鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第863回】 投資詐欺

2013年05月12日 | 住宅コンサルタントとして
MRIインターナショナルの投資詐欺事件で、被害者全体の被害額が相当な額になりそうです。
何でも8700人から1300億円を集めただとか・・・。

まあ、こうした詐欺事件に引っかかってしまう人は後を絶ちません。
これは、だます方が悪いのは当然ですが、だまされる方にも問題があると個人的に思っています。

今回のケースでは、アメリカの医療機関が保険会社に診療報酬を請求する権利を買い取って
回収するMARS投資という事業に投資することで、利回り6%保証とうたっていたようです。

でも今の時代、利回り6%というのは、かなりの博打的運用をしないといけないと思うのです。
それを「保証する」と言っていますから、正直、この時点で相当胡散臭いと思う嗅覚が必要だと思います。

投資はリスクを伴うもの。
そして、資金を運用するということに関して、絶対というものは無いこと。

世の中の実態をもっとよく知れば、こうした詐欺は自分で気付くと思うのです。

実は私も以前、ちょっと知り合いだったある経営者(その会社は倒産しましたが・・・)から
投資の話をもちかけられたことがあります。

「私は経営の才能よりも、実は投資運用の才能の方があると思うんです。
これが、個人的に過去、投資して得たリターンの実績一覧です」

と都内の一等地のビルに呼び出されて、資料を見せていただき、自慢げにお話をされたことがあります。

「鬼山さん自身が投資してもいいですし、
よかったらお付き合いをされている経営者さんを紹介していただいてもいいですよ!」

という感じでお話をいただいたのですが、もう話を聞いた瞬間から胡散臭いと感じ、
体よくお断りをして帰りました。

うまい話には裏があると思います。

そもそも、楽して(この場合は、リスクを負うことなく、自ら汗を流して働かず、という意味です)お金を儲ける、
ということに、そんなに魅力を感じません。

お金は汗水流して働き、お客様に喜んでいただいた結果、
いただく権利があるものと個人的に思っています。

世の中の実態をしっかりと勉強し、うまい話など無いこと、
リスクの無い投資話など絶対にないことを押さえておきたいですね。
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