鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5082回】 20棟前後から50棟の工務店になるには・・・

2024年11月28日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様は、
今期、集客も受注も絶好調。

新築事業をゼロから立ち上げていただき、
年間20棟前後でしばらく停滞されていましたが、
いよいよ次のステージに向かう扉が開いた感じです。

年間50棟を目指せるステージが整ってきました。
(ただ、そこに行くにはある課題を解決しないといけませんが・・・)

一拠点、年間20棟前後までならば、
基本、モデルハウス1棟と見学会を回していくと
到達できるのですが、
50棟を目指す場合、
エリア内での認知度UPや
ブランドイメージの向上のために、
あることをやらなくてはなりません。

それは、自社の世界観を表現した
社屋兼打合せスペース(=スタジオ)をつくる、
ということです。

何年も前から、次のステージに行くためには
このスタジオをつくる必要があります、
とご提言をしていたのですが、
社長が実務に追われてなかなか進まず、
更には土地の候補地も2回、流れてしまい、
本当に数年、計画が遅れましたが、
今年の春に完成したのですね。

完成直後に市場のお客様から
大きな反響があった訳ではないのですが、
カッコいいスタジオで世界観を表現できた結果、
OB様からの紹介は一気に増えました。

「私たちの家を建ててくれた工務店さんのショールーム、
あそこにあるから行ってみたら」

とおススメしやすくなったのでしょう。

もちろん、事業立ち上げの頃から
経営で最も大切なことは何か、ということについて、
繰り返しお伝えしてきたので、
とにかくOB様や協力業者様を大切にされてきました。

その結果、このクライアント様のファンが
この地域で着実に増えていたことも
今の業績につながっていると思います。

商品(建物)の性能を高めていたこと。
価格と仕様を明確に発信していただいたこと。
自社の世界観を伝えるスタジオをつくったこと。
OB様と協力業者様を大切にしてきたこと。
モダン系の建物を強化していただいたこと。
人となり発信を日々、コツコツ継続していただけたこと。
次のステージに行くために新卒を採用していただいたこと。
弊社の他の素晴らしいクライアント様たちから、
すなおにいろんなことを学び続けていただいたこと。

これらの要因がここに来て一気につながって、
この結果につながったのだと思います。

24棟・50棟・100棟・200棟と
住宅会社の成長には、
定期的に壁があらわれます。

そこを乗り越えるには、
これまでやっていなかったことに
現在の実務をこなしつつ、
取り組む必要があるのです。

2025年、このクライアント様が
どこまで成長されるのかを
個人的に楽しみにしています。

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