先週末は、飛騨高山に行っておりました。
その最大の目的は、富山と岐阜の県境の富山側にある、
とあるレストランに行くこと。
まあ本当に山の中にあって、
岐阜県高山市からも、富山市や高岡市からも、
車で1時間以上かかるところにあるのですが、
この遠いところにあるレストランの予約が取りづらいのと、
更にこの施設、オーベルジュなのですが、
宿泊に関しては全く予約が取れないんです。
アクセス最悪の立地にして、予約が取れない、
という施設があると知ると、絶対にそこに行って学びたい、
という体質の私は、はるか前から予約をし、
そこに行くのであれば、
まだ行ったことがない高山市に泊まりたい、と思い、
今回の視察旅を企画したのでした。
予約した当日、グーグルマップのナビに従って、
岐阜の国道を富山側に向かっていたのですが、
もの凄く狭くてアクロバティックな道を進み、
ようやく峠にたどり着いたその瞬間、悪夢が・・・。
何と「通行止め」の看板が・・・。
国道なのに、しかも初夏なのに、
通行止めなんて、国交省、ちゃんと仕事して欲しい、
と思いつつ、来た道を下りました。
途中まで戻り、う回路を検索し、
そのう回路を走っていたら、
またしても「この先、通行止め」の看板が・・・。
岐阜県と富山県、仲が悪いんかい!とツッコんでいたら、
もともと予約をしていたランチの時間に
到底間に合わないことになりました・・・。
そこでレストランに連絡をし、
予約していた時間にたどり着けないお詫びと、
予約の振り替えをお願いしたら、
何と夜のディナーにキャンセルが出た、とのこと。
そこでランチの予約をディナーに変更していただき、
今度は高速道路を使って遠回りをして、
何とか夜、お店に着けました。
山の奥にありながら、
建物の外観デザイン、それから中のデザイン共に、
本当に素晴らしく、更に飾ってある絵とかも
本当に素敵で、ずっとここに居たいと思いました。
そしてディナーがスタートした訳ですが、
私たちが感動したのは、
スタッフさんが料理の説明だけでなく、
器や絵、建物のことなど全ての質問に
完璧に答えて下さったこと。
それなりのレストランに行っても、
全てのスタッフさんは料理やワインに関しては、
答えて下さることが多いのですが、
このレストランでは全スタッフさんが
器の作家さんのこと、絵の作者のことなど、
完璧に答えて下さったことに感動しました。
更にこの地で働くために、スタッフさん全員、
この地に移住して住んでいるとのこと。
(というか、街に住んでいると冬、通えないそうです)
オーナーもスタッフも、
人生をかけてこのオーベルジュの運営に全力なのですね。
最後のデザートまで、楽しい時間を過ごすことができました。
そしてアクセスがよくないエリアに
お客様を引き込むためには、
デザイン・世界観が猛烈に重要で、
その世界観の実現のためには
相当投資額が必要である、
ということも改めて勉強になりました。