すずめ休憩室

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気の向くままにつづってみました。

「JIN-仁-」6巻

2006年12月09日 | 漫画・本
やっと読みました~村上もとかさんのJIN-仁-の6巻
やっばり面白かったです!!

現代の脳外科医・南方仁は頭部裂傷の緊急手術執刀中、患者の頭蓋骨内に胎児の形をした奇形の腫瘍を発見、摘出する。身元不明のその患者は意識を回復すると摘出された胎児様腫瘍を盗み出し、病院外へ逃げようとしているところを南方が発見。彼と揉みあううちに階段から落ちたはずの南方が気がついたところは、なんと幕末の江戸だった。
満足な医療器具も無い中、南方は医師して江戸の民を救おうと奔走する・・・

村上もとかさんの漫画ってこの「JIN」をはじめ、ここ数年で読み始めたのですが、凄い力量を感じる漫画家さんですね。

エンターティメント性もさることながら、時代背景や風俗なども上手く取り入れ、読み手をグイグイと惹きつける感じがします。遊郭の女性の末路などハードな内容もあるけど人間が本来持つ気品というか尊厳をちゃんと現してくれているので救われるというか・・・。

さて今回の巻ですが、今までの既刊では当時江戸の人たちや医師たちにとっては未知ともいえる現代の医療技術をもって当時不治の病とされていた病から命を救ってきましたが、この6巻では南方がいたであろう現代と接触を持った人たちが出てきました。

1人は麻酔時の混沌とした意識の中で夢をみた患者。
そしてもう1人は私たちも歴史の教科書で名前を存じている人なのですが、その辺りはネタバレになるのであえて伏せますね。でもこの6巻で南方を取り巻く環境が1歩現代へとそして南方自身がこの幕末へ飛ばされた謎へと進んだ感じがしますね。

おりしも時代は池田屋事件、蛤御門の変など日本史の中でも最も激動の時期へと入り、南方も時代の波に促されて江戸から京都へときました。そして幕末の雄、坂本竜馬や勝海舟のみならず大物人物も出てきましたし、今後も目が離せない感じです

あ~続刊が早く読みたい