私の父は13人兄弟の末っ子ですので、
長男である私はお墓をつくる必要があります。
ということで、2月からお墓のことをいろいろと調べておりました。
個人的には経済や政治、国際情勢などについては興味が強く、
その分野に関してはそれなりに精通していると思うのですが、
冠婚葬祭などの一般常識に関しては致命的に疎く、
相当ポンコツです。
ただ今回、いろんなお寺や霊園に行って、
いろんなお話を聞かせていただく中で、
お墓の業界ってもう本当に既得権益に守られた、
前近代的な業界であり、
しかも結構ゴリゴリ系の営業をしてくるお寺や墓石屋さんがある、
ということを知ることができて勉強になりました。
住宅業界からはほぼ完全にいなくなった、
ゴリゴリ系の営業スタイルがまだ存在しているのですね。
どのお寺とは言えませんが、
超有名なあるお寺にお話を聞きに行った時のこと。
受付を済ませると、担当のスタッフさんとその上司のお坊さんが
いきなり名刺を出されてきて挨拶されました。
「私、担当の○○、
そしてこちらが私の上司の、部長の○○です」
と紹介されたのです。
正直、ドン引きしました。
更にはまだ会って数秒なのに、
かなりプライベートな部分を根掘り葉掘り聞いてくるのです。
そして霊園案内時もとにかく残り少ないから、
早くいいところを押さえた方が良い、とクロージングもゴリゴリで、
まあ、ここは嫌だな、と思いました。
そしてこれまた超有名なお寺ですが、
ここは墓地の営業はゴリゴリでは無かったのですが、
そのお寺を提携している墓石屋さんの営業が、
ほぼ毎日追跡の電話をしてくる、とのことで、
家内は当然ながら断っていました。
結婚式や新婚旅行。
お葬式やお墓。
人生の節目の行事に関する仕事なのに、
あまりにも自分都合で、目に¥マークをつけて対応されると、
お客様の立場では引いてしまう、ということが
個人的に実感できました。
そして最終的に私が選んだお墓の候補を両親に見てもらい、
両親も納得の上、決定することができました。
住宅を購入、もしくは建てる、ということも、
お客様の人生の節目を飾る一大イベントです。
お客様に寄り添い、お客様の立場に立って誠実に対応する。
ここを徹底していきましょう!