私が尊敬している一倉定先生の言葉に、
こういう一文があります。
「会社の真の支配者は、お客様である」
また、私が社会に出て最初に勤めさせていただいた会社では、
毎朝、経営理念の実践を唱和するのですが、
その中の一文に次のような言葉があります。
「私たちはお客様の目でものを見て、考えて行動します」
お客様に支持されなくては、会社は簡単に潰れます。
お客様の目線で、自社の商品やサービス、
自社の店舗のデザインや立地、ディスプレイ等を見て、
買いたいと思うのであれば、商売は成功するでしょう。
逆に言えば、経営がうまくいっていないのは、
お客様の目線を無視し、自分たちの都合で経営している、
ということなのです。
お客様が見もしない媒体で情報を発信している。
お客様が気軽に来れない環境の中でモデルハウスを公開している。
お客様が理解できない情報、価値を感じない情報を発信している。
お客様が満足できないレベルの商品やサービスを提供している。
お客様が喜ばれない対応をしている、などなど。
業績が悪い会社は、大抵、お客様の目線で自社を見ていなくて、
自分たちの都合を優先して決定、実行しているのです。
自分がお客様の立場であれば、
どういう家を欲しいと思うのか?
自分がお客様の立場であれば、
どういう媒体で情報を収集しようと思うのか?
自分がお客様の立場であれば、
どういう形で説明していただくと理解しやすいか?
という、自分がお客様の立場であれば、という目線で
自社を分析してみることがまず第一にすべきことで、
その次のステージとして、実際に自社のメインターゲットとなる、
顧客の目線で自社をいろいろと見て、
改善すべきことを改善していくことが重要です。
これを高いレベルで実践していくためには、
お客様として自分自身の感性を高めていかなくてはなりません。
皆さんの会社は、お客様の目線で
自社を改善し続けることができているでしょうか?