鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3698回】 信じる力

2021年02月13日 | 住宅コンサルタントとして

今の時代、勝つ会社は、

その会社と関わっている人が、

 

「ここで働かせて下さい!」

 

とお願いされる会社だと思います。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様も、

建築中のお施主様が採用のエントリーをされ、

入社されておりました。

 

周囲の人が、引き寄せられる。

関わる人が、皆、魅力を感じる。

 

こういう会社になるために重要なのは、

やはりトップの考え方や人間性なのです。

 

その特徴をまとめると、下記のようになるかと思います。

 

・社員さんを家族や我が子だと思っている

・社員さんの成長や幸せを心から願っている

・社長や幹部と現場のスタッフさんとの距離が近い

・トップが人を信じる力が強い

・トップがおもてなし力が高く、人に喜んでもらうことが大好き

 

経営者がこのようなタイプの場合、

社内は一体化し、あたたかい家族のような雰囲気となります。

 

その中でも、特に大きいのは、

 

「人を信じられる力」

 

だと思います。

 

コンサルをやっていると、

こちらのことを本当に信用して下さっているかどうかが、

ぶっちゃけ、分かります。

 

こちらの提案を信じてやってみよう、と思って下さる。

弊社が企画することは、とにかく参加しようとして下さる。

 

損得なんて関係ない、強固な信頼関係が構築されます。

 

こういう会社に共通するのは、

このコロナ期でも、訪問させていただくと

ウェルカム感が全く変わらなかったことです。

 

こちらのことを信じて下さっていると感じますし、

ますますお尽くしできるように頑張りたいと思えます。

 

そしてトップの信じる力が強い会社は、

やはり社内が明るくなりますし、

関わる方皆が、自分を信用してくれていると感じるので、

「一緒に仕事がしたい!」と思うようになるのでしょう。

 

逆に信じる力が高くない会社は、

すごく距離感を感じますし、

メリットが無くなれば、お付き合いも終わるだろうな、

と相手の方にも思われているのです。

 

こういう会社に、人は引き寄せられないのです。

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【第3697回】 結局は人間性

2021年02月12日 | 住宅コンサルタントとして

これからの時代、芸能人やスポーツ選手だけでなく、

一企業としても、ビジネスパーソンとしても、

ファンをつくっていく必要があります。

 

単に商品やサービスを利用するだけであれば、

より便利でより安いところを利用するのが

一般の消費者心理です。

 

それでは、立地勝負、資本力勝負になってしまい、

一般的な中小企業は不利なのです。

 

だから、立地が悪くても、価格が一番安くなくとも、

お客様から選んでいただけるようになる必要があります。

 

そのためには、お客様にファンになっていただけるような、

企業・お店・ビジネスパーソンを目指さなくてはなりません。

 

私、個人的にファンであり、

定期的に通ってしまう陶芸作家さん、

それからいろんな作家さんの作品を

展示販売しているギャラリーが

佐賀県の唐津にあります。

 

昨年はコロナの影響で、

一度も唐津に行くことが出来なかったのですが、

昨日、行ってきました。

 

まず、唐津に行くと必ず立ち寄ってしまうギャラリーなのですが、

そこはお伺いすると、必ず抹茶を点てて下さり、

その抹茶に抜群に合うお茶菓子も出して下さるのです。

 

とにかく、古い民家を利用したそのギャラリーで、

抹茶をいただきながら、唐津の作家さんの現状などを

オーナーから教えていただいて、

気に入ったものがあれば購入させていただくのですが、

最初の数年、このギャラリーで買わないにも関わらず、

毎回、素晴らしいおもてなしをして下さるのですね。

 

買わない人にも、本当におもてなしをして下さるのです。

 

いつしか、このギャラリーの、それからオーナーのファンになっていて、

毎回、通わせていただき、買わせていただいております。

 

そしてもう何回目になるか、分かりませんが、

女性陶芸作家さんのギャラリーにもよらせていただきました。

 

作品が素敵なのはもちろん、

とにかくお人柄が本当に素晴らしいのです。

 

癒されるというか、もう本当に夫婦揃って大好きで、

ご主人がオーナーのお店にも通わせていただいたり、

イベントにも参加させてもらったりと、

本当に何かと理由をつけて会いにいく感じですね。

 

今回もこの作家さんから、作品を購入させていただきました。

 

結局、お客様がファンになって下さるかどうかは、

こちら側の人としての魅力がポイントなのです。

 

人間力が高い会社が勝つ時代なのです。

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【第3696回】 お客様に振り回されるスタイルを辞める

2021年02月11日 | 住宅コンサルタントとして

結果が出ていない営業マンや、

業績が努力の割に出にくい住宅会社に共通するポイントが、

 

「すべてのお客様を受注しにいく」

 

という価値観を持っていることです。

 

野球で例えると、全てのボールをヒットにしようと、

とにかく投げられたボールを全て打ちにいく感じですね。

(しかしながら、最近、このスポーツのたとえ話が、

全く通用しない方に直撃して、ちょっとショックです・・・)

 

中小企業が目指すべきは、

全てのお客様を受注しにいくのではなく。

自社に合ったお客様を受注することです。

 

受注しにいくお客様と、受注しないお客様を

自分たちの中で見極める必要があるのです。

 

限られた人数、限られた時間で、

全てのお客様の全ニーズに対応するなんて、

正直、物理的に無理があることは、分かりますよね?

 

例えば、候補を絞りきっていないお客様に、

敷調や土地紹介をするとか、

土地が決まっていないお客様にプランを描くとかは、

基本、してはいけないのです。

 

また、自分はお客様の立場だからと言って、

非常識なことを要求する方なんかも、

受注をしにいってはいけないのですね。

 

そういうお客様を見逃しても、

商売が追い込まれないように、

安定集客と受注残が必要なわけで、

ここを経営者は押さえておく必要があるでしょう。

 

家づくりの進め方を明確にし、

その順序に沿って進んで下さるお客様の家づくりを

我々は目指していかなくてはならないのです。

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【第3695回】 1年で結果が出る時代に・・・

2021年02月10日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

業績が爆発しておりました。

 

お付き合いがスタートしたのが、

2019年12月でしたので、

お付き合いをさせていただいて1年ちょっと。

 

オファーを頂戴した時、

私は本当に時間が無かったので、

 

「東京駅近くでこの日のこの時間なら、

2時間、お時間が取れます」

 

と無理なお願いをしたのですが、

社長はわざわざお時間を取って、

その指定された時間に往復10時間かけて来て下さいました。

 

その当時から、社長は本気で会社を変えようとされていたのです。

 

住宅会社さんの業績を向上させるためには、

2年かかる、と思っていた私の感覚が間違っていることを

見事に証明して下さいました。

 

まず私が問題だと思ったのは、1棟当たりの粗利益率・額でした。

 

そこで粗利改善のための手法をお伝えし、

着工前の工程を見える化し、

毎回、口を酸っぱくして言い続けたところ、

適正な利益が確保できるようになりました。

 

その次に手を付けたのは、webとSNSで、

これもすぐに社長は投資をして下さり、

HPを全面リニューアルすると共に、

SNSを強化してくださいました。

 

またHP制作途中に、注文住宅が分かりにくいと感じ、

弊社が推奨しているVCに加盟していただき、

そこで商品開発を実施していただきました。

 

HP制作と商品開発と同時進行で、

打合せスペースの改装にも着手していただき、

それが昨年末に全て完成したのです。

 

お付き合いから1年で、結構なご提言をしたのですが、

それらを全て素直に取り組んで下さったことで、

昨年11月からの業績の爆発につながったのです。

 

昨日、社長とお話をさせていただきながら、

よく、これだけのことを短期間でやり切られたなぁ、と

感動しておりました。

 

1月16日から仕掛けたイベント企画は、

15日間で30組の来場予約という、素晴らしい結果に。

 

モデルハウスやオフィス棟の打合せスペースが足りなくなり、

更には土日のアポ面談は、両日で社長一人で10件と、

とてつもない量の商談を涼しい顔でこなされています。

 

そして、私自身も気づかなかったのですが、

昨日、この社長、それから営業所長から、

今のお客様にとって、初回で何をすることが重要なのか、

ということを教えていただきました。

 

これ、目から鱗でして、

私自身が気づけていなかった、とても重要なポイントがあるのです。

 

ヒントは、「商品の距離感」です。

 

このあたりのノウハウ、ポイントを

クライアント様に学んでいただくイベントを実施しますので、

予定を空けておいていただければと思います。

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【第3694回】 仕事が出来る人と出来ない人の差

2021年02月09日 | 住宅コンサルタントとして

ビジネスにおける人間の能力の差なんて、

それほど無いと思います。

 

もちろん、何の勉強もせず、

量もこなさないビジネスパーソンは、

仕事のクオリティは上がらないですし、

良いパフォーマンスを出し続ける持久力も身につきませんが、

ある一定の勉強をして、ある一定の量をこなした人たちの、

能力の差はそれほどないと思っています。

 

でも実際、仕事をしてみたら、結果の差は非常に大きいのです。

 

この要因は何か?

 

答えは非常にシンプルで、

それは能力でもクオリティでもなく、

スピードの差です。

 

もうこれにつきます。

 

とにかく仕事が出来る人というのは、

そして結果を出し続ける人というのは、

圧倒的なスピードで決断し、実行していくのです。

 

やるかやらないかで悩まないし、

一つ一つの実行のスピードも非常に速いのです。

 

今、弊社が各クライアント様にご提言していることがありますが、

これもすぐに着手し、すぐに結果を出されているクライアント様が

もう既に出てきていますが、とにかくやるという決断が速く、

コンサルが終了した後にすぐ、社長がスタッフさんを集め、

誰がいつまでに何をやるのかを決定されているのです。

 

私が帰った後、いつもその決断のための会議をされています。

 

能力をスピードは凌駕するのです。

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【第3693回】 現代サッカーと現代の経営は同じ

2021年02月08日 | 住宅コンサルタントとして

私が小学生~中学生の頃、キャプテン翼がメチャ、流行っており、

その影響でサッカーをする子どもたちが増えました。

 

当時、サッカーでクラブ世界一を決める大会は、

トヨタカップという名称で、

毎年、南米王者とヨーロッパ王者が対決していたのですが、

当時は大半が南米のチームが勝っていました。

 

ところが、クラブワールドカップという名前に変わった現代、

サッカーのクラブ世界一は、

ずっとヨーロッパ王者が栄冠に輝いております。

 

昔は個人技の南米、組織力のヨーロッパと言われていました。

 

南米の選手の個人技が卓越していて、

個の力が圧倒した時代があったのです。

 

ところが現代サッカーでは、

チーム全員がとにかく連動して、

全員攻撃・全員守備というのが基本となりました。

 

ゆえに、個人として我が強く、

チーム戦術に従ってプレイしない選手は、

すぐに監督の構想外となり、

試合で起用されなくなったのです。

 

これと同じことが、ビジネスでも起こっているよなぁ、と

個人的に感じています。

 

「自分はある一定の数、受注を取ってきますから、

自分の好きなようにさせて下さい」

 

というようなことを言うビジネスパーソンが、

組織にとって害しか無くなってきたのです。

 

今、業績の良い会社は、

一組のお客様に対して、とにかくチーム全体で、

徹底的におもてなしをして、気持ちよくなっていただいています。

 

正解に誰でもアクセスできるようになった現代、

商品で差がつかない時代になったのです。

 

だから商品で差がつかない。

 

営業で必要なスキルやノウハウも、真剣に勉強すれば、

誰でもアクセスできる時代です。

 

個人の営業力でも差がつきにくい。

 

ということで、最終的に会社全体から感じられる雰囲気、

スタッフさんたちの人間的なあたかかさや優しさを見て、

お客様は最終的にどの会社に家づくりを託すのか、

ということを決めるのです。

 

ゆえに現代では、組織の戦略を理解せず、

自分だけが自分の好きなようにやりたい営業マンや、

自主性に任せると、表面的には良いことを言っていますが、

実はマネジメントの怠慢をしている経営者が経営する会社は、

苦戦しているのです。

 

経営とサッカーは、とてもよく似た進化を遂げているのです。

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【第3692回】 説明では売れず、質問で売れる

2021年02月07日 | 住宅コンサルタントとして

成果が出ない営業マンは、とにかく説明をしたがります。

 

建物案内時も、着座商談時も、

とにかく説明ばかりして、

自分が一方的に話をしているのです。

 

お客様がご自身で情報収集をしづらかった昔は、

まだこうした説明型の営業が多少、通用したかもしれませんが、

現代ではいろんな情報を気軽に収集できる時代。

 

だから大した価値の無い情報提供は、

営業マン自身の価値を下げる行為になるのですね。

 

営業マンの役割は、お客様に説明することではなく、

いろんな情報を断片的に収集し、

整理がつかなくなっているお客様の頭の中を

整理して差し上げることであったり、

何を優先して家づくりを進めるべきか、

お客様自身に気づいていただくためのサポートをすることなのです。

 

こういう場合、重要なのは質問力なのですね。

 

すなわち、今の時代、質問上手は営業マンが

お客様から選ばれるという時代なのです。

 

また、お客様に刺さるトークをする前にも、

やはり収集な営業マンは、質の高い質問をします。

 

「もし仮に、家を建てたとしたら、休日、どのような暮らしをしたいですか?」

「お仕事がハードなご主人の場合、寝室にどういう工夫をすると良いか、

どこかで聞いたことってありますか?」

「子どもさんが自発的に勉強するようになったご家庭って、

親とお子様がどのようなコミュニケーションを取っていたのか、

どこかで聞いたことってありますか?」

「将来的に親御さんと同居される場合、

絶対に知っておかなくてはならないことがあるのですが、

どこかでそういうお話を教えていただいたことはありますか?」

 

というような感じですね。

 

お客様と仲良くなるうえでも、

自社の強みを説明する際にお客様の聴く意識を高める上でも、

質問力が本当に重要な時代なのです。

 

説明では売れずに、質問で売れる時代なのです。

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【第3691回】 10年以上、やり続けること

2021年02月06日 | 住宅コンサルタントとして

2005年7月26日に、

建材メーカーの営業マンからコンサルタントに転職をしました。

 

ありがたいことに、2006年~2007年頃から

お付き合いを継続していただいている、

長いお付き合いのクライアント様が15社以上、

居て下さる訳ですが、

昨日、その中の1社のクライアント様に駅まで送っていただく途中、

とても嬉しいお言葉を頂戴しました。

 

2006年~2008年頃まで、

建材店様、サッシ店様、木材店様に対して、

 

「取引工務店対象の勉強会を開催して、

取引工務店様の業績の向上に貢献し、

結果、自社の売上を伸ばしましょう!」

 

ということを提案しまくっておりました。

 

昨日、お伺いしていた建材店のクライアント様も

その提案を受け入れて下さり、

2007年に取引先工務店さんを集めていただき、

勉強会をスタートしました。

 

その説明会の時に、当時(というか、今も)

取引先でナンバー1の住宅会社さんも参加されており、

その勉強会には参加されず、

個別にコンサルティングをさせていただくことになったのです。

 

当時、そのナンバー1の取引先は、年間140棟くらいだったのですが、

14年後の今は、グループで約400棟にまで成長され、

その住宅会社さんに全棟、納品をされている、

昨日お伺いしていた建材店のクライアント様の売上も成長されました。

 

今、建材店、サッシ店業界の売上はかなりしんどいと思いますが、

この建材店のクライアント様の数字は、この10年以上、ずっと好調です。

 

建材店様と、その取引先であるビルダー様と、

同時にお付き合いをさせていただき、

両社の成長に並走させていただいたことは、

私にとっても貴重な経験であり、

10年以上、継続していただいたからこその結果だなぁと思います。

 

まあ、本当にクライアント様に恵まれまくっております。

 

昨日、建材店様の専務に、

 

「あの時、先生と出会っていなければ、

今の我が社は無いと思います」

 

とおっしゃっていただき、何だか心がジーンとしました。

 

毎月、何とか有益な情報をご提供させていただくべく、

コツコツと準備し続けて16年。

 

10年以上、継続していただけたからこその結果だと思います。

 

何事も継続は力。

 

この先10年も、

クライアント様が市場の変化に対応していただけるよう、

全力で学び、研究していきたいと思っています。

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【第3690回】 clubhouseを使ってみた

2021年02月05日 | 住宅コンサルタントとして

今、話題のclubhouseを使ってみました。

 

インスタやFBは、写真や動画などを添付できますが、

基本、文章のやり取りでコミュニケーションを取ります。

 

clubhouseの場合は、本人の肉声なので、

これってメチャ親近感が湧くなぁ、というのが、

個人的な感想です。

 

個人的に好きな落合陽一さんとか、

NewsPicksで良く出演されている方が

普通に参加されているルームとかに入り、

そのトークを気軽に聴くことができる、

という体験は、とても新鮮でした。

 

ただ、とにかくフォロワーを増やすための部屋とか、

怪しげな情報商材系のルームも多く、

最終的にはFBのようになるのかなぁという気がします。

 

そして、私自身は日中、

クライアント様のところでしゃべり倒していることもあって、

オフの時間にclubhouseで何かを話をしたいかというと、

そんな気が全く起こらないのが本音。

 

とりあえず、時間がちょっとある時に

いじってみたいと思いますが、

もし詳しい方がおられましたら、

いろいろと教えて下さいませ。

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【第3689回】 トークを磨く

2021年02月04日 | 住宅コンサルタントとして

業績が上がらない会社、

業績が上がらない支店、

業績が上がらない営業マンの、

その要因は確実にあります。

 

特に集客数がそれなりにあるのに、

契約棟数が上がってこないのは、

初回接客や商談がお客様にとって、

退屈であったり、ワクワクしなかったりすることが要因です。

 

十分な新規客を会社として営業マンに提供できているのに、

成約率が15%以下の場合、

営業マンの接客力が問題であることが多い。

 

そういう営業マンの接客を

実際にモデルハウス等でやっていただくと、

 

・意味のない、一方的な説明が多い

・例え話の際の言葉のチョイスがセンスない

・お客様に気持ちよく話していただくための上手な質問ができていない

 

などなど、問題点が明確に見えてきます。

 

まず、意味のない一方的な説明について。

 

「このリビングで8帖、LDK全体で20帖あります」

「この床は、○○さんというメーカーの□□というフローリングです」

 

と、何の脈略も無い説明を

いきなりお客様にしてしまったりしているのです。

 

「うわ~、このリビング、広くて素敵!」

「ありがとうございます。

このリビングで8帖、LDK全体で、20帖の広さです。

このくらいの広さだと、家族皆様が快適に過ごせそうですか?」

 

というような流れをつくって説明できれば良いのですが、

いきなり部屋の大きさをお伝えして、

そこで会話が終わったりする案内は、心地良くないですよね?

 

次に例え話をする際の言葉のセンスが無いとは、どういうことか?

 

ちょっと広めのパントリーがある建物を案内する場合、

 

「共働きのご夫婦の場合、

やはり週末にまとめ買いをされるケースが多いので、

食材を保管するためのパントリーがあると絶対に便利です。

例えばお米やパスタ、ミネラルウォーターや調味料類なども

十分にストックできます」

 

という場合と、

 

「カップラーメンやスナック菓子、大容量の焼酎なんかも

十分にしまえますよね?」

 

という場合だと、受ける印象って違いますよね?

 

例えに出す言葉に品があるか無いかも非常に重要です。

 

洗練されているお客様に、

「カップラーメン」「スナック菓子」「大容量焼酎」

と例えとして提示するのは、良くないですよね?

 

というように、結果が出ていない営業マンの特徴は、

自分の質問や説明を聞いたお客様が、

どういう風に感じるのか、ということを

全く考えていないことが多いのです。

 

自分のトークや言葉のチョイスを磨こうという意識が低く、

日頃から練習もしていないのですね。

 

いろんな方のいろんな言葉の使い方に触れて、

 

「あっ、この表現、素敵やな!

ちょっと真似させてもらおう!」

 

なんて意識を持っていなかったりするのです。

 

言葉を磨く意識、皆さんはお持ちでしょうか?

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【第3688回】 引き寄せの法則

2021年02月03日 | 住宅コンサルタントとして

クライアント様に入社されてまだ4か月、

しかも住宅業界での営業未経験の方が、

2021年1月、単月で3棟の契約をされました。

 

もちろん、上司のサポートはあったのですが、

それはあくまでも実務面においてであり、

3組のお客様が家づくりを託した、ということは、

紛れもなくこのスタッフさんの実力です。

 

しかも、お客様の属性も非常に良いとのこと。

 

この事実をクライアント様よりご報告いただいた際、

すぐに思い浮かんだのは、引き寄せの法則でした。

 

このスタッフさん、とにかく感じが良く、

素直さも全面に出ております。

 

入社して間もないですが、

既に社内のいろんな方が協力的なのです。

 

自分自身が知識も経験も不十分、ということは

おそらくお客様にも説明されているかと思います。

 

でもそのスタッフさんの目には、

社内の上司や設計・工事。コーディネーターさんたちが、

本当に一所懸命仕事をしていて、

皆、とても優秀だと映っているのでしょう。

 

おそらく、自分自身は未熟ですが、

当社の設計や工事、コーディネーターは本当にスキルが高く、

かつ仕事に対する姿勢も素晴らしいので、

お任せいただいたら、きっと素晴らしい家が完成します、

ということを感じよくお伝えできているのだと思います。

 

そしてそのスタッフさんと同じレベルの素晴らしいお客様が、

その魅力に引き寄せられ、依頼されたのでしょう。

 

今の時代、営業マンに必要なのは、

自分の優秀さをアピールすることではなく、

お客様に信じていただくだけの人間性を身につけることと、

社内のいろんな方の協力を引き出して、

最高の家をつくることができる環境をつくることです。

 

自身の人間力が高ければ、皆に好かれ、皆協力的になります。

 

「この営業さんが受注した家だから、

ちゃんとやってあげないと・・・」

 

と皆が意気に感じて仕事をしてくれます。

 

知識よりも、キャリアよりも、人間力が重要な時代。

 

自分の人間力と同じレベルの方を引き寄せるのです。

 

今の時代、営業マンに求められるのは、この人間力。

 

キャリアも知識も後でどうとでもなるのです。

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【第3687回】 はるか前から、コツコツと準備しておく

2021年02月02日 | 住宅コンサルタントとして

小規模でやってこられた工務店様が、

何かをきっかけに、一気に受注が上向くことがあります。

 

これまで少人数でやってきたので、

スタッフさんが少なく、

更には一つ一つの仕事もマイペースでやってこられた。

 

しかもこれまでの情報発信も弱く、

知名度も高く無い。

 

ところが、これまでの取り組みの成果で、

一気に集客増、受注増となると、

当然ながらスタッフさんが圧倒的に足りないのです。

 

こういう会社が、

優秀なスタッフさんをいきなり採用しようとしても、

やはり難しい訳なんですね。

 

そこでどうするか?

 

広告型の求人サイトの効果は非常に低いと思いますし、

成果報酬型の人材紹介の会社も、

成約後の手数料が結構高い。

ハローワークも反響は少ない。

 

要するに、自社が欲しい能力や経験がある方を

自社が採用したいタイミングで採用することなんて、

どの会社でも無理、ということを悟らなくてはなりません。

 

そして何でもそうなのですが、

いざスタッフさんが欲しいと思ってから

採用活動を本格化したり、

自社のブランドイメージを高める活動をしても遅いのです。

 

仕事で結果を出す企業は、

そういう時期が来るはるか前から、

コツコツと準備をしていて、

いざスタッフさんを増員しようと決断した際には、

もう魅力的な会社である、ということが周辺に知れ渡っていて、

自社に合うスタッフさんが応募してきてくれたりするのです。

 

採用でも、商品開発でも、コストダウンでも、社員育成でも、

経営で大切なのは、それをしなくてはならなくなってから準備をするのではなく、

はるか前から準備をしておくことなのです。

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【第3686回】 まだまだ未熟者で、大いに反省

2021年02月01日 | 住宅コンサルタントとして

もう本当に、自分の未熟さや配慮の足りなさを

反省することが起きました。

 

自戒の意味も込めて、記録として残したいと思います。

 

あるクライアント様からのご紹介で、

住宅会社さんのHP制作の依頼をいただきました。

 

いつも弊社が一緒にお仕事をさせていただいている、

ビジネスパートナー様とタッグを組んで、対応させていただくことに。

 

私自身は、住宅会社のHPの役割や目的を自分なりに定義しております。

 

私の考えが、絶対的な正解では無いことは当然で、

いろんな方が住宅会社のHPはこうあるべき、という定義をしていると思います。

 

いろんな方がそれぞれの意見・価値観を持っていることは当然で、

もちろん、依頼主様の意見は最大限に尊重させていただかなくてはなりません。

 

住宅会社のHPに関して、私の個人的な考えは、

 

・家を建てる20代30代の方は、スマホでアクセスしてくる

・ゆえに、長文の文字は読まない

・HP上で自社の強みはシンプルに表現すべき

・ディープな情報は、動画で

・HPへの動線は、インスタやWEB広告で

・SEOはもうあまり意味が無い

 

という感じです。

 

このことを事前に説明し、

そもそものHPの目的や定義づけを先方とすり合わせすることを

私の中ですっかりと抜けてしまい、

ビジネスパートナー様とHPをせっせと政策をしてしまったのです。

 

更に先方の社長と私の方で、

ZOOMでお打合せをさせていただいたのですが、

実際に制作するのは弊社のビジネスパートナー様で、

かつ先方の実際のHPの制作責任者は営業部長と、

ここで完全なボタンの掛け違いが起こってしまいました。

 

住宅会社とお客様の関係で言えば、

自社の家づくりの信念やこだわりを理解していただくことをせず、

更にはお客様サイドの決定権者と事前打合せをしないまま、

プレゼンを行ってしまったようなものです。

 

もう、本当に情けないことですし、

依頼主様、それから紹介をして下さったクライアント様、

更にはビジネスパートナー様にまで

多大なご迷惑をおかけしてしまいました。

 

本当に申し訳ないと反省しまくっております。

 

クライアント様のHP制作に関して、

日々のコンサルティングの中で何が重要なのかを

常にお伝えさせていただいているので、

その中でしっかりと理解して下さっているからこその

いつものHP制作の進め方なのに、

クライアント様以外の住宅会社様に同じ方法で進めてしまう、

という大失態をしてしまいました。

 

猛省し、速攻で改善します。

 

今後、もう同じ過ちは致しません。

 

お客様にはいろんなタイプの方がおられ、

いろんな価値観を皆様がお持ちです。

 

まずはその部分と

自社の家づくりの信念や進め方の擦り合わせ行うことが、

住宅会社の営業のセオリーですね。

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