鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4581回】 全体最適・部分最適・自分最適

2023年07月16日 | 住宅コンサルタントとして

順調に企業が成長し、

複数の事業を複数の拠点でやるようになると、

当然ながら各事業・各拠点にリーダーがいないと

うまく回りません。

 

そして「リーダーの役割・使命とは何か」ということを定義し、

リーダーの能力や考え方、人間力を高めることに取り組まないと、

組織として全体最適となるのは難しく、

無駄が生まれたり非効率な仕事をすることになるのです。

 

各部署のリーダーには、

 

「全体最適」

「部分最適」

「自分最適」

 

と3つの考え方があることを理解していただく必要がある、

と個人的に思っています。

 

そしてリーダーとして自分最適、

すなわち自分が最も楽をするなど、

自分のことしか考えられないリーダーは、

今すぐリーダーを下り、会社を辞めた方が良いこと。

 

自部署が良くなることだけを考え、

自部署の評価が上がったり、

自部署が存続できるようにしか考えないことを

部分最適と言いますが、

多くのリーダーが部分最適に陥り勝ちで、

こういうリーダーが社内に増殖すると、

スタッフの頑張りと会社の業績が比例しなくなること。

 

真のリーダーというか、役員になる方というのは、

自部署のことだけではなく、、会社全体を考え、

更には会社の5年10年先を予測し、

その中で自部署や自分はどう立ち振る舞えば良いかを

考え、行動できる人である。

 

私の中では、全体最適・部分最適・自分最適を

このように定義をしています。

 

この仕事をさせていただく中で、

最初は集客方法であったり、営業手法であったりと、

手法的な部分を磨くサポートさせていただくことが多いですが、

順調にクライアント様が成長してくると、

スタッフの育成やリーダー・幹部の成長、戦略構築など

より経営的・マネジメントの分野のサポートが中心となります。

 

そういう部分にまで携わらせていただけることは、

自分自身にとっても本当にありがたく、嬉しいこと。

 

本当に信用していただいていないと、

社内のいろんな部分まで見せていただけない訳で、

そういう深いお付き合いをさせていただけるクライアント様が

非常に多いことに感謝し、

少しでもお役に立てるよう、日々精進していきたいと思います。

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【4580回】 嘘は貫き通せない

2023年07月15日 | 住宅コンサルタントとして

弊社の建材店のクライアント様が商売をされているエリアで、

長年、評判が非常に悪かった会社が民事再生を申請しました。

 

とにかく品質の良くない木材を叩きまくって仕入れ、

安い価格で地域の工務店に販売する。

 

メーカーや商社に対しても駆け引きが強く、

値下げ交渉を強烈に仕掛けて安く仕入れ、安売りする。

 

あり得ない価格で市場に販売し、

市場価格を荒らしまくっているのに、

決算は毎年、ギリギリ黒字を計上していました。

 

まあでもその数字を見れば、

粉飾しているだろう、ということは誰にでも理解できました。

 

そして税務調査が入り、徹底的にやられたのでしょう。

 

前期にいきなり9億超えの赤字を計上し、

一気に債務超過となり、

売り先が仕入れを当然ながら控えるようになり、

資金も回らなくなってこういう事態となった訳です。

 

ただただ安く仕入れて、低粗利で販売し、赤字を垂れ流すなんて、

何の価値もありません。

(それでしっかりと利益を確保し、

健全経営をして納税していれば別です)

 

そしてその評判の悪い会社から

いろんな材料をメインで仕入れている、

この地域を代表する住宅会社3社も

これまた評判が悪い先で、

現状、かなり苦戦している様子。

 

そりゃそうです、お客様に提供できる価値が安さだけであり、

その安さに理念も信念もない。

 

評判の悪い仕入れ先から、

評判の悪いビルダーが商品を仕入れている。

 

類は友を呼ぶのです。

 

嘘は必ずばれます。

 

粉飾決算なんて、いつか必ず表に出るもの。

 

それを何十年にも渡ってやり続けた結果、

このような事態になってしまうのです。

 

粉飾決算という嘘を世間に対して、

また仕入れ先やお客様、金融機関に対して、

そして社員さんに対してやり続けたこの会社の経営陣は、

誰からも信用されないと思います。

 

民事再生の許可が下りるのか、

それとも倒産となるのかは分かりませんが、

いずれにしてもこの会社は、浮上することはないでしょう。

(でも有名な上場企業ですら、

粉飾決算や検査数値の改ざんをやってしまっている、

情けない日本ではありますが・・・)

 

 

仕事をする上での基本中の基本は、

 

約束を守ること、

嘘をつかないこと、

お客様や仲間、仕事に対し、誠実であること、

 

だと改めて思ったのでした。

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【4579回】 マーケティング担当者の適正

2023年07月14日 | 住宅コンサルタントとして

先日、クライアント様のスタッフさんとお話をさせていただく中で、

目から鱗というか、私自身が全く気づけていなかったことを

教えていただきましたので、ちょっとシェアしたいと思います。

 

それは、自社のマーケティング担当者について、

どういう適正がある方を採用すると良いか、

ということ。

 

一般的にマーケティング担当者を募集すると、

 

・動画編集が得意

・イラストレーターやフォトショップが使える

・WEBやSNSのスキルが高い

・前職も企業の広報担当者であった

 

というようなキャリアをお持ちの方が応募してくることが多いそうです。

 

確かに住宅会社のマーケティングにおいて、

SNSによる日々の発信や動画の撮影・編集は欠かせません。

 

でもそれだけでは不十分です。

 

自社の世界観・カラーを表現したり、

自社の他社との違いが分かりやすいよう、

コンテンツをつくる必要があります。

 

そして何より、コンテンツをつくるスタッフ自身が、

自社を大好きかどうか、自社スタッフを大好きかどうか、

ということが非常に重要です。

 

愛があるコンテンツがどうか?

 

自社のブランディングを強化するためのマーケティングで

結構欠かせないポイントではないか、と思うのです。

 

撮影や編集のスキルは、経験を積んだり学ぶことで

ある一定のレベルに達することは可能ですが、

自社への愛やスタッフへの愛、思いやりを持つ、

ということは、マーケティング担当者の人間性が

実は大きく関わってくるのですね。

 

技術と知識はあっても、

人への愛ややさしさに欠けているスタッフは、

マーケティング担当者としては難しい、

ということをクライアント様から教えていただき、

ホント、その通りだなぁと感じたのです。

 

でも人への関心や愛、思いやりって、

実は営業も設計もコーディネーターにも必要で、

結論、人間力で採用していかないと

これからの住宅会社はしんどい、と改めて感じました。

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【4578回】 商品よりも、会社そのもの・会社の考え方を売る

2023年07月13日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社が順調に成長していくと、競合するケースが増えていきます。

 

そして、ライバル会社と競合が激しくなる中、

ライバルに勝てるように商品力を磨いたり、

営業力を強化したりしていく中で、

いつの間にか営業マンがお客様に対し、

商品の話ばかりしてしまう、ということが起こったりします。

 

断熱性能、気密性能、耐震性能などの性能面や

標準に含まれる仕様、価格であったり・・・。

 

これは正直、結構まずいことです。

 

商品のことをどれだけ力説しようが、

お客様は商品の細かな差などあまり理解できません。

 

目に見えたり、体感できる状態だとイメージできるのですが、

注文住宅の場合、基本的に図面や写真、動画をベースに

お客様と打合せをしていくので、

お客様が自社の商品特徴を完全に理解することは難しい。

 

もちろん、商品の価値を体感していただくために、

モデルハウスや実際の建物を見ていただくのですが、

それでもお客様は解像度高く理解することは難しいのです。

 

商品の話しかしない営業マンに当たった場合、

お客様はどの会社に頼むかを決断する際、

判断材料が価格、もしくは価格を分母にし、

分子に仕様や性能を持ってきたもの(≒価値)となります。

 

要するに、価格かコスパで住宅会社を選ぶことになります。

 

住宅会社として永続し、建てて下さったお客様に責任を果たすには、

健全経営をおこない、かつ組織の平均年齢を若くすることが求められます。

 

それらを実現するには、適正な利益が必要なのです。

 

ところが、価格そのもの、もしくは価格に対する性能や仕様の良さで

ライバル会社と戦っていると、どうしても価格を下げざるを得なくなり、

適正な利益を得ることが難しくなってきます。

 

ですから、価格、もしくは性能・仕様/価格(≒価値)以外の物差しを

我々はお客様に提供しなくてはなりません。

 

そこでポイントとなってくるのが、

会社の考え方、理念、ビジョンをお客様にお伝えし、

お客様に好印象を持っていただくこと。

 

もっと言えば、会社の考えに共感していただくこと。

 

ここをクロージングの前にしっかりとやっておき、

価格や性能・仕様/価格(≒価値)以外の物差しを

お客様に提供できるのかがポイントとなってくるのです。

 

目先の受注を高めるために、値下げをして売りやすくすることを

弊社はクライアント様におススメしません。

 

そんなことでは経営を永続させることなど不可能だからです。

 

適正な価格で買っていただけるお客様を

どれだけ創出することができるのか?

 

それには、しっかりと会社の理念やビジョンをお伝えし、

価格や価値以外の破断軸を創れるかどうかにかかっているのです。

 

だから商品そのものも大切ですが、

それ以上に会社の理念やビジョンを売ることが大切だと

個人的に思っています。

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【4577回】 100グラム600円のベーコンを高いと思わない感性

2023年07月12日 | 住宅コンサルタントとして

スーパーでベーコンを購入すると、

安い場合で100グラム198円くらい、

ちょっとイイ感じに見えるもので100グラム258円、

高いと100グラム398円くらいかと思います。

 

ちなみに成城石井やこだわりの製法で作っている直売店だと、

100グラム598円とか900円のものが

販売されていたりします。

 

こういう商品を売り場で見た時に、

どういう感想を持つのかで、

その人の現時点での感性が分かり、

その人が引き寄せるお客様の層も決まります。

 

ちなみに私、100グラム198円のベーコンを

昔は適正価格だと思って買っていましたが、

今では100グラム598円のベーコンを見ても、

肉の色や原材料を見て理解すれば、

適正価格であるとか、むしろ安い、と思うようになりました。

 

それは自家製ベーコンをつくって、

はじめてベーコン製造にかかる手間や時間が

理解できるようになったことが大きいです。

 

まず美味しいベーコンをつくる上で、

良質な豚バラ肉を用意する必要があります。

 

私の場合、100グラム350円を超える、

国産ブランドの豚肉を用意します。

 

それをソミュール液(塩やハーブを溶かした液)に、

1週間程度漬け込み、

更にそれを数日かけて乾燥させる必要があります。

 

完全に乾燥させた後、いよいよ木のチップで燻製し、

更にそれを数日寝かせて完成となります。

 

美味しいベーコンをつくろうと思うのであれば、

本当に良い豚肉を購入し、

更に手間暇をかけて仕込む必要がある。

 

こういうことを理解できていれば、

100グラム600円って安いと理解できるのですが、

これらが理解できていない人が、

ベーコンの相場を100グラム198円だと思い、

100グラム600円のベーコンを高すぎる、

と評価するようになるのです。

 

自社のお客様になっていただきたいお客様は、

100グラム198円のベーコンを適性価格だと思い、

100グラム600円のベーコンを高い、と思うお客様ですか?

 

それとも安心安全なものをつくるには、

それなりのコストがかかることを理解していただけるお客様ですか?

 

もし後者の方たちを自社のお客様にしたい、と思うのなら、

自分の感性も高めていかなくてはなりません。

 

ホンモノの価値を理解し、

商品を見た時にその原材料や製造工程をイメージできるように

自分自身がなる必要があるのです。

 

似た者同士が引き合うのです。

 

だから自分が引き寄せたいお客様の感性に

自分自身がなっておく必要があるのです。

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【4576回】 「会社選びが大事なのでは無いですか?」という問いかけ

2023年07月11日 | 住宅コンサルタントとして

ライバル企業と競合が激しくなる中で、

自社のいろんな面を強化していくと、

今までの強みがより強くなったり、

新たな強みが出来上がったりします。

 

そしてその強みをお客様にお伝えし、

ライバルに対し、優位性を保った状態で

クロージングに入っていくこともあるでしょう。

 

商品のコスパがライバルよりも高くなったり、

デザイン力や性能が上がったりと、

商品で優位性を持つことは重要です。

 

ただ、住宅会社が忘れてはならないのは、

お客様視点で見た時に、

 

「地域のどの会社よりも我が社の方が

絶対に長い期間、安心してお付き合いができる」

 

「お客様のことをどこよりも大切に考え、

お客様満足の向上を高めるため、

本当に日頃から皆がいろんなことに取り組んでいる」

 

という点で、圧倒的に地域ナンバー1になっておく必要がある、

ということです。

 

商品での優位性は、ライバルが粗利設定を下げたり、

ライバルに大手の購買担当者が入ってきたりすると

一気に崩れたりするものです。

 

要するに商品力に頼った優位性というのは、

不安定なのです。

 

商品による差を打ち出した方が、

お客様はイメージしやすいですし、理解しやすい。

 

だからこそ、

 

「商品も大切ですが、会社の考え方や価値観の方が、

もっと大切ではないですか?」

 

と我々はお客様に問うていかなくてはならないのです。

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【4575回】 歳を重ねるほど、体力と筋力をUPせねば・・・

2023年07月10日 | 住宅コンサルタントとして

年間240日をホテルで過ごす中、

時間をつくっては自宅近くのジムに通い、

筋トレを定期的に行ったり、

更には朝早く起きてウォーキングをしたりと、

隙間時間で運動をするようにしています。

 

体力が無ければ、日々の移動に耐えられないのと

筋力が無ければ、デスクワーク中心なので腰痛に悩まされる、

そう自分で思っているからです。

 

コンサルに転職して、クライアント様の数が増えた2007年。

 

腰痛や肩こりに悩まされ、睡眠の質も悪く、

毎日のようにマッサージをしてもらっていました。

 

ところが、それでも症状は良くならず、

飛行機内で吐き気がして、

もうこれはダメだ、と足つぼマッサージに行ったところ、

これが結構効いて、吐き気は収まりました。

 

その後、起業して2011年に、

今度は猛烈に腰痛に見舞われ、

集中力の維持すらしんどくなりました。

 

そこでジムに通い始めたのですが、

ジムで背筋や腹筋を鍛え、背中や腕の筋肉をつけることで、

一気に腰痛も改善し、体調が良くなっていきました。

 

50歳を超えても、日々移動し、ホテル暮らしが続きますが、

体力的に問題なく過ごせているのは、

筋トレを継続しているからかな、と思っています。

 

そしてここにきて、ちょっとキックボクシングなどの体験にも

一度行ってみようかな、と思い始めました。

(←ホリエモンの影響です)

 

40代後半から本当に筋力が落ちていくので、

筋トレをし、更には筋肉を使う運動をすることで、

身体にとってはとても良いそうです。

 

仕事をまだまだやりたいので、

ジム以外の運動も検討しております。

 

皆さんは定期的に運動をしたり、

筋トレをしたりしていますか?

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【4574回】 レーザー脱毛

2023年07月09日 | 住宅コンサルタントとして

レーザーシミ取りをしたことを

いろんなクライアント様にお伝えしておりますが、

昨日、ついにレーザー脱毛にも行ってまいりました。

 

実は過去、3回レーザー脱毛をやっているのですが、

ここ最近、また毎日のヒゲの手入れが面倒なので、

久しぶりに再会しようと思ったのです。

 

シミ取りをやっていただいた、美容形成外科で

レーザー脱毛をやっていただいたのですが、

過去、やっていただいた皮膚科と

施術レベルや施術後のケアが全く違うことに、

ちょっと衝撃を受けたというか、感動しました。

 

同じ京都の四条烏丸近郊にある2つの病院で、

レベルが全く異なるのですね。

 

もちろん、今回通わせていただいている病院の方が

圧倒的にレベルが高く、満足度も高いのです。

 

その差をまとめると、下記のようになります。

 

まずは脱毛前の麻酔クリームについて。

 

前回、通っていた皮膚科では、それを毎回購入する必要がありますが、

今回の美容形成外科では、次回の麻酔クリームを無料でいただけます。

 

次にレーザーを実際に当てた施術後ですが、

前回の皮膚科では特に何もケアがありません。

 

ところが、今回の美容形成外科では、パウダールームに案内され、

そこで化粧水、乳液、日焼け防止のクリームを塗って帰って下さいね、

と優しく対応をしていただいたのです。

 

施術後、紫外線を吸収しやすいので、

しっかりと日焼け止め対策をしてくださいね、

というご説明をいただき、とてもあたたかい気持ちになりました。

 

施術自体も前回の皮膚科の機械の方が痛く、

施術後にかなりの腫れができたのですが、

今回の美容形成外科では腫れもほぼ出なくて、

家内が「ホンマにやってきたの?」と言ったくらい、

施術後のダメージがほぼ無いのですね。

 

同じサービスを受けるにしても、

こうも差がでるものか、と今回とても勉強になりました。

 

これ、経験しないと分からないことなのです。

 

住宅を建てるお客様も同じだな、と改めて思いました。

 

家づくりこそ、失敗できない、

家族にとっての一大イベントです。

 

お客様が失敗するリスクを減らす上でも

お客様にいろんな提案をすることって大切だよな、と

改めて思いました。

 

エスコトートホームや施工現場案内など、

その会社の家づくりの本質は、

現場に出たり、既に住んでいるお施主様の本音にあらわれるのです。

 

こうした提案を面倒がらずにお客様に提案していくことが

非常に大切だよなぁ、と改めて感じた1日でした。

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【4573回】 仕事を、事業を通して、自分は何を貫きたいか?

2023年07月08日 | 住宅コンサルタントとして

経営者であれば、事業を通して、

自分たちは何を貫きたいのか?

 

ビジネスパーソンであれば、仕事を通して

自分は何を貫きたいのか?

 

この問いと向き合い、考え抜いて、

自分なりのゆるぎない軸を持った方が、

地に足がついた経営ができ、

地に足がついた仕事ができるのだと思います。

 

話をしていて、考え方に魅かれたり、

「なんか筋が通っているなぁ、この人」と

感じられる人って、この軸をしっかりと持っているのです。

 

これは人から与えられるものではなく、

もともと会社に存在する理念であったり、

上司や先輩の考え方に触れながら、

自分自身の軸をつくる必要がある、と

個人的に思っています。

 

私自身、人生の一度目の転機は、

コンサルタントに転職するかどうかを考えている時でした。

 

北海道の地元の工務店様にサッシやキッチンを販売していて、

施主様の予算が無いから、という理由で

性能が低く、安い商品を採用する工務店さんや、

ただ長年のお付き合いがあるからという理由で、

世話になった建材屋さんや材木屋さんから

購入する工務店さんを見て、

 

「デザイン面や性能面で本当に良い家を

お客様の方向を向いて建てている住宅会社を増やすには、

今の仕事(建材メーカーでの営業)をやっていることが

果たしてベストなのだろうか?」

 

と考え始めたことがきっかけでした。

 

更に自社で家を建てて下さったOB様から

不具合の連絡をいただいても、

自分たちで対応するのではなく、

メーカーに連絡をするだけの無責任な会社が多かったことも

 

「こんなことで本当に日本の住宅のレベルって上がるのか?」

 

と考えさせてくれたきっかけとなりました。

 

日本の住宅のレベルを性能面・デザイン面で高め、

それらを地元の工務店さんが地元の職人さんと創り上げることで、

日本の住環境のレベルUPと地域社会の活性化に貢献できる。

 

そういう軸が自分の中で出来上がったので、

住宅業界専門のコンサルに

転職しようという覚悟を決められたのです。

 

だから私は、目先の受注を高めるための

安直なスーパーローコスト住宅などを提唱することは無く、

デザイン・性能のクオリティを高め、

換気システムや空調に関しても面倒な提案をしています。

 

日本の住環境のレベルを高めたい、という軸があるので、

18年間、ブレずにやってこれているのだと思います。

 

この軸のおかげで、素晴らしいクライアント様たちと出会え、

ご縁を頂戴することができているのです。

 

ブレない自分の軸をビジネスパーソンは持った方が良い。

 

特に住宅業界で働くビジネスパーソンは・・・。

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【4572回】 一流を経験し、一流の価値を分かっている人が一流を売れる

2023年07月07日 | 住宅コンサルタントとして

自社の商品やサービスが高くて売れない、

と思っている人は、なかなか売れません。

 

同じ商品を扱っているのに、

圧倒的に売れる人と売れない人に分かれるのは、

売っている人本人が自分の扱っている商品やサービスを

「メチャ安い」と思っているか、

「適正価格である」と感じているか、

「高すぎる」と思い込んでいるのかの差です。

 

そして自社の商品やサービスを高すぎる、

と思っている方の大半が、

一流の商品を購入したり、

一流のサービスを体感したりしていない方なのです。

 

坪単価80万の家を扱っている会社のスタッフは、

一流のホテルや旅館に宿泊し、

そこで流れる時間やそこで得られる満足を経験し、

安いビジホや旅館で過ごす時間との差を

体感する必要があると思っています。

 

窓から見える景色やソファ、ベッド、

照明、部屋に置かれているアメニティ。

 

洗面が超お洒落で、素敵なアメニティがあるだけで、

出かける前のヘアセットをする時のテンションが

ここまで変わるのか、ということを経験できると思います。

 

その差を分かっているだけで、

例えば洗面は毎日、出かける前に使う場所だから、

自分のテンションを上げてくれる、

お洒落で素敵な空間にしましょう、

それはお金で買えない価値ですよ、

とお客様に提案できる。

 

安い建売住宅を購入し、そこで30年過ごすのと

自分が大好きな住空間で過ごす30年、

全く価値は変わってきます、ということを

伝えられる営業マンが、高い商品が売れるのです。

 

ちょっと無理してでも、

一流のホテルに泊まったり、

一流のレストランで一流のおもてなしを受けてみる。

 

その価値を体感する。

 

食事で言えば、ただ空腹を満たすのか、

それとも視覚と味覚を楽しませてくれ、

更に心まで感動で満たしてくれるのかの違いを体感する。

 

こうした差を経験することって、本当に大切なのです。

 

一流の営業マンを目指すのであれば、

自分に投資をし、一流を体感することをおすすめします。

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【4571回】 インプット量を増やすのであれば、まずはアウトプット量を増やす

2023年07月06日 | 住宅コンサルタントとして

本来、私の仕事は

クライアント様や勉強会のメンバーの皆様に

商売のお役に立つ様々な情報や事例をお伝えし、

商売の成功や企業としての成長を実現するサポート。

 

当然、日々インプットしたり、

時間を取っていろんなところに足を運び、

自分の目で見て経験する量を増やさなくてはなりません。

 

転職したてのペーペーな頃と今とを比較すると、

調査量はむしろ増えていて、

本当にいろんなところに行っていろんな体験をしています。

 

それに文句ひとつ言わずについてきてくれ、

素人目線で感想をもらえる家内に、

本当に助けてもらっています。

 

そして自分自身が見て体験したことを

クライアント様や勉強会のメンバーにお伝えするのですが、

そこで逆にいろんな情報をいただけるのです。

 

この住宅業界をトコトン研究しまくって、

おそらく大半の方より圧倒的に時間を費やしている私が、

全く気づけなかったことや目から鱗の情報を

皆さん、全て教えて下さるのです。

 

質の高い情報をご提供すればするほど、

リターンで帰ってくる情報のクオリティも高い。

 

これは本当にありがたいことですし、

本当に各クライアント様や勉強会のメンバーに

助けてもらいまくっております。

 

そして質の高い情報が自然と集まってくる方は、

全て同じではないかなぁ、と個人的に感じています。

 

家内のネットワークに、もの凄い方が何人かおられるのですが、

その方たちから貴重な情報をいただく半面、

私たちが体験して良かったことは

その方たちにもしっかりと家内は伝えているようです。

 

提供した情報の分、自分にも帰ってくる。

 

だから経営者や営業マン、広報担当者は、

日々の発信をしっかりとやっておくべきなのです。

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【4570回】 必要とされることで満たされ、人は頑張れる

2023年07月05日 | 住宅コンサルタントとして

我が家に新しい家族(ミニチュアダックス2人)をお迎えし、

8か月が経過しました。

 

間もなく1歳になる2人は、とても元気で

我が家の中を走り回っております。

 

で私が帰ると飛び跳ねて、全身で喜びを表現しれくれます、

 

そして顔をなめ繰り回されるのですが、

もう本当に癒されまくっています。

 

必要としてもらっていることを感じさせてくれるのですね。

 

またクライアント様の経営者から、

腹を割って本音でご相談いただいた際も、

もちろん真剣に考え、回答させていただくと同時に、

本音でご相談いただいたことにありがたいと思います。

 

そしてこんな自分でも必要としていただけているのかな、

と感じさせていただけるのです。

 

微力ですが、心からもっとお力になれないものか?

自分にできることは他にないか?

 

そんな気持ちにさせていただけるのですね。

 

人は、人に必要とされた時に、

自己重要感が満たされる。

 

そして自分を必要として下さっている方のために

頑張ろうという気持ちが湧いてくるのです。

 

家族であったり、お客様であったり、働く仲間から

必要と思っていただけるようになるには、

こちらが能力と人間性を高め、

力をつけておく必要があるのです。

 

能力も魅力も無い人間が必要とされる訳もなく、

そういう方は頑張り続けることは難しいと思います。

 

そしてますます居場所が無くなってしまう・・・。

 

逆に人に必要とされることで人はますます頑張れる。

 

だから必要と思っていただけるよう、

日頃から学び続けることが大切なのです。

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【4569回】 採用に関して、本質を診る努力を

2023年07月04日 | 住宅コンサルタントとして

スタッフの採用は、簡単ではありません。

 

まず今の時代、応募してもらうことも難しい。

 

そして応募していただいた方を

面接だけで見極めるのはもっと難しい。

 

でも組織をつくる上で、バスに乗せる相手を間違えると、

他のスタッフさんにも悪い影響を与えることとなったりします。

 

なので採用に関しては、失敗できません。

 

個人的に採用に関しては、

表面的な部分だけを見たり聞いたりするのではなく、

その人の本質的な部分を診るようにする必要があると

思っております。

 

その人の本質とは、幼少期にどういう環境で育ったか?

親がどういう価値観でどういう教育をしたのか?

 

これらを上手に質問することで見えてくるかと思います。

 

更にはその人のファッションであったり、

車の中なんかにも本質的な部分はあらわれます。

 

なので面接を1回だけではなく、

何回か繰り返すことも重要です。

 

外で待ち合わせをしたりして、

その際に私服を着てきてもらうのも、

その人の本質部分を把握しやすくなるのです。

 

弊社のクライアント様の例でいえば、

必ず二次面接は外でランチを一緒にして、

その際の立ち振る舞いを見て判断する、

という会社さんもあれば、

中途だろうが新卒だろうが、

会社説明会に参加していただき、

会社の考え方や歴史を伝え、

自社に共感していただけるかどうかを見極める、

という会社さんもいます。

 

採用に関して、手間と時間をかけるべきなのです。

 

そしていろんな質問に対し、

答えたくない、というような方は、

そもそもオープンマインドではないし、

結局採用した後もいろんな権利を主張するでしょうから、

採用すべき人間性の方ではない、と判断します。

 

性格はオープンで、根がすなおで優しい方を採用すべきなのです。

 

ここ最近は、仕事をなめ腐っている、

頭の悪い人も結構多いですし、

常識的なことを分かっていない人も多いので、

そういう人を掴まないようにしたいですね。

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【4568回】 良質なお客様が来ない理由

2023年07月03日 | 住宅コンサルタントとして

先週末、第二の故郷である北海道の旭川に行っていて、

旭川駅前の衰退ぶりにちょっと悲しくなりました。

 

私が住んでいた頃は、西武と丸井今井という、

2つの百貨店が存在していたのですが、

その2つとも既になく、

更に何棟かあったファッションビルも閉鎖され、

ここ最近建った、まだ新しいビルですら

テナントに空きが目立っていたのです。

 

その昔、買物公園通りと言われていたメインストリートは、

「買い物できない公園通り」となっていて、

本当にさびれた通りとなっていました。

 

旭川、北海道第二の市なんですけどね・・・。

 

そして買物公園通りを歩いていて、

これはまずいよなぁ、と感じることがありました。

 

それは何店舗かの居酒屋さんが

店頭で流している音声での呼び込みで

 

「店内でたばこ、吸えます」

 

という内容だったのですね。

 

北海道は喫煙率が高いので、

この呼び込みが正解なのかもしれませんが、

煙草を吸わない私からすれば、

喫煙者が多く、服に臭いがつく可能性があるお店は

絶対に避けたいところ。

 

煙草を吸う方にアピールすることで、

煙草の臭いが苦手なお客様を遠ざけることに

つながっていることをお店側は理解できているのかな、

と感じました。

 

煙草が吸えることと価格の安さ訴求程度しか、

そのお店の店頭から感じられる要素はなくて、

これじゃ、良質なお客様は引き寄せられないなぁ、と

感じておりました。

 

閉店したビルや喫煙者を呼び込むお店が多々ある通りには、

煙草を吸わないお客様や煙草の臭いが苦手な女性は

まず歩かないことでしょう。

 

買い物公園通りのお店はどこもガラガラなのに対し、

朝早くにおじゃました東川町(人口が増加している町)の

中国茶屋さんはお客様で満席でした。

 

朝から中華粥を中心としたモーニングをやっているお店です。

 

中国茶そのものもこだわりの生産者から輸入していて、

店内のしつらえなどもこだわりが感じられ、

良質なお客様で溢れ返っておりました。

 

こだわりや信念を持って、

それをしっかりと発信し続けるお店は、

遠くからでもお客様は来て下さる。

 

一方、こだわりも信念も無く、

安直な集客方法に頼っているお店には、

良質なお客様は足を運ばない。

 

住宅会社も同じだな、と感じたのでした。

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【4567回】 覚えて下さっていることの価値

2023年07月02日 | 人として

私は1996年4月に社会に出て、

そこから2005年3月まで

北海道の旭川市と北見市に住んでおりました。

 

子ども達も長男は5歳まで、

次男は4歳まで北海道で育ちました。

 

今、私がブランディングにおいて

最も注目している企業の視察のために、

6月30日から7月2日まで北海道にいたのですが、

まずは6月30日の夜、旭川に住んでいた頃に

しょっちゅう通わせてもらっていた焼鳥屋さんに・・・。

 

その焼き鳥屋さん、

大将は私たちより少しお若いくらいですが、

2000年頃に当時の会社の近くに開業され、

職場の同僚であったり家内と月に2~3回は

通わせてもらっていた、メチャおいしいお店です。

 

前回、2017年に12年ぶりにお伺いした時も、

 

「あ~、お久しぶりです」

 

と大将、覚えて下さっていたのですが、

今回も予約が入った瞬間に嬉しかった、と

おっしゃってくださいました。

 

旭川の飲食店で、繁華街ではなく住宅街の中で、

20年以上、お店を継続されているのですが、

味は相変わらず美味しいし、大将の接客が素晴らしい。

 

何より私たちのことを覚えて下さっていることに感激します。

 

また定期的に通わせていただきます。

 

後、少し時間があったので、

北海道を離れるまで住んでいた、

旭川のアパートの大家さんのところにも行ってきました。

 

アポなしでいきなりお伺いしたのですが、

18年経った今もお元気で、

しかも私たちのことを覚えて下さっていました。

 

親も親戚もいない北海道で、

我が家の子ども達の面倒を見ていただいたり、

あたたかい言葉をいただいたりと、

仕事で私がほとんどいない中、

我が家を支えて下さった大家さん。

 

まあ、本当に素晴らしい方たちばかりでした。

 

知り合う方たちが皆、本当にあたたかい。

 

だから私たちは北海道が大好きだし、

定期的に北海道に帰りたくなるのでしょう。

 

数年先には、少し働き方を変える予定なのですが、

そうなったら、毎年数週間は北海道をブラブラしたいなぁ、と

個人的に思っています。

 

ちなみにお盆も北海道で過ごす予定です。

 

って、どれだけ好きやねん!って感じですね。

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