鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3663回】 煽り系・プッシュ系のマーケティングが通用しなくなる

2021年01月09日 | 住宅コンサルタントとして

かなり以前から感覚的に分かっていたことなのですが、

 

「当社の家はこんなに素晴らしい!」

「これだけの高性能を実現!」

「材料には徹底的にこだわっている!」

 

というようなゴリゴリ系の広告は通用しなくなる、

と何度もお伝えしてきたと思います。

 

また、

 

「限定〇棟!」

「今がお得!」

「家はまだ建てるな(←古っ!)」

 

的な煽り系の広告もしかり。

 

私が感覚的に感じていたことを

年明けの日経MJの記事が分かりやすくまとめて下さっていました。

 

1990年代後半から2010年生まれの世代をZ世代と言うのですが、

この世代の価値観として、フェアネスというキーワードが挙げられます。

 

フェアネスとは、不正や過度の作り込みを嫌う性質のことで、

分かりやすい例でいうと、美容系の広告なんて盛り過ぎですが、

ああいう広告のことを言うのですね。

 

あんな広告に騙されるのは、本当に情報リテラシーの低い人のみで、

Z世代はこうした情報に敏感なのです。

 

というのも、幼少期よりデジタル環境に囲まれて育ったため、

クリエイティブな感性と編集能力に非常に優れているのです。

 

結果、過度に作りこまれた情報を見抜き、嫌う傾向が強いのです。

 

結果、売り手側のプッシュ型マーケティングは嫌われ、

共感が持てたり、何となくいい味が出ている会社に

お客様は自然と集まってくる時代になるのだそう。

 

ちなみに、Z世代の消費者が支持することとして、

 

LOCAL

INTERNATIONAL

FAIRNESS

ETHICAL

 

の頭文字を取って、「LIFE」がキーワードだそうです。

 

特に、フェアネスとエシカル(倫理的)が重要で、

正しいことに愚直に取り組み、

信用を積み重ね、お客様に応援していただいている会社が、

これからの時代、勝ち残るのでしょう。

 

良い時代です。

コメント
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