朝5時。夜が明け、外は少しづつ明るくなってきた。窓の外を見ると曇ってはいたが雨は降っていなかった。
「よし、いくか」
少し気合を入れて着替えると、誰もいない田舎道をとぼとぼと歩きだした。
身体は重く、足もうまく進まない。両腕の重さも感じるほどに体がだるい。
体温は35℃台になり、病気は治ってはいるけれど、身体のなまりはどうしようもない。
いつの間にか、田んぼの稲は、ほどんど刈られていて、砕かれた藁と切り株が顔を出していた。稲作の為に止めていた川は堰を切っていて、川底の固い地面が乾ききらない地表をさらしていた。きれいに刈られていた路肩の草もすっかり再生されていた。
時より伝わってくる風も少しひんやりして,コウロギ等の虫の鳴き声も聞こえてきていた。寝ている間に少しづつ季節が変わってきている。
ちょっとした浦島太郎の気分である。
精神的に追い詰められてた気持ちも、この休みの間にほとんどなくなったが、時々余計な事を考えてしまう癖からは抜けられていない。
僕自身の問題ではない事を考えても、何の得にもならない。考えてはいけない。考えてはいけない。そう言い聞かせながら、黙々と田んぼ道を歩く。
40分ほど歩いたところで、さび付いていた関節がようやくスムーズに動くようになったのを感じた。うまい具合に人にあわずに済んだ。
体力はずいぶん落ちているけれど、焦らずにゆっくり回復させていこうと思う。
のどの渇きとお腹が減ったことを感じる。ようやく、身体が戻ってきた感じがした。
「よし、いくか」
少し気合を入れて着替えると、誰もいない田舎道をとぼとぼと歩きだした。
身体は重く、足もうまく進まない。両腕の重さも感じるほどに体がだるい。
体温は35℃台になり、病気は治ってはいるけれど、身体のなまりはどうしようもない。
いつの間にか、田んぼの稲は、ほどんど刈られていて、砕かれた藁と切り株が顔を出していた。稲作の為に止めていた川は堰を切っていて、川底の固い地面が乾ききらない地表をさらしていた。きれいに刈られていた路肩の草もすっかり再生されていた。
時より伝わってくる風も少しひんやりして,コウロギ等の虫の鳴き声も聞こえてきていた。寝ている間に少しづつ季節が変わってきている。
ちょっとした浦島太郎の気分である。
精神的に追い詰められてた気持ちも、この休みの間にほとんどなくなったが、時々余計な事を考えてしまう癖からは抜けられていない。
僕自身の問題ではない事を考えても、何の得にもならない。考えてはいけない。考えてはいけない。そう言い聞かせながら、黙々と田んぼ道を歩く。
40分ほど歩いたところで、さび付いていた関節がようやくスムーズに動くようになったのを感じた。うまい具合に人にあわずに済んだ。
体力はずいぶん落ちているけれど、焦らずにゆっくり回復させていこうと思う。
のどの渇きとお腹が減ったことを感じる。ようやく、身体が戻ってきた感じがした。