鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3934回】 ヘッドハントの世界

2021年10月07日 | 人として

20代~30代の前半の年代の人をめがけて、

 

「あなたを必要としている会社があります!」

 

と声を掛けまくっている、ヘッドハント会社、

並びに万年、営業マンを募集しまくっている保険業界。

 

彼らの場合、本当に声を掛ける人の能力を買っている訳ではなく、

単に人を紹介すれば、お金がもらえるからやっているだけ、

というケースが圧倒的に多いのですが、

20代~30代前半くらいのビジネスパーソンは、

そういった世の中のしくみが分からず、

 

「自分の能力を必要としてくれる会社が、

世の中にたくさんあるんだ!」

 

と浮足立ってしまうことがあります。

 

でも、ヘッドハントの世界をちょっと分かっていれば、

残念ながら、あなたの能力など、

ヘッドハンターは分かっていなく、当然、買ってもいなく

手あたり次第、声を掛けられている中の一人、なんですね。

 

でも、世間知らずの20代、30代の方は、

 

「自分は選ばれしビジネスパーソンなんだ!」

「あの会社が、自分を必要としてくれた!」

 

と舞い上がってしまったりする訳です。

 

ヘッドハンターのスカウトは、

声を掛けた人が転職した後、

その会社で成功するかどうかはどうでも良く、

依頼企業に人を入社させれば、大金を獲得できる、ということ。

 

だから、甘い言葉を投げかけて皆さんに近づいてくる、

ということを知っておくと良いでしょう。

 

 

声を掛けた人のことを

札束にしか見ていないヘッドハンターが大半なのです。

 

更に保険業界のヘッドハンティングの場合、

異業種から転職してきた中途入社の社員さんに、

まずは身内、それから前職時代の顧客や社員を

徹底的に回らせて、そこから契約を根こそぎ取らせる、

というように、転職組を利用することが圧倒的に多いのですね。

 

その人の身内や過去の知人友人から保険を根こそぎ契約した後も、

新たな人脈をつくっていきながら、

新規を獲得し続ける必要があるのが、

フルコミッションの保険の世界。

 

本当に厳しい世界なのです。

 

で、そういうことも理解できていない、

世間知らずの転職者は、

自分の友達を無くし、

前職時代、可愛がってくれた先輩や顧客から

白い目で見られる、というようになるケースがメチャ多いのです。

(そうならない方ももちろん、おられます)

 

 

大して実力も実績も無いのに、

声が掛かるということは、

必ずヘッドハンター側の目的がある、

と知った方が良いでしょう。

 

そして自社の20代、30代のスタッフさんには、

こういう世の中のさまざまな事情を伝えてあげて、

被害に合わないようにしてあげたいものですね。


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