すずめ休憩室

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気の向くままにつづってみました。

「ANOTHER MONSTER」-もうひとつのMONSTER

2006年05月14日 | 漫画・本
皆様のご好意で浦沢直樹さんという漫画家を知り、たっぷり作品も堪能させてもらいました、ありがとうございます。
そんな中、私が浦沢漫画の虜になった記念すべき作品「MOSTER」に番外編があると聞き、またもお借りする事に・・・ありがとう~富良野のお姉さん

その番外編「ANOTHER MOSTER」は漫画ではなく、作者ヴェルナー・ヴェーバーというジャーナリストがオーストリアで起きたある殺人事件にかのヨハン事件との共通点を感じ、ルンゲ警部始め「MONSTER」の登場人物に取材していくという形で進んでいきます。

これがまたリアルなんだな。
一瞬現実社会かと錯覚してしまう位(笑)

まぁそれはそれとして登場人物が多く、伏線が多い「MONSTER」という漫画をこのサイドブッグがよく補っている感がありますね。あの時彼(もしくは彼女)がこういう考えでこう行動したのかとか、ボナパルタが怪物を生み出した背景など・・・漫画中では読み取れなかった部分を説明してくれている。
私の理解力のない脳だと「MONSTER」の漫画を思い出しながら読んでいくので読むのに時間はかかりますが、それでも読めてよかった~と言う感じ(笑)

一気読みが出来ない分、1~2章ずつちまちま読んでました。
私はお酒は飲めないけど例えて言うなら缶ビールをぐいっと飲むというより、ストレートのスコッチをちびちび飲む楽しさみたいな(笑)

たぶん、これが小説だというところがまたいいんでしょうね、読みながら自分なりに漫画ストーリーを想像できるところが。漫画で番外編と銘打って出ていたら、読みやすい代わりにここまで味わえなかったかもしれないなぁ。
最後の最後になっても謎は残るトコがなんとも言えませんが、特にラストのあの電話、怖すぎます(汗)
 
「MONSTER」を既読の方に是非お奨めしたい一冊です。

そしてお姉さん、長らくお借りしててすみません、そしてありがとうございました。
これでようやくけいさんトコに送れるわ、待っててねん(笑)