
時は1585年、幾多の苦難の末、イギリスの女王となったエリザベスはプロテスタントの処女王として国を治めていた。独身のエリザベスに対し、求婚とは名ばかりにさまざまな思惑を持った各国がイギリスを狙う。最大の敵はヨーロッパ全土をカトリックの国にしようしているかつての義兄・スペインのフェリペ2世・・・そんな中、自らを売り込もうと1人の男がエリザベスのいる宮廷を訪れる。海賊にして探険家ウォルター・ローリーその人だった・・・
自ブログのコメント欄でひっそりと話題にしているエリザベス:ゴールデン・エイジ を見てきました~
前作「エリザベス」から10年・・・イギリスでは「女王の時代にイギリスは栄える」といわれる言葉にもなってますがエリザベス1世の統治世(黄金時代=ゴールデンエイジ)を舞台にした作品です。
ん~なんか見てて豪華さと迫力に押されつつ、個人的には少し悲しかったな・・・
私はどうしても「女性の立場」から見てしまうからなんでしょうけど、「独身の女王」というメリットを国益の為に最大限利用しつつも、自分自身の「女しての幸せ」に関しては放棄しているというか、いや正確には放棄しようと思っていつつもそれを捨て切れなくて苦しんでいるトコロが・・・。
何にしても頂点に立つ人と言うのは色んな決断に際して凄い孤独感に襲われると思うんですが(それを乗り越えられる人だけが頂点に立てれるのかもしれないけど)そういうのがヒシヒシと感じました
ウォルターに恋心を持ちつつ、理性ではそれを押さえ侍女のベスに「なりたかった自分」を投影させて満足しようとしていても、実際に「なりたかった自分」はけして「自分ではなりえない」と判ってしまった時に見せた感情の爆発・・・そんなトコロとかね
個人的には「行っちゃえ!!行っちゃえ!!GoGo!!」とか「そこで抱きついちゃえ~!」と思いながら見てたんだけど(爆)ほんとなんでそこまで我慢するの?と思ったくらい
史実のエリザベスは公然の愛人がいたりと必ずしもそうでは無いと言われていますが、この映画では国を第一に考えそれらの色んな感情や障害を乗り越えての彼女を描き、それがあの神々しいまでのラストの姿に通じているんだなーと
主演のケイト・ブランシェットは前作からのこの10年で2児の母となられたそうなんですが、実生活で母となったことでの演技の深みというか、ラストのあの表情に自分がすべての国民の母である事を悟ったエリザベスと実際に母となっている彼女が重なり、母親となった人が持つ慈愛みたいのも感じましたね
それにしても、てっきりウォルターってエリザベスの愛人と言われているロバート・ダドリーと海賊でありながら爵位を授与されたドレイクを合わせた架空のキャラかと思っていたらウォルター・ローリーって実在の人物なんですね~
そして侍女のベス(エリザベス・スロックモートン )やメアリの監視役のアミアス・ポーレット実在の人物なんですね~ビックリでした
歴史モノは好きなんですが、それほど賢くない私、今回拙宅の常連さんでもあるKE007さんやB型さんにこの時代やこの映画の色々なお話をお聞きしてから見たのでとっても楽しく拝見できました。
桐生操さんの本だったかな?エリザベスが自分の臣下や侍女の結婚に煩く、結婚前に妊娠しようものなら物凄い怒ったと書かれていた記憶があるんですが、そういう事とか(ウォルターとベスの関係が判明したシーン)、B型さんやKE007さんの教えてもらった「赤には殉教の意味がある」とか(メアリ女王の処刑のシーン)、「歴史映画の衣装の史実性が実は60%程度」だとか、「当時イギリスでは赤毛が流行って、化粧も鉛おしろいを使い、眉を抜いていた」こととか(劇中でもエリザベスのチリチリ赤毛はカツラの使用という設定でした)、また敵国のフェリペ2世が王子ではなくイザベル王女を連れているシーンが多々あるんですがwikiによると王子より彼女の方を溺愛していたという話も載っていたりして、そんなのが映画を見ながらフムフムと検証できて面白かったです
私自身、前作「エリザベス」を見ていないので見ていればもっと楽しめたのにな~と思いますが、エリザベス1世と言う歴史的偉人とその時代背景を題材にしつつ、愛や女としての葛藤なんかも書かれていて歴史好きの人にもそうでない人にも楽しめる仕上がりとなっていると思います
こっそり続いているチューダーネタの詳細を知りたい方はこちら →ヘンリー8世とその家族
自ブログのコメント欄でひっそりと話題にしているエリザベス:ゴールデン・エイジ を見てきました~
前作「エリザベス」から10年・・・イギリスでは「女王の時代にイギリスは栄える」といわれる言葉にもなってますがエリザベス1世の統治世(黄金時代=ゴールデンエイジ)を舞台にした作品です。
ん~なんか見てて豪華さと迫力に押されつつ、個人的には少し悲しかったな・・・
私はどうしても「女性の立場」から見てしまうからなんでしょうけど、「独身の女王」というメリットを国益の為に最大限利用しつつも、自分自身の「女しての幸せ」に関しては放棄しているというか、いや正確には放棄しようと思っていつつもそれを捨て切れなくて苦しんでいるトコロが・・・。
何にしても頂点に立つ人と言うのは色んな決断に際して凄い孤独感に襲われると思うんですが(それを乗り越えられる人だけが頂点に立てれるのかもしれないけど)そういうのがヒシヒシと感じました
ウォルターに恋心を持ちつつ、理性ではそれを押さえ侍女のベスに「なりたかった自分」を投影させて満足しようとしていても、実際に「なりたかった自分」はけして「自分ではなりえない」と判ってしまった時に見せた感情の爆発・・・そんなトコロとかね
個人的には「行っちゃえ!!行っちゃえ!!GoGo!!」とか「そこで抱きついちゃえ~!」と思いながら見てたんだけど(爆)ほんとなんでそこまで我慢するの?と思ったくらい
史実のエリザベスは公然の愛人がいたりと必ずしもそうでは無いと言われていますが、この映画では国を第一に考えそれらの色んな感情や障害を乗り越えての彼女を描き、それがあの神々しいまでのラストの姿に通じているんだなーと
主演のケイト・ブランシェットは前作からのこの10年で2児の母となられたそうなんですが、実生活で母となったことでの演技の深みというか、ラストのあの表情に自分がすべての国民の母である事を悟ったエリザベスと実際に母となっている彼女が重なり、母親となった人が持つ慈愛みたいのも感じましたね
それにしても、てっきりウォルターってエリザベスの愛人と言われているロバート・ダドリーと海賊でありながら爵位を授与されたドレイクを合わせた架空のキャラかと思っていたらウォルター・ローリーって実在の人物なんですね~
そして侍女のベス(エリザベス・スロックモートン )やメアリの監視役のアミアス・ポーレット実在の人物なんですね~ビックリでした
歴史モノは好きなんですが、それほど賢くない私、今回拙宅の常連さんでもあるKE007さんやB型さんにこの時代やこの映画の色々なお話をお聞きしてから見たのでとっても楽しく拝見できました。
桐生操さんの本だったかな?エリザベスが自分の臣下や侍女の結婚に煩く、結婚前に妊娠しようものなら物凄い怒ったと書かれていた記憶があるんですが、そういう事とか(ウォルターとベスの関係が判明したシーン)、B型さんやKE007さんの教えてもらった「赤には殉教の意味がある」とか(メアリ女王の処刑のシーン)、「歴史映画の衣装の史実性が実は60%程度」だとか、「当時イギリスでは赤毛が流行って、化粧も鉛おしろいを使い、眉を抜いていた」こととか(劇中でもエリザベスのチリチリ赤毛はカツラの使用という設定でした)、また敵国のフェリペ2世が王子ではなくイザベル王女を連れているシーンが多々あるんですがwikiによると王子より彼女の方を溺愛していたという話も載っていたりして、そんなのが映画を見ながらフムフムと検証できて面白かったです
私自身、前作「エリザベス」を見ていないので見ていればもっと楽しめたのにな~と思いますが、エリザベス1世と言う歴史的偉人とその時代背景を題材にしつつ、愛や女としての葛藤なんかも書かれていて歴史好きの人にもそうでない人にも楽しめる仕上がりとなっていると思います
こっそり続いているチューダーネタの詳細を知りたい方はこちら →ヘンリー8世とその家族
ご無事でなによりです~♪
以前別コメにも書きましたが、私はトイレがかなり近いほうでして、冬場の映画館では作品に集中出来ないんですよ~。
なので、多分レンタルかTV放送待ちです(いったいいつになるやら・苦笑)。
お隣の町の多目的会館でたまに映画の割引上映があるんですが、暖かい時期に「ゴールデン・エイジ」をやってくれないかな~なんてちょっと期待してます。
前作の「エリザベス」は数年前にTV放送されていたのを観たけれど、もうストーリーもウロになってしまってるので、こちらも合わせて観るのがよさそうですね~。
やっぱり、いろいろ下調べしておくと楽しめそうですよね(笑)。
(カトリックでは)赤には「殉教」の意味がある・・・というのは、実は Wikipedia 英語版「Mary I of Scotland」を読んでて見つけたものです。
そこにも書いてあったのですが、メアリが処刑の際に赤い衣服を着ていたというのは、どうやら史実だったようです。
私も歴史物は好きですが、ほとんどマンガなどから得た知識ばかりですよ~(苦笑)。
この映画の時代だと、読んだ順に「七つの黄金郷」「七つの海七つの空/エル・アルコン」「サラディナーサ」ってところです。
これらを読んだ頃には当然インターネットもなかったわけで、知りたいことを調べるといっても限界がありましたが、今はほんとに便利になりましたよね~(笑)。
↑
温泉「歴史トピの話題」のページを開くと最初に出てくる「恋に落ちたシェークスピア」の下の方参照…(再爆)。
今「ヘンリー8世とその家族」をちらっと読んできました。おもしろ~い♪
ネタばれではありません、ちなみに。
映画の中の間違い探しです。
++++++++++++++++
<<これは絶対にあり得ないという間違い>>
女王が暖炉の前でローリー卿と会話をしているシーン。良く見ると、暖炉で燃えている火の色の下のほうがガス暖炉でないと出ない青色をしているのが確認できる。特に下方右側が顕著。
<<地理的な間違い>>
スコットランド・メアリー女王が捕われ、収監されるフォサリングヘイ城のシーンのところで、雄大で山頂は雪で覆われたスコットランドの山々に囲まれた城が映し出されるが、フォサリングヘイ城はノーサンプトンシャー郡に位置し、英国の中でも最も平坦な地域である。
<<地理的な間違い>>
スペインの無敵艦隊が燃えるのを自の指令テントの近くの崖の上から眺めるエリザベス1世のシーン。実際には、崖ではなく、ティルバリー市が女王のいた場所で、そこで有名なスピーチがされた。ちなみに、ティルバリーは、この崖があったであろうと思われるところからは大変離れており、スピーチをした後にこの崖まで馬で駆けつけ無敵艦隊が燃えるのを見ることは不可能。
<<時代の間違え>>
スコットランド女王メアリーが登場する最初のシーンで、ウエスト・ハイランド・テリアが女王の部屋に入ってくる場面があるが、この犬は、スコットランドのドナルド・エドワード・マルコムが1900年初頭に交配して作られた種類であるので、メアリー女王の時代には存在しなかったはす。
++++++
以上は、ある英語のサイトから拾ってきました。
こういうのを探すのに闘志を燃やす映画ファンがいるんですね~。でも、史実通りだと面白くないので、脚色ぐらいいいじゃな~い、と思ってしまう私です。
さて、私もB型と同じで、漫画から入るパターンです。フランス革命前後のヨーロッパの歴史に凝ったのは、他でもないベルばらのお陰ですし。
漫画が存在するあたりの歴史にだけ強いので、私の歴史知識は穴だらけ(爆)。
あ、ところで、ローリー卿をやった役者。渋くってちょっと萌えてます~。
いわゆる「イングリッシュローズ」で、作出したのが、デビット・オースチンというイギリスの有名な種苗家の方なので、もちろん、このウォルター・ローリーから、名前をいただいたのでしょう。
ちなみに、こんな↓薔薇ですが、イメージとしてはかわいすぎるかしら?(笑)
http://pesca-garden.com/roselist/English_Rose_frame.html
と、歴史的知識には全然ふれずに逃げて行く私。
デビット・オースチンさんご本人のところを貼っておきますね。
すみません。
http://www.davidaustinroses.com/english/showrose.asp?showr=307
タレさん、行動早いわ~
1作目の「エリザベス」は見に行って、すごく面白かったので
私も見に行きたいと思ってたのよね
歴史映画の魅力の一つはコスプレ!
「エリザベス」のときも素敵だったけど
今度も力が入ってるみたいね~
もっとも、あの白塗り化粧だけはいただけないけど
あれにも意味があるのよね
>ウォルター・ローリー
私も知らなかった~
で、手元にある資料をひっくり返したら
エセックス伯と寵を競っていたとか。。。
女王にちなんだヴァージニア州に最初に植民地を築いたお人なのね
(ただし、失敗したけど)
予告でやっていて、内容がだいたいわかりましたよ
映画好きで続けて観たりしますが
この前は久しぶりに観ました
京都にいた頃、やっぱり歴史好きの女友達と見に行ったなあ、なんて思い出しました。
やっぱりハリウッド大作というか、史実や時代考証よりもエンターテイメント重視だなあ、と思ったのを覚えています。場面展開の早さやBGMの選曲、現代的解釈による演出など、いろいろ納得いかないというか、ついていけない感があったなあ…。エンタメとしては面白いほうではあったのですが、好みじゃなかったみたいで。(汗)
だから、この続編、見ようかどうか思案中です。
サー・ウォルター・ローリー……この名前を聞くと、歴史トピでの私の最初のカキコを思い出さずにはいられないなあ…(苦笑)
あ、たれぞ~さん、前作を見ていないなら、池田理代子さんの漫画「女王エリザベス」は、幼少時代のエピソード以外、ほとんど映画通りの内容ですよ。(笑)