鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3188回】 リアル店舗のむずかしさ

2019年09月22日 | 住宅コンサルタントとして

アメリカでは、小売り店舗の店舗面積が

勢いで減少しているそうです。

 

その主たる要因は、アマゾン。

 

アマゾンで買うことができる商品は、

多くのユーザーがリアル店舗からアマゾンに購入先を変えることで、

業績が急激に悪化し、

その結果、店舗を縮小したり、投資を控えたりして

ますます負のスパイラルになっていくという感じなんだそうです。

 

このアマゾンによる大きな影響を「アマゾンエフェクト」と言うそうです。

 

家電量販店、本屋さん、おもちゃ屋さんなどから、

ここ最近では衣類販売店がその影響を受けているそうです。

 

私、最近ロードバイクをはじめたのですが、

自転車本体は組み立てや調整の問題がありますから、

当然ながらネットでは買わず、自転車屋さんで購入しました。

 

しかしながら、手袋やウエアなどに関しては、

思いっきりネットで購入しています。

 

それは選択肢が圧倒的に多く、しかも金額が圧倒的に安いからです。

 

単価的に低く、失敗してもいい、というものは、

大半をネットで購入するようになりました。

 

またナショナルブランドで、

名前と商品名に圧倒的に信頼がおけるものも

実店舗で試す必要がありませんのでネットで購入します。

 

例えば、栄養ドリンクとか、香水とかなどなど。

 

逆に自分がこだわっているもの、

例えば服や靴というのは、サイズ感だけでなく

肌触りとか質感とかお手入れ方法をしっかりと聞きたいので、

こういうものは店頭で購入します。

 

すなわち何が言いたいかというと、

中途半端なクオリティのものをリアル店舗で扱っていることが

最も危険なことではなかろうか、ということ。

 

売り場をネットの世界よりもワクワクしたものにしないと

これからの時代、お客様に選ばれないでしょう。

 

このワクワクした売り場をつくるために、

いろんな売り場やイベント会場の作り方などを

店舗運営の責任者は見まくっておかなくてはならないでしょう。

 

住宅の世界も、今はまだ小売業ほど

売り場づくりにこだわらなくて良いかもしれませんが、

時間の問題です。

 

リアルの売り場をつくらなくてはならない業種は、

売り場の魅力を徹底的に高めていかなくてはなりません。

 

そのために、いろんなものを見まくっておかなくてはなりませんね。


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