報告が遅くなりましたが、10月9日友人たちと徳山ダムを訪ねました。このダムは堤高161m、堤長427m、総貯水量6億6千万立方米(浜名湖の水量の2倍とも)のロックフィル式多目的ダムで、日本最大規模を誇っています。総工費3,500億円、計画策定から完成までに32年を要し、その間の政治・経済情勢の変化に伴う紆余曲折でときどき紙面を賑わせた話題多きダムです。現在も、付帯事業からの撤退を河村名古屋市長が表明して問題になっています。付帯事業というのは、このダムの水を全長44キロ先の木曽川まで地下水路等で運び名古屋市の水需要に応えようという事業です。ところが、河村市長は「名古屋市は現在も将来も水は余っている」と言いだしたのです。
そんなことを思い出しながら堰堤に立ちましたが、上流に広がる美しい景観と頬をなでる心地よい空気の流れに身も心も洗われ、俗世の悩みは瞬く間に消え去りました。紅葉シーズンは11月の中旬とか、この日は行楽客もまばらで、ゆったりとした時間を楽しむことができました。このダムの完成で、徳山村は全村水没。
そんなことを思い出しながら堰堤に立ちましたが、上流に広がる美しい景観と頬をなでる心地よい空気の流れに身も心も洗われ、俗世の悩みは瞬く間に消え去りました。紅葉シーズンは11月の中旬とか、この日は行楽客もまばらで、ゆったりとした時間を楽しむことができました。このダムの完成で、徳山村は全村水没。
ダム湖の傍らに建てられた資料館に展示されてた徳山村のスナップ写真が、うっとりとしていた私の心を激しく揺さぶりました。この写真の中には、現在私たちが失ったものが溢れています。笑顔・連帯・扶助・使命・質素と豊かさ、ああもう言葉では表せません。