和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

運動会の日。

2019-10-25 08:30:00 | みゆきの日記




友達のU子ちゃんから、写メが送られてきました

母の暮らす施設で運動会が開催されたようです。

写真の関取の着ぐるみは、もちろんU子ちゃんw

U子ちゃんは、母の暮らす施設で看護師として働いていますが、

歌って踊れて、そして着ぐるみも着こなせるオールマイティーな看護師さんです。

芸達者なU子ちゃんの関取姿に、運動会の会場もさぞ沸いた事でしょう…


その運動会の日…

『看取り介護』に入っておられたお一人の入所者さんが亡くなられました。

看取り介護  近い将来、死が避けられない人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和、軽減すると共に、人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること

にぎやかなのが好きな方だったそうで、

リクライニングの車イスに乗せてもらって、運動会の会場に出てこられていました。

そして、皆と一緒に運動会を楽しまれ(と言っても、ほとんど
意識や反応のない方だと思いますが)園児の可愛いお遊戯を見られたあと、大きな深呼吸をして息をひきとられたようでした。

U子ちゃんは、担当の看護師として最期の時までずっとそばについていたそうです。

その話を聞いて、

亡くなられた事は悲しい事だけど、人として最期の最期まで、本当に良い人生を送られた感じがして、胸が熱くなりました。


ひと頃の『どんな状態であっても長く生きる、延命する』という考えから、

近年は『残された時間を数意義に過ごす』『自分らしい最期を過ごす』という考えにシフトしつつあります。

母の最期も、こうあって欲しいと、あらためて願います。最期まで人間らしく生きて欲しいです。

今、母が暮らす施設は、そういう家族の思いを汲んで下さる施設だと思います。