すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

誤認保護

2005年09月23日 | どうぶつ回想録
水曜の3時頃、職場で書き物をしていると、同僚が『獣医さん』と言うので顔を上げたところ、手にドバトを持っていた。何でも午前中、そのハトが飛べないで地面に蹲っていたので、猫にやられないように拾って様子をみていたらしい。なんか知らんが、よく鳥の世話を押し付けられる・・・去年のセキレイもそうだったよな。

あの~私、獣医じゃないんですが・・・。

そんな言葉を飲み込み、受け取ってみると、そのハトは肩も落ち、衰弱している様子。どこかにぶつかり怪我でもしたのだろうか?とりあえず水を飲ませてダンボールにいれ、5時に仕事が終わってから本物の獣医さんのトコロへ向かった。

獣医さん
「う~ん小さいね、もしかしたら誤認保護かも・・・」

※誤認保護とは巣立ち直前・直後の幼鳥は飛ぶのが下手なため、地面に落ちていることが多々あるが、これを保護してしまうこと。だが大抵近くに親鳥がいるので保護しないほうがよい

確かに言われてみれば、貧相な体つき・・・例えアグネス・チ○ンでも「美味しそう」とは言わないだろう体つきなのだ。

元気ならすぐ離せばいいのだろうが。衰弱していて2本足で立つことも出来ない様子、考えてみれば午前中に保護してから餌は食べていないはず・・・なのでいったん体力を回復させなければすぐに死んでしまうのはわかりきっている。だが野生鳥獣は拾った人が世話をすることになっているとのこと。「何処も骨折していないようなので、温めて、餌を食べさせてください」と言われてしまった。

治療費こそとられなかったが、特に何もしてもらえず、「はいっ」とハトとダンボールを手渡されることに・・・。

えぇ~っ!ここで面倒は見てくれないの

仕方がないので、ホームセンターにハトの餌を買いに行き、ハトと共に帰路についた。もらったダンボールに電気あんかをいれ、タオルを敷き、水と餌の入った入れ物を置き、ハトを入れてみる。

が、一向に食べる様子がない
しかもますます、ぐったりしている

時代劇だって娘が「食べないと元気にならないわよ」と病気のおとっぁんに言っているのに・・・少し喰え!!

と思ってみてもハトに通じるわけもなく、このままでは自分で体熱(鳥の体温は40℃くらい)も作れないだろう、仕方がないので強硬手段として口をこじ開け餌を突っ込んでやることにした。
あとは天にまかせよう

でもあんまり食べないし飲み込まないんだよね・・・
体の大きさを考えたら、絶対食べ足りないはずなんだけど・・・やはり野鳥だから警戒心が強いのかな。
ほんとこう考えたら、同じ野鳥でも「たれぞ~」は育て易かった・・・拾って次の日から差し餌できたからな~あいつは警戒心がなかったのか?それとも頭の螺子が緩かったのか?(苦笑)

ってことで昨日からはカロリーが高い(であろう)、小鳥の幼鳥の餌(粟玉)も追加することに・・・ちょっと元気になったみたい。

余談ですが、飼うつもりはないので特に名前は付けていなかった、このハトですが
友達から「ハトの名前『由紀夫』にしたから~」とメールが来て、『由紀夫くん』となりました(苦笑)

まだ弱って足がしっかりしないのとダンボール生活な為、
うんこの切れが悪くお尻が汚い『由紀夫くん』
自分で餌を食べない『由紀夫くん』
ちょっと臭いぞ『由紀夫くん』

早く元気になって、お空へ帰ってね~(苦笑)

そしてもし地面に鳥の幼鳥が落ちていた場合、巣に戻してあげるか、すぐに拾わず、そっとして見守っててくださいね。