入社してきた当時は、右も左も分からず、
経験もないため、誠実に仕事に向き合い、
お客様に対しても、上司に対しても謙虚だった。
ところが、一所懸命仕事に取組み、
結果を出せるようになり、
周囲から評価され、収入も上がった。
20代のうちに仕事で成果を出し、
成功体験を積む、ということは、
当人にとってとても重要だと思います。
そして結果を出した若手ビジネスパーソンは、
そのまま謙虚に仕事に向き合える方と、
ちょっと図に乗ってしまう方と、
2パターンに分かれます。
もちろん理想は、結果を出した後も
謙虚に仕事をする方なのですが、
個人的には若いうちに図に乗って、
ちょっと痛い目に合うのも悪くないと思っています。
むしろ40代くらいになって図に乗るオッサンより、
よっぽど若いうち調子にのって、
お客様にこっぴどく叱られたり、
社内で皆の反感を買う、という経験をしておいた方が、
30代40代になってからの伸びしろがあると思います。
かくいう私も、20代の頃に図に乗って、
先輩やお客様から反感を買った一人。
正直、もうそれは見てられないくらい、
図に乗りまくっていたと思います。
お客様に対しては、
誠実な対応をしていたと思いますが、
社内に対しては承認欲求の塊で、
当時の上司にとって、
本当に面倒くさい部下だったと思います。
でも、そんな生意気な若僧に、
丁寧に繰り返し、いろんなことを教えて下さった
上司のおかげで、少しずついろんなことを理解できました。
そしてちょっと図に乗っている、
若いスタッフさんを見ても、
私自身、とてもかわいく思えます。
心の中では、
「分かる~!
そういう態度や発言をする気持ち」
と思っています。
すなわち、若かりし頃、
図に乗った経験を持つ人は、
そういうタイプの部下を持った時に、
その部下の気持ちがわかるので、
上手に対応ができるのです。
逆に若い頃から結果を出し続けても、
聖人君子のように謙虚さを持ち続けた上司は、
図に乗る部下の気持ちが理解できないかもしれません。
いろんなタイプの部下をまとめ上げることが、
リーダーには必要なのです。