自分たちが良いと思うものを商品化し、
販売していくスタイルを「プロダクトアウト」といいます。
一方、市場や顧客が何を求めているのかを調べ、
市場や顧客のニーズに合った商品を商品化し、
販売しているスタイルは、「マーケットイン」といいます。
プロダクトアウトがうまくいくケースは、
大きく分けて2つあると個人的に思っています。
1つは、開発する責任者が猛烈にセンスと才能があること。
世の中に革命をもたらす商品、
例えばiPhoneなんてマーケットインでは生まれていません。
天才スティーブジョブズの感性があってこそ、
iPhoneが生まれた訳です。
そしてもう1つは、人口増で需要が上昇し続け、
それに対し供給が追い付かず、
とにかくドンドン商品をつくれば売れる時代。
こういう時代だと、市場調査をやっている時間があれば、
商品を次々に開発し、販売していった方が売れますよね?
その逆に、市場が成熟したり、市場が縮小していく中で、
センスが無いオッサンがプロダクトアウトで商品をつくると、
もう完全に自滅します。
思いっきり外しまくります。
自殺行為です。
ターゲットを絞り、
そのターゲット層が何を求め、
何に価値を感じるのか?
どういう手段で情報を収集するのか?
こういうマーケットインの発想で
商品を開発し、マーケティングをおこなっていく。
ウルトラ大ヒットは難しいかもしれませんが、
思いっきり外すこともありません。
堅実にビジネスを展開していけます。
私、この仕事をさせていただいて19年になりますが、
今も昔もずっとマーケットインの発想です。
自分が凡人だと分かっているからです。
プロダクトアウト発想でやっていいのは、
最高レベルのセンスを持っている天才のみ。
凡人こそマーケットインなのです。