鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2105回】 現場監督の底上げ

2016年10月04日 | 住宅コンサルタントとして
素晴らしい住宅を建てようとした際、
重要なのは設計やインテリアコーディネートだけではありません。

施工力に関しての感性も非常に重要です。

施工に関しての重要性、自分でも理解していたつもりでしたが、
実はそれがいろんな要素と結びついて自分の身になっていない、
ということを昨日、実感しました。

まだまだやなぁ・・・。

施工に関する感性が不足していると、
例えば階段まわりの笠木であったり、側板のおさまりなどが非常に野暮ったくなったりします。

また収納の棚板の選定なども、ちょっとこの建物の雰囲気に合わないよなぁ、
というものを平気で監督が発注したり、
そのおさめ方ってあり得ない、という施工を指示したりします。

住宅会社がモデルハウスを建築する際、
自前の設計や現場監督だけでモデルハウスをつくるとどこかあか抜けない。

それは施工で細部を美しく見せようとする意識と知識が足りないのと、
職人さんたちにおさめ方を押し切られるからなのです。

自分の自宅は、ビジネスパートナーさんにデザインをしてもらったのですが、
施工のディテールもかなり施工会社さんに要求されました。

例えば、我が家の窓まわりは漆喰巻き込みでおさめていますし、
階段の吹き抜け部分にも見切りなどは使っておりません。

本来、施工側からしたら、絶対にやりたくないおさめ方です。

でもそういうおさめ方を指示して下さって、更に施工会社さんが正しい施工をすると
塗り壁のクラックもほとんど入っていないです。

何より、細部まで計算されて施工された空間は、最高なのです。

住宅業界全体、現場監督の意識と知識は全体的にまだまだ低い。

ここを高めていかないと、洗練された会社にはならないのです。

それを実現していくためのヒント、昨日、いただきました。

来年、形にしよう!
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