鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2543回】 仲良くやっていくために・・・

2017年12月16日 | 住宅コンサルタントとして
最近、ブログのアクセス数、ページビュー数が
全盛期並みに増えていることに、嬉しさと共にとまどいを感じている鬼山です。

このブログ、毎日書いておりますが、全盛期と比較して、
昨年や今年の前半は読んで下さる方が減っておりました。

ブログやメルマガの価値や効果が下がっていくことも理解できていましたので、
まあ、もうそんなに上がることはないだろうと思っていたのですが、
ここ1カ月は、非常にアクセス数が上がっております。

その理由、分かる方がいれば、是非教えて下さい。


さて、私たち夫婦は一緒に住んで20年以上、経過しておりますが、
ここ数年は本当に仲が良いですし、ケンカもかなり減ったと思います。
(って、そう思っているの、私だけだったりして・・・汗)


その理由は、お互い何か気に入らないことや
「ちょっと違うんじゃない?」と思うことがあった際、
理屈で相手を追い詰めることをしなくなったことが要因だと思っています。

私、もともと小さい頃から口が達者で、
屁理屈を言わせたらかなりのレベルだったような気がします。

その屁理屈で、相手を論理的に追い詰めていって、
ぐうの音も出ないところまで言ってしまうことも結構あったような気がします。

でも、それだとその場では勝ったとしても、
言い負かされた相手は心から納得してないんです。
言い負かした、こちら側の自己満足で終わってしまいますし、
そういう言い合いがあった以降、本音でこちらに話してくれることって無くなりますよね?

理屈で相手を追い詰めても、根本的な解決にならない、ということを
大人になってから理解できるようになりました。

正論を言って、こちらが正しいことを言ってようが、
言い合いで勝とうが、それはどうでも良くて、
相手に理解してもらって、ちょっとでも良くなってもらうことが重要ですよね?


子どもが思春期になる前に、こういうことが理解できるようになったので、
子どもの態度や言葉遣いが明らかに間違っている時も理屈で責めないで、
本人に考えさせるようなことを言って、たっぷりと逃げ道をつくるように接しました。

私、結構手が出るのが昔から早かったのですが、
自分が変わった結果、子どもの反抗期に大きな衝突もありませんでした。

ホント、子どもに手をあげたことって、ここ10年無いですね。

で、もし自分の意図する方に子どもの考えが向かわなくても
それはそれでしょうがない、というように考えることが出来るようになりました。

「子どもの態度がちょっと違うなぁ」ということがあった時、ウチの家内が

「そんなん、中学、高校時代なんて、そんなもんやって!
自分が中学、高校時代、どんな態度を親に取っていたか、覚えてる?」

と私を諭してくれたおかげで、

「まあ、反抗期の子どもなんてそんなもんやな・・・。
いつか気づく時が来るだろうし、もしそれに気づかへんかったら、
自分たちの育て方が間違っていた、ということやわ・・・」

と思えるようになりました。


人それぞれ、いろんな価値観を持っています。

人が自分の思うように考え方を変えたり、行動しなくとも、
それを受け入れ、場合によってはその結果から自分の未熟さを学ぶことで、
人間関係は良くなっていくと思います。

それは家庭でも職場でも同じ。

肝心なことは、嘘をつかないとか、人に敬意を払うとか、
人に迷惑をかけたり気分を悪くしない、ということくらいで、
それ以外のことは多少、違っても大したことではないのです。

という訳で、今年の年末は反抗期が終わった長男と家内と3人で、
イタリアとマルタ島に行ってきます。

来年から一人暮らしをする長男。
親から離れて自立する気満々ですし、子どもの自立を望んでいる私たちですが、
家を出る前の思い出をどうしてもつくりたかったので、

「旅行、一緒に行こう!
これはお願いじゃなくて、強制やで!」

と脅して、無理くり一緒に連れて行くことにしました(笑)。

子離れできない、バカ親ですが、
たくさん思い出をつくってきたいと思っています。
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【第2542回】 お客様を選ばない

2017年12月15日 | 住宅コンサルタントとして
1996年から2005年まで、私は建築資材メーカーの営業をやっていました。

会社が設定してくれた担当のお客様を定期的に訪問し、
自社の商品を買っていただくためにさまざまな活動をする、
というのが当時の自分の仕事です。

お客様が固定されている、こうした営業を「ルート営業」と言いますが、
ルート営業は顔なじみのお客様とのやり取りが中心だから、
結構やり易いと思われがちですが、
実はお客様が固定されている、というのが辛かったりします。

というのは、ものすごく癖が強いお客様、
自分と価値観や考えが合わないお客様まで、ずっと担当しなければならないからです。

会社から30社程度のお客様を担当先として渡され、
その中でどれだけ数字をつくれるかがポイントとなるのです。

どんな人にだって、得意なタイプ、好きなタイプもいれば、
苦手なタイプ、嫌いなタイプもいるでしょう。

当時、お客様のところを訪問しても、居留守を使われることもあったり、
話し掛けても無視されたり手で追い払われたり(←虫ちゃうっちゅーねん!)、
場合によっては舌打ちされたり怒鳴られることもありました。

嫌な奴、たくさんいました。

どの営業マンにも良いお客様と嫌なお客様がいたと思いますが、
当時20代半ばの私は、先輩営業マンを見て、あることに気づきました。

好きなお客様のところ、行き易いお客様のところしかいかない営業マンは、
数字ももちろん悪いのですが、
何より人間性が薄くて、そのペラペラ感がハンパなかったのです。

一方、嫌なところにも定期的に顔を出したり、何とか攻略しようとしている先輩は、
やっぱりカッコ良かったし、人間的に魅力的な人に見えました。

そもそも仕事だし、あんなペラペラの人間になりたくない、と思った私は、
人を人として扱ってくれない、本当に嫌な態度を取るお客様のところにも
頑張って足を運ぶようにしました。

無視されたり、「忙しいのに来るなよ!」とキレられたり、
価格を決めても何度もしつこく値引き交渉されたり、
嘘をつかれたり、人格を否定されたりと、嫌なことを一通り経験させていただきました。

その結果、いろんなお客様に対応できるようになれたと思っています。

要するに、お客様を選ばず、
嫌いなタイプの人ともどうやったら少しでも良い人間関係が構築できるのか、
ということにチャレンジし続けた結果、成長できたような気がするのです。

本当につらかったけれど、若い頃のあの経験のおかげで今があるような気がします。


でも、住宅業界の営業マンって、自分の好みでお客様を選り好みしがちではないでしょうか?

しかも会社がコストをかけて呼んで下さったお客様を

「俺、ああいうタイプ、ちょっと苦手なんだよね・・・」
「あのタイプの人、いろいろやっても無駄だから・・・」
「あの人、会わない」

と自分の物差しで勝手にジャッジし、良いお客様と自分が判断した方しか真剣に対応しない。

そのくせ、数字は上がっていないし、そもそもいつもお客様に飢えている。

ちょっと甘すぎというか、勘違いしているような気がするのです。


嫌なタイプ、苦手なタイプのお客様とどうやったら、どんな準備をしたら、
どういう声のトーンでお話すれば、ちょっとでも会話ができるのだろう、
といろいろと考え、行動するから、ストライクゾーンが広がっていくのに、
自分でゾーンを決めて、このゾーン以外、振らないと宣言しているのですね。

何様のつもりなんでしょう?

仕事なんだから、
お給料をいただいているんだから、
プロの営業マンなんだから、
お客様を選んではいけない。

個人的にそう思います。

皆さんは自分で勝手にお客様のゾーンを決めていませんか?
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【第2541回】 新業態の船出

2017年12月14日 | 住宅コンサルタントとして
これまでの住宅会社のやり方では、いずれ行き詰る。

そんなことを思ったのが、今から5年前でした。

そこからいろいろと研究し、この業態の形であれば、うまくいくのでは、と
自分のアイデアがまとまったのが、今から1年ちょっと前です。

そこから各クライアント様に提案させていただき、
最初に手を挙げて下さったクライアント様たちが、新業態をオープンされました。

まだ1カ月も経過していませんし、しかも年末ですから
細かな検証の結果、いろんなことが見えてくるのは2月以降でしょうが、
住宅会社におけるハードルの高さをかなり和らげる効果が見えてきています。

これまで手を打ってきていただいた点が、
いろいろとつながり、面になる可能性も高いです。

手応え、かなりありますよ!


新業態に取り組んでいただいているのは、5年後、10年後に向けての対策です。

売り手側が発信する広告の効果は劇的に下がり、
紙媒体を活用した情報発信は何も効かなくなる。

webにおける広告の効果も、正直上がらないでしょう。

広告を利用しなくとも、お客様に自分たちの世界観を伝えていくことが出来るかどうかが、
5年後、10年後にポイントになってくるのです。

そのために、住宅会社がやるべきことは、
新しい業態に転換し、何をせずともお客様に安定して来ていただける環境をつくること。

5年後には、広告宣伝費が今の50%程度に下げても
安定的にお客様が来場して下さり、
商談できるお客様が安定的に発生し、
商談からの成約率が70%程度を維持できる。

こうしたことをイメージして、クライアント様のビジネスを組み立てられるよう、
そしてクライアント様の市場におけるブランドイメージが高まるよう、
自分がやるべきことをコツコツとやっていきたいと思っています。
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【第2540回】 ありとあらゆるものがファッション化していく

2017年12月13日 | 住宅コンサルタントとして
先日、家内が主婦のネットワークで教えてもらってきた、
京都の八百屋さんに行ってきました。

京都の地物の野菜、しかも無農薬のものが中心の品揃え。

店内も、看板も、お店のロゴもお洒落。

当然ながら、お客様がたくさんおられました。

しかも皆さん、品が良さそうな方ばかり・・・。

ジャージにサンダルといった、ビジュアル的にイマイチな方、
ヤンキーファッションの方、不潔そうな方は誰もいませんでした。


八百屋という業種は、かなり減少しましたが、
今、お洒落な八百屋さんという新しい業態は
どこも集客が好調で床面積当たりの売上も非常に高いのです。

住宅会社のショールームやスタジオもそう。
カフェやレストランもそう。
八百屋さんや肉屋さん、お米屋さんなどの小売店もそう。
全ての業種はファッション化していくのです。

敷地の外からどう見せるか?
ロゴも店舗デザインも店内の装飾も、
自分たちの世界観をどう表現し、
お客様に共感していただけるかが勝負です。

無農薬野菜も米も肉も、
お客様はどこででも買うことができますが、

「このお店で買い物をするとワクワクしちゃうのよね・・・」

という風に感じてもらえるお店、接客、商品が必要なんですね。

このファッション化の流れが分からない方、
お洒落や世界観といったことの必要性が理解できない方、
センスの重要性が理解できない方は、
商品選定や店舗・ショールームのデザインなどに口を挟んではいけません。

そういうことが分かっている方が、仕切った方がうまくいくことでしょう。

ちなみに、印刷会社、制作会社、webデザイン会社、住宅会社や設計事務所など、
デザインをしなくてはならない仕事なのにもかかわらず、
この流れを分かっていない人ってたくさんいますので、要注意です。

ファッション化に皆さんの会社は適応できていますか?
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【第2539回】 利益を生み続けられるように変わっていく

2017年12月12日 | 住宅コンサルタントとして
かなり前のことですが、あるクライアント様で商談中のお客様の進捗を確認しておりました。

その中の1組のお客様、家を建てたいのですが、なかなか決断ができない様子。
しかも社長のご友人なのだそうです。

その理由を聞いていくと、ご主人は会社の経営者で、
多額の住宅ローンを組んで家づくりをすることが不安とのこと。

で、そのご主人、どういう会社を経営されているかというと、印刷会社さんなんですね。

主な顧客は、自治体とか学校とか企業とからしいのですが、
個人的にこのお客様、家を建てられないだろう、と直感で感じました。

というのは、本当に昔ながらの印刷屋さんだからです。

時代の流れについていけてないと、話を聞いていて思いました。

今、印刷業界は本当に大変です。

紙を印刷する必要性が一昔前と比べると、半分以下になっているような気がするのです。

我々住宅業界は、よくチラシを印刷してポスティングをしますが、
その印刷もネット系の印刷会社の安さに、
一般的な印刷会社は価格で合わせることは不可能です。
(人件費の問題、量の問題など)

更に一般的な企業が持っているコピー機のクオリティーが格段に上がり、
わざわざ印刷会社に印刷してもらわなくとも、
名刺や封筒、会社案内やパンフレットなど、自社でつくれてしまう状況なのです。

要するに、これまでの町場の印刷会社さんができる仕事の需要が激減していく、ということです。
(今、50代60代が経営している中小企業はまだ、町場の印刷会社に依頼するかもしれませんが、
今の20代、30代の世代になると、皆自分でやってしまうと思います)

私が印刷会社の経営者なら、特殊な印刷機でないとできない印刷物に特化したり、
いろんなイベントに特化していくという選択をするかと思います。
そしてブランディングを確立し、価格で巻き込まれない状況をつくっていく。

とまあ、そんな話はどうでも良いのですが、何が言いたいかというと、
経営者の仕事は、世の中の変化を予測し、
今自分たちがやっている業態で稼げなくなる時代がくるかもしれないということを知ることです。

利益を生み出し続けなくては、企業として存続できない。
だから、世の中が変わり、市場が変化しても利益を生み続けられるよう、
変化することを決定するのが経営者の仕事なのです。

だから経営者は、外に出て、いろんなことを自分の肌で感じ、
世の中がどう変わっていくのかを予測することを辞めてはいけないのです。

だから経営者は、実務だけをして満足をしてはならないのです。
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【第2538回】 いろんな方のおかげで・・・

2017年12月11日 | 住宅コンサルタントとして
2017年も後20日で終わりますが、
おかげさまで個人的には、今年も充実した1年でした。

というか、1998年以降、ここ20年近くはずっと充実していて、
仕事に対しては本当にツイている状態を維持できています。

今の自分があるのは、
本当にいろんな方に教えていただいたり、助けていただいたおかげだなぁ、と
つくづく思います。

社会人になったばかりの頃に、
2年上で仕事が非常にでき、且つ責任感も強い先輩がいました。

仕事に対する姿勢やメモの取り方、発注方法や書類の管理の仕方など、
世間知らずの自分が仕事の基本をマスターできたのは、この先輩のおかげです。

そして入社3年目から6年間、直属の上司だった、当時の所長。
のびのび好きなように仕事をさせていただけたことで、
PDCAを高速で回すことができ、経験を多く積むことができました。

また前職時代には、2度面接で落とされた私を拾って下さった、当時の部長。
そしてその部長から任命されて、1年5か月上司をして下さった、私の師匠。
このお二人が拾って下さらなかったら、今の仕事をすることができていません。

そして拾って下さった上に、仕事やお客様に対する姿勢、
自分を磨くために何をすれば良いかなど、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。

そんな中、修業中の頃、あちこちの住宅会社に調査に行っていましたが、
その時、最も感動的な接客をしてくれた住宅会社さんの社長。

この社長には、理念経営や人としての生き方、経営で大切なことなど、
本当にいろんなことを教えていただきました。


こうした数々の方からいろんなものを頂戴できたおかげで、
今、自分はこの仕事をすることができています。

このご恩に報いるような活動が、果たして自分はできているのか?
もっとやらなくてはならないことがあるのではないか?
自分が頂戴した恩を次世代の方に少しでも提供することは出来ているのか?

現時点では、全然足りていないのですが、
少しでもお返しができるように、2018年も日々、精進し、
学び続け、研究し続け、
時代の変化に適応できるよう、クライアント様と新しい業態を構築していきたい。

そんなことを考えた1日でした。
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【第2537回】 素敵なご縁

2017年12月10日 | 住宅コンサルタントとして
何だかよく分からないですが、出会ってちょっと接した瞬間に

「この人たちと何かご縁があるかもな・・・」

と感じることってあるかと思います。

これはもう、直感・感覚的なもので、論理的に説明できるものではないのですが、
今年、出会った方たちの中でそう思わせて下さる方たちに、昨日、会いに行っていました。

現地に着いて、お店の周辺や敷地の中を不審者のように徘徊し、
いろんな角度から観させていただき、
更に店内に入っても品揃えやお店のスタッフさんの対応など、
さりげなくチェックをさせていただいておりました。

「もう、成功する未来しか見えへん・・・」

スタッフさんたちのセンス、人柄、立地条件、感性などなど、
もう成功することしか感じられませんでした。

こういう方たちが、日本の暮らしを変えていくんですね。

住宅事業に参入する上で、ハードルがいくつかありますが、
それらをクリアしたら、ワクワクする未来が待っていることでしょう。

私自身が何よりワクワクしてしまうメンバーだし、
こういう方たちと一緒に仕事ができるとしたら、
こんなに嬉しいことはありません。

人生、全てが人と人とのつながりの中で新しいものが生まれ、
人との出会いでいろんなパワーをもらい、
「この人たちのお役に立ちたい!」と思えるからこそ、頑張れるんだと思います。

素敵な方たちと一緒に仕事ができること。
仕事を通して、共に成長できること。
その素敵な方たちと達成感や喜びを共有できること。

こうしたことが味わえるから、仕事ってたまらないですよね?

素晴らしい出会い、ご縁があった時、それを逃さないためにも、
日頃から研鑽を重ね、自分自身を磨いておかなくてはならないのです。
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【第2536回】 革命は未経験者が起こす

2017年12月09日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様。

新築事業にゼロから参入されることを決意したのが、今から3年前。

そこから住宅について学ばれ、マーケティングやセールスを学ばれ、
モデルハウス用の土地を取得され、モデルハウスを建ててくれる職人さんを探し、
2年前の9月にモデルハウスをOPENされました。

OPEN当初はお客様対応もままならず、
なかなか成約することができなかったのですが、
OPENして実質となる3期目の今期は、数字が爆発されます。

新築事業経験者ゼロのスタッフ4名、パートさん2名で、引渡し棟数16棟確定。

経験ある監督が入ってくれれば、引渡し18棟~20棟は達成できるのですが、
ただ数を追ってお客様満足度が下がったり、職人さんの心が離れられたりしてもダメなので、
経験者が入ってくるまで少し着工の期間をあけることになりました。

未経験のスタッフさんばかりなので、皆、仕事の基準が分からない。

だから仕事が立て込んでも文句ひとつ言わず、お客様のために全力で頑張っておられます。

これが住宅業界経験者だと、

「この人数でこれだけの棟数を回すの、無理だ」
「現場を回すことを優先するのであれば、お客様への対応がおろそかになってもしょうがない」
「受注後の打合せが忙しく、新規のお客様の対応ができないから、
契約が取れなくても致し方ない」

などなど、できない理由を次から次に出してくるので、
物事が前向きに進まなかったりするのですが、そんなことが一切ないのです。

だからあり得ない成果を出したり、利益が出たりするのです。


私が長年、お付き合いをさせていただいている、ある住宅会社さんで、
営業マンは年間20棟くらいが限界、というような空気だったのですが、
今から10年くらい前に、現場監督のリーダーが
営業経験ゼロで営業職になり、初年度でいきなり26棟、受注されたのです。

もうそれは社内に衝撃が走り、翌年から月2棟の契約をするのが当たり前、
というような空気になったのです。


過去の経験が基準になる。
過去の成功体験が忘れられない。

こういう人や企業は結構多いですが、
業界の基準を変えるような革命は、未経験者が起こすものです。

キャリアを重ねても、過去に縛られない発想を持ち続けたいですね。
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【第2535回】 人の話を聞く姿勢

2017年12月08日 | 住宅コンサルタントとして
自分自身が人前でお話をさせていただく仕事をしていますので、
自分で言うのも何ですが、私自身、人様の話を聞く姿勢には自信があります。

話をされている方が気持ちよくお話をしていただくために、
どういう姿勢、どういう視線、どういう相槌を打つと良いのかについて、
理解できている自信があります。

相手の方に気持ち良く話をしていただく環境をつくるというのは、
個人的にはマナーの一種だと思っています。

相手の方への気遣いであり、
人と人が気分よく接していく上で、欠かせないことだと思っています。

相手の方に気持ち良く話をしてもらうことが出来るだけで、
実はコミュニケーションはかなりうまくできます。

でも、相手の方に気持ち良く話をしてもらう、ということの重要性を
理解していないビジネスパーソンが結構いるのも事実。

住宅営業マンなのに、こういう点が分かっていない人は、
スキルや経験があるにも関わらず、何故か受注が伸びないのですね。

例えば、研修や講演がスタートしているのにもかかわらず、
その前から話をしていた雑談をしばらく引きずってしまう人。

講師の方が話をしたテーマに関して、
すぐに隣の人とシェアをしたいのか、
皆が講師の話を聞いているのにもかかわらず、
自分たちだけで世界をつくり、周囲への気配りもせず、話をしたりする人もいます。

皆が真剣に話を聞いている中で、自分たちだけでコソコソ話をする人は、
周囲の空気を悪くしているのですが、
当の本人は当然ながらそういうことを分かっていない。

逆に話をしてくれている人が気持ちよく話せる空気をつくる人は、
結果的にいろんなことを話してもらえるようになるので、
結果的にいろんな面で得するのです。

1対1の場面であろうが、
勉強会や講演会のような場であろうが、
話をして下さる方が気持ちよく話ができる環境を
自分たちが話を聞く姿勢でつくる。

皆さんは人の話を聞く姿勢、ちゃんとしていますか?
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【第2534回】 クレーマー対応マニュアルってありますか?

2017年12月07日 | 住宅コンサルタントとして
世間知らずの状態で社会に出て最初に働かせていただいたメーカーで、
本当にいろんなことを学ばせていただいたなぁ、と思っています。

なぜそんなことを思ったのかというと、
あるクライアント様で現場監督から、クレーマー対応に関しての相談を受けたからです。

「お客様は神様」という考え方の影響か、
それとも行き過ぎた消費者保護の考え方によるものかは知りませんが、
今の日本にはたちの悪いお客様のふりをしたクレーマーがいます。

お客様の立場を利用して、必要以上の要求をしてきたり、
売り手側のあらを突いてきたりと、やっかいなのですが、
こういうクレーマーへの対応を組織としてどうするのか、
ということを決めておかなければならない時代です。

私、最初に勤めさせていただいた会社で、強烈なクレーマーが何人か、いました。

そのクレーマーは最初、家を建ててくれた工務店さんにたかっていましたが、
その工務店さんが倒産し、最終的にメーカーである当時の会社に毎朝、訪ねてきて、
大声を上げる訳でもなく、自分が如何に困っているのかを何時間も言っていくのです。

並の精神の人だとメンタルがやられてしまったでしょうが、
当時の先輩はそれに付き合って、決してお金で解決せず、
こちらとしてできることを言い続けておられました。

そのクレーマーが帰った後も、笑顔で

「これも仕事」

とおっしゃっておられましたが、その姿、ホント、カッコ良かったです。

入社して5年くらいは、先輩のクレーマー対応を見て盗んで、
自分なりに対応していましたが、
5年目くらいにクレーム対応マニュアルなるものができて、
本当にタチの悪いクレーマーは本社直轄の専門部署に振るように、
ということになって、かなり現場としては楽になりました。
(個人的には、その部署の人たちもサジを投げたケースのクレーム対応も
なぜか自分のところに回ってきたことがありましたが・・・)

で、何が言いたいかというと、基本的にクレーマーに対しては、
担当者に任せていてはダメで、会社でしっかりと対応しなくてはなりません。

理不尽な要求をしてくるクレーマー。
かかわらないのが一番ですし、
できる営業マンならそういう地雷を踏んだりしないのですが、
経験不足な営業マンは受注してしまうかもしれません。

そういう時、基本、どういうスタンスでクレーマーに対応するのか?
対応をする人は誰か?
外部の専門家にどの段階になれば依頼するのか?

クレーマーから大切な自社のスタッフさんを守るためにも、
会社としてクレーマー対応マニュアルをつくっておいた方が良いと思っています。
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【第2533回】 <重要なので繰り返し>紹介の本質

2017年12月06日 | 住宅コンサルタントとして
テレビを見なくなる人がますます増えていくので、
テレビ局にお金が落ちなくなっています。

雑誌や新聞、チラシも同じ。

これまでのマスメディアを活用した情報発信の効果は年々下がっていき、
そこの部分を理解できず、未だにチラシだ雑誌掲載だと言っている住宅会社は
衝撃的に来場客数が減っていくことでしょう。

数年後に向けて、今から対策を打っていかなければ、
本当に大変なことになるのです。

で、私が手を打つべきだと個人的に思っているのは、
自社の認知度を高めるためのオフィスやショールーム、モデルハウスの建築と
たくさん紹介していただけるような会社、個人となることです。

辺鄙なところに目立たないオフィスで良かったのは、はるか以前の話で、
これからの時代、広告効果が減少していく中、
比較的目がつきやすい場所にセンスの良いモデルハウスやショールームを持っていることが、
自社のブランディングにつながります。

チラシを何回も打つのであれば、目立つところにオフィスを構えた方が、結果、
費用対効果が高くなるかと思います。

それと紹介をたくさんいただけるようになること。

そのためのポイントは、以前にもたびたびこのブログで書いていますが、
重要なので再度、まとめます。

紹介をたくさんいただこうと思うのであれば、
最も大切なことは、自分が数多くの紹介をいろんな方にさせていただくことです。

紹介する人の立場、気持ちを自分自身が理解することです。

オススメのお店でも良いですし、
オススメの車の営業マン、保険のセールスマン、オススメのレストランなど、
日頃からいろんな方にいろいろと紹介し、いろんな方のお役に立つことです。

紹介って、不思議なもので、人間力が高い人が紹介すると、
紹介された側がすぐに行動に移すのに対し、
人間力が低い人が何かを紹介しても、紹介された側は動きません。

紹介をすることで、自分と同じレベルの人、
もしくは自分よりレベルが低い人しか動いてくれない、
ということが分かってきます。

そして紹介をするということの重さを自分自身が理解することになるのです。

自分がオススメ、と紹介した営業マンが外れだと、
その紹介した人からの信用はがた落ちです。

自分がオススメのお店が感じが悪くても同じ。

すなわち、人に何かを紹介するということは、紹介する方もリスクを負っているということです。

ということが分かれば、
紹介をいただこうと思うのであれば、自分がどのレベルで仕事をしていなくてはならないか、
ということが分かってくるのです。

こうしたことを理解せずに、ただいろんな方に

「家を建てる人を紹介して下さい」

とお願いしまくるのは、紹介活動とは言えない、と個人的に思っています。

こうした本質を分かっている人は、いろんな方が紹介してくれたり、
その良い評判が地域に浸透し、お客様の方から寄ってきてくれます。

紹介の本質。
皆さんは理解できていますか?
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【第2532回】 アウトプットが継続できる理由

2017年12月05日 | 住宅コンサルタントとして
このブログも気づけば2500回を超えていて、
その前に1000回ブログを書き続けているので、
ほぼ10年近く、毎日情報発信をしていることになります。

結構な量の情報を発信し続けていることに、
いろんな方から「よく毎日、続きますね!」と言われることが今でもあるのですが、
その理由は日々、お仕事をさせていただいているからです。

いろんな方とお話をさせていただき、
いろんなクライアント様の様々な問題に日々、直面しているから、ともいえるでしょう。

私のブログのネタは大抵が仕事の話題ですが、
ブログの更新で困るとすれば、それは仕事から大きく離れた時で、
例えば海外に行っている時など、仕事に関するネタが無くて本当に困るのですが、
海外では海外の発見があるので、それをネタにすれば、毎日書けたりします。

インプットしたことを自分なりの感性で変換して、
そこにビジネスや考え方のヒントを加えるように加工し、文章にしているだけなので、
日々、いろんなところに行き、一定量のインプットをしていれば、
おそらく今後もネタには困らず、日々更新できるでしょう。


アウトプットをしようと思うのであれば、
良質なインプットをどれだけするのかがポイントとなります。

自分の足をいろんなところに運び、自分の目で見て、
いろんな方から直接話を聞かせていただく。

本を読み、テレビや映画を見たり、いろんなものを研究する。

インプットを欠かさなければ、必ずアウトプットは継続できると思います。

質の高いインプットをするために、どこまで動けていますか?
どこまでインプットできていますか?
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【第2531回】 新陳代謝がすすまない中で

2017年12月04日 | 住宅コンサルタントとして
昨日の朝、フジテレビ系列でやっている「ボクらの時代」に
アンジャッシュ渡部さん、カンニング竹山さん、それから有吉弘行さんが出演されていました。

お笑いの世界は、トップに明石家さんまさん、ビートたけしさんが君臨し、
その下にダウンタウンやウッチャンナンチャン、関西ではハイヒールとかがいて、
更にナインティナインなんかがいて、その下にアンジャッシュやネップチューンなど、
という序列が出来上がっています。

正直、さんまさん、たけしさんはもう若い世代にほとんどウケてないですが、
それでもテレビに出まくっていて、その下のダウンタウンなんかも出まくっている。

何の力が働いているのか分からないですが、
私は最近、たけしさんやさんまさんを本当に笑えないので
もう本当に彼らが出ているとチャンネルを変えます。
(というか、テレビも見なくなっていますけど・・・)

この古い体質が、ますます若者のテレビ離れを生んでいるような気もしますが・・・。

上が詰まっているから、40代でもまだまだ若手の扱いであり、
活躍の場もかなり限られているよなぁ、というのが現状ですよね。

またお笑いの人がコメンテーターをしたり、役者をやったりもしますし、
その逆で俳優さんがコントなんかもやったりして、
芸人さんと役者さんの境目もなくなってきていて、
その中でどうやって40代後半、50代、60代を生き残っていくのか、
ということが、結構40代の芸人さんの悩みのようでした。

でも、現状を素直に受け入れるしかない訳です。

「ベテランが未だに実験を握っていて・・・」
「なかなか辞めないんだよね・・・」

と現状の愚痴をいくら言っても何も解決しない。
とすれば、今の環境の中で自分が何ができるのかを考えた方が良いですよね。

そう考えると、私が尊敬するキングコング西野さんはすごいしステキだなぁ、と思うのです。

俗に言うお笑い芸人さんと、ポジション取りが全く異なり、
全く違う世界で活躍されているので、しがらみが無いんです。

どんな世界でも、どんな組織でも、完璧なものなどありません。

その中で、どう自分の道をつくっていくのか?
自分の強みをどう作っていくのか?

そうしたことを考えず、ただ言われたことだけやってればいいや、と考えている人は、
40代を超えてから自分の居場所が無くなっていくかもしれませんね。

このお笑いの世界で起こっていることが、いずれビジネスの世界でもふつうに起こるよな、
と見ていて個人的に感じました。
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【第2530回】 両親を連れての食事会

2017年12月03日 | 住宅コンサルタントとして
成人するまで親のすねを思いっきりかじらせてもらった、せめてものお返しということで、
成人してから毎年、両親にお年玉を送っておりました。

そして経済的に少し余裕ができてから、旅行をプレゼントするようになりました。

ただ、私の両親は、本当に遊ぶのが下手で、
行った先々で楽しいことを見つけたりすることが出来ないのです。

だからツアーの方が楽、と言われたので、
ここ数年は私たちがアテンドをして両親を連れて旅行に行っていました。

その旅行も、母親の視力が著しく低下したりと言うことで昨年で終了し、
今年からは食事会のみ、という形になりまして、
昨日、両親を連れて私と家内、長男、次男の6人で食事に行きました。

両親と久しぶりに歩いたのですが、歩くスピードは普段の自分と比較して3分の1~4分の1。
歩道も広くないと歩きにくそうでしたし、暗いと本当に見えない。

階段の上り下りなんて本当に大変で、
外に出てもお酒をゆっくり飲むこともできないようです。

住宅に関する仕事をさせていただいてきて、
段差が危険とか、バリアフリーの重要性なんてわかっているつもりでしたが
ご年配の方の気持ちやご苦労を改めて知りました。

父はウチの家族が全員揃っているので嬉しかったのか、
ビールと日本酒を結構飲んでしまって、グデングデンになってしまいました。

ですから、帰りはタクシーを呼んでもらって、
大阪のミナミから自宅までタクシーで帰ってもらいました。
(電車に乗って、視力が非常に弱くなった母の手を引いて帰ってもらう、なんて無理と判断しました)

ご年配の方、ご妊娠中の方、車いすの方など、
いろんな方の視点で家や街を見た時、もっとできることはあるなぁ、と実感した1日でした。

後何回、親にお返しができるか分かりませんが、
年に一度は家族全員で集まって、感謝の気持ちを伝えることを継続していきたいと思っています。
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【第2529回】 先見性のある経営者

2017年12月02日 | 住宅コンサルタントとして
弊社がこれから進めていこうとしていることに関しては、
99%以上の住宅会社は理解できないと思いますし、
そもそもその必要性すら分かっていないと思います。

それはそれで、とてもありがたいのですが、
実は異業種で先見性がある経営者は、
弊社が進めていこうとしていることの重要性が分かっているようです。

先日、あるテレビ番組を見ていてそのことを知った時、
私、メチャメチャ焦りました。

その会社は、ある点において圧倒的なアドバンテージを持っていて、
それを活かして我々の領域のお仕事を受注されてきています。

そのアドバンテージを活かせが、さまざまなビジネスに展開することは可能なのです。

この主導権をどこが取得するかは、現在の業態も大切ですが、
やはり経営者のマインドとスタンスが非常に重要で、
心なき経営者が猿まねをしてもうまくはいかないんです。

ただ、このポイントを押さえればこの先5年、10年は
上手にビジネスができ、しっかりと利益も残せることでしょう。

その利益でもって、更に未来への投資をしていくことが可能なのです。

来年は、弊社としても異業種の視察も結構企画したいなぁ、と個人的に思っていて、
地域の方から絶大な支持を得られている会社が勝つということを
いろんな方々に実感していただければと思っています。

12月のコンサルティング時に、こうした先見性ある企業の取組を見ていただき、
住宅会社として何をやっていかなくてはならないかを決定できればと思っています。
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