マドリードを出てから関西空港まで約20時間。
そして空港での検疫からホテルまで約7時間。
その間、服も着替えられませんでしたので、
ホテルに着いてすぐにシャワーを浴びました。
その後、お弁当が夜0時過ぎに配られ、
それを食べた後、体は疲れているのですが、
空港で5時間拘束されたことで
精神的に興奮状態で寝れませんでした。
ホテルはシングル10平米程度でかなり狭く、
息が詰まるような感覚も感じ、
しかもそれが1週間続くことを考えると、
かなりブルーになっていき、
珍しくネガティブな気持ちに支配されました。
体は疲れ、大して飛行機内でも寝ていないので、
身体も睡眠を欲しているのに、眠れない。
この部屋なんて、例えば刑務所の独房の環境からすれば、
もう天国に近い状況なのに、
そこで息が詰まりそうになる自分がいる。
私、絶対に刑務所では暮らせないな、と再認識。
法を順守し、正しく生きていきます。
また、我が家の長男は警察学校で今、
警察官になるためのトレーニングをしていますが、
警察学校の部屋(4人1部屋でカーテンで仕切られているだけ)
よりは、このホテルの方がまだ、環境は良いのに、
それでも精神的に落ち着きませんでした。
そこで眠らずに、動こうと思いました。
よくよく考えると、明日以降着る服が無いので、
洗濯をしたり、荷物を整理しようと考えました。
隔離先のホテルでは、
感染者から出されるものは、全て捨てる手続きなので、
クリーニングをお願いするなどは一切できず、
ホテルの浴室内で洗濯するしかありません。
幸い、洗剤は支給していただけるので、
夜中にコールセンターに電話をし、
洗剤を持ってきていただけました。
(フロントではなく、1階部分に医療関係者が
24時間待機されていて、必要なものを部屋の前に
全て置いて下さるのです)
で、夜中に洗濯をし、ハンガー4本とランドリーパイプに
洗ったモノを干していると、少しずつ落ち着いてきました。
ただ、まだ興奮状態は続き、眠ることは無理でしたので、
そこから紙とボールペンを取り出し、
自分のこれまでとこれからのことを書き出しました。
そういえば、最近自分自身を分析したりだとか、
自分の気持ちを紙に書き出す、なんてことをしていないな、
ということを改めて感じました。
そんなことをしている間に、
明け方近くなって、ようやく眠れそうな精神状態に。
2時間程度、眠ることができました。
さて、隔離施設での生活をまとめると
以下のようになります。
・食事は1日3回、定時に館内放送で呼び出され、
部屋の前にある台の上に置かれる。
1時間以内に食べなければならない。
・ゴミは都度、ドアの外に置いておくと捨てていただける。
・部屋から一歩も出れないが、
備品は全て電話をすれば、持ってきていただける。
高級ホテルのコンシェルジュサービスのよう。
・洗濯は洗面所で自分でやる必要あり。
・ウーバーイーツなども依頼できる
という感じです。
気分転換が上手な方だと、それほど苦じゃないかも、です。
私自身は、読み切れていなかったメルマガを読み切ったり、
なかなか整理できていない受信BOXを整理したり、
明日以降のテキストを制作したり、と
それなりにやることがあるので、時間が進むのが速いです。
せっかくの機会なので、この経験を楽しみたいと思います。