すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

ウグイスとカラス

2005年09月10日 | 思い起こせば・・・
いえ、別に「野鳥の会」ではありません(笑)
今、たぶん皆様の町にもにぎやかにさえずっているんではないでしようか?
そう!選挙の遊説カーの事です。マイクを持ってしゃべる女性を「ウグイス」、そして男性を「カラス」というのです。

実は私、以前に地方統一選挙でこのウグイス嬢をしておりました。しかも4回も・・・地方統一選挙は4年に一回なので年がバレますね(苦笑)さすがに前回の選挙の時からは他の人の教育もしたのでもう乗ることはないでしょうが、結構ハードですよ、あれ。

どんなに寒かろうと基本は窓全開です。マイクを持っていないときは上半身を窓から出して両手フリです。腰と足に力が入るので結構疲れます。
そうしながらどの家から手を振ってくれているかチェックもし、マイク担当者に「二階の窓」とか「玄関」とか指示を出します。そうする事によって「二階の窓からのご声援ありがとうございます」「玄関に出てのご声援ありがとうございます」と言ってもらうのです。だって折角手を振っているのに同じ様な文言を言いながら素通りする候補者の車なんてがっかりでしょ?(笑)
そして夜は候補者と一緒に住宅地を歩き回り支援者に挨拶をします。候補者の通り過ぎた後で出てきた支援者に気付いたら、すぐさま候補者に知らせ、戻らせたりもするのです。結構ぜーぜー息切れします。

またローカルネタですが、うちの町は牛やら馬やらの牧場や、養鶏場があるんですが、そういうトコを通るときは「馬」「牛」とかと合図もし、マイクoffをさせます。
特に種付けシーズンの春はデリケートになっているのでちょっとの騒音でもびっくりして暴れちゃうそうです。
また病院、保育所近辺もお昼寝の邪魔になるのでストップ。
あとチェック忘れちゃいけないのが、町内の訃報。葬儀会場はもちろんですが、忌引きの家の付近を通るときもマイクoffです。

選挙カーに乗るには選挙管理委員に氏名と生年月日を届けた人しか乗れません、そして乗るときには「乗務員」の腕章をつけるのが必須(ちなみに後方車の乗る人は運動員」の腕章が必要です)
でも連日マイクを持ち続けていると、だんだんと喉が潰れて来るのです。
大抵まずカラス(男性)がやられます、そしてウグイス(女性)だけで頑張っているとウグイスでもハスキーや低めの声の人がやられますね~何故か。
声が潰れると「必死なお願い」(選挙用語で「泣き」)ぽくなりますが、反面、声の通りは悪くなるのです。それに遊説最初から「泣き」のお願いだと悲壮感も半減してしまうでしょ(苦笑)

私は地声がデカイのと、なるべく腹から声を出すようにしたので、よく通ったみたいです。あとスピーカーを通しても割れにくい声質だったらしく、よく「さっきマイク持っていたのはたれちゃんか?どの選挙カーより聞こえるな」と言われてました(遊説隊員不足なのでお世辞かもしれんが・・・苦笑)

なので今も衆院戦の選挙カーが来るとついウグイス嬢チェックをしてしまいます。
「もっとゆっくりしゃべれ~」とか、「手を振っている人いるよ~」とか(笑)でも自分が乗っていたとき全く反応のない住宅地を廻るときくらい寂しいモノはなかったなぁ・・・なのでなるべくどんな候補者でもにこやかに対応することにしてます。

でもね一番大変なのは遊説隊を影で支えるスタッフだったりします。何でも一番頑張っているのは裏方さんなのです。私もお世話になりましたわ~ありがとうございます。

皆さんも車とかですれ違ったら、是非手を振ってあげて下さい。
それだけで遊説隊員の疲れは吹っ飛びますから(笑)

って今日一日しかないじゃん・・・