとぎれの記憶の中に、A lineの文字。間違いない。

とても快適な船旅だった。引退して他の国で頑張っていたんだ。

改造しなければ、そのままの使い方をしていれば、皆、快適な旅になったはずだと思う。