和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

幻の和紙。

2013-07-26 23:00:00 | 仕事風景
今 『皮雲竜紙(かわうんりゅうし)』の製造にかかっています








別名『幻の和紙』


楮の表皮の部分ばかりを 溶かさずにそのまま漉いた 荒々しくて それでいて自然で優しい風合いも持った 味わいのある和紙です


書や絵を描いても良し…

室内装飾や灯りに使っても良し…

どんな風にも使って頂ける人気の和紙です。



でもこの和紙が、最近は店頭にはあまり並ばなくなりました。


福知山に京都本店のある某お菓子屋さんの1本1万円するパウンドケーキの包みの上掛けにお使い頂くようになり、今は、漉いたら漉いた分だけ全部お納めさせて頂いているからです。



このパウンドケーキ…
テレビや雑誌でも取り上げられるほどの超人気商品で、日本全国あちらこちらのデパートにも置いておられます。



店頭に並べる事もなく すぐに売れていってしまう幻の和紙



この不景気なご時世に本当に有り難い事です



一日に多くの枚数をなかなか漉く事の出来ない和紙なのですが、
出来るだけたくさん、出来るだけ早く漉いて
皆さんに一枚でも多くお分けできるよう頑張ります