ここ2~3日は暖かい日が続き、庭の八重桜が満開になりました。何万年かの桜の歴史の中で、突然変異や人間による選別によって、こんなに見事な桜が誕生したことに、心底驚かされます。こんなことを思いながらこの桜を見るようになったのは最近のことで、のんびりと日々を送っているからでしょう。有り難いことです。
そう云えば、チューリップも満開です。球根を大きくするために植えたのに、今年は開花が早くて蕾を取るタイミングを失して、こんなに咲かせてしまった、とは配偶者の弁。来年に残す球根の選別が難しいのだそうです。
チューリップの向こうに見えているのが、ただ今工事中の「キイウイの棚」です。もうほとんど完成。立派な棚ができたのに苗は笑えるほど小さいと云わないでください。今年中に枝をいっぱい広げると思います(希望的観測)。
昨日と今日は快晴。本当は庭仕事がしたいのですが、締め切りの追われて終日パソコンに向かっています。近くのお宮で見つかった29本の“棟札”を、時代順に整理して解読し、更に歴史的な背景等も考察しながら一冊の本にまとめ上げようという話があって、そのお手伝いをしているからです。「棟札」というのは、お宮の改修などをしたとき、改修の趣旨、願い事、大工の棟梁、氏子の代表者の名前などを書いて「奉納」した木札のことです。発見された棟札で一番古いものは1623年奉納、江戸時代、三代将軍家光の時代のものでした。立派な本を手作りしようというのですから手間暇がかかります。