今日のコンセプトは「花巻市と仲良くなろう!」。つまり、歩いたり、バスに乗ったり、行きずりの人と話したりしようというわけ。どこへ行こうかということで迷いましたが「宮沢賢治資料館」ではあまりにもおざなりだと考えて、高村光太郎と南花巻温泉(立ち寄り湯可)を探索することにしました。
岩手の風景はどこを切り取ってもやさしくて“ふるさと”そのもの。高村光太郎が戦後6年間農耕に励みながら過ごしたという居遇近くの風景です。
市の経営か民間経営か不明ですが、おばさんが一人いて、丁重に出迎えて下さった。つまりここを訪ねる客は珍しいということ。おおむね岩手の人は話し好きで丁重だ。何処から来たか、寒くないか、こちらは一昨日雪が降った、などという話題を、少しなまって話しかけてくださる。この心配りにこちらの心が温まる。
続いて「花巻歴史民俗資料館」を訪れた。率直に言って建物は立派だったが中身はお粗末。景気刺激策としての政府補助金による「箱もの」なのだろう。ここでも丁重なお出迎えを受け、大いに雑談を楽しみました。
続いて訪ねたのが「南花巻温泉」。こちらは歴史が新しく、露天風呂も趣向をこらしてあるとか。何と立ち寄り湯と昼食を楽しもうという趣旨。今日は「勤労感謝の日」。近郷近在の家族連れが、昼食と立ち寄り湯を楽しみに来ていたのには驚いた。祖父母と孫という組み合わせが圧倒的に多く、ついで「祖父母+両親+孫」であった。ここでは尾張地方以上に「ホテル+立ち寄り湯+少し上等の昼食」がハレの日の定番になっているようだ。
バスに乗ってJR花巻駅に出て、駅付近を探索、またバスに乗って宿「ホテル紅葉」に戻りました。
写真はJR花巻駅前の風景。駅前のモニュメントが風力発電を思わせる何本ものステンレス製風車。中央に宮沢賢治の詩が書いてあって、ここで宇宙の音を聴くのだそうだが、それ以前に駅前に人がいない。そして、もう食堂も居酒屋ない。いろいろ考えさせられた。
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