鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4194回】 ゼネラリストとスペシャリスト

2022年06月24日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様の社員さんたちは、

もう本当に優秀な方が多いです。

 

接客したお客様の50%以上を契約する、

スーパー営業マンであるとか、

デザイン性の高い注文住宅を年間30棟以上、

完工させるスーパー現場監督とか、

年間30棟以上の積算+実施図面を

仕上げる設計さんなど・・・。

 

各々、自分の専門分野のスキルを極めた、

スペシャリストです。

 

優秀なスタッフが多いことに越したことはありませんが、

ある一定の規模の組織には、

スペシャリストとゼネラリストがバランスよく必要となります。

 

年間棟数が30棟前後くらいで、

組織の人員構成が8人未満だと、

各部門、担当が1~2名なので、

組織が全員、スペシャリストでもうまく機能します。

 

ところが、50~60棟を超えてくると、

全てのセクションを複数名で回すため、

各セクションにリーダーが必要となります。

 

リーダーに必要な要素が、ゼネラリストとしての資質。

 

自分の専門分野における知識や思考力は抜群なのに、

部下の育成であったり、

チーム内の業務の振り分けやスケジュール管理ができる人がいないと、

組織内における業務はうまく回らなくなったりします。

 

そして新人や未経験を採用しても、

上手に育成できないために、

スタッフさんが退職したり、ということも起こります。

 

スタッフさんを採用する際に、

個人の能力や実績だけを見て採用すると、

スペシャリストばかりの組織になり、

ある一定の段階でマネジメントが機能しなくなる。

 

組織が成長していく中で、

スペシャリストだけでなく、

ゼネラリストもある一定数、必要になってくる。

 

経営者はそういうことも知っておくとよいでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする