本日,本校高等部における「職業科」の最終授業でした。
年間20時間の計画で一般就労を目指す生徒を抽出して教育課程に位置付けている授業です。
主に働くことの意義,余暇の過ごし方,利用できる社会制度,職業生活を支える力,相談することの大切さ,ストレスマネージメントやアサーショントレーニング等々についての座学の学習となります。これらの学習を通して学んでほしいことの一つとして「自己理解」があります。
最後に生徒に伝えたいこととして話をしたのは,この職業の時間で学んだことは,今は分からなくても卒業後に分かることもあるので,卒業してからこの学習で学んだことを振り返るためにこの職業の授業で学んだ資料をまとめたファイルを見返してほしいということ(卒業してから開く本として),そして現在の作業学習とつながっているので,日々の作業学習に重ねて考えてほしいということでした。
卒業後は学校(担任の先生)との関係はあるものの,就労に関する相談のプロである就労支援センターや生活に関する相談支援センター,消費生活センターやハローワーク,居住地の市役所の福祉課などを活用して,自立と社会参加を実現していってほしいと考えています。
卒業後の生徒の人生を見据え,全体の奉仕者として次のステージへの引継ぎを確実にしていく必要性を感じています。(畠山)