*つけまつげの記事に書いたものですが
こちらにも記録しておきます
(追加部分あり/ここまでの流れのまとめ)
さて、
Ou.kaの
ファイバー*アート/ヘアアクセサリーの
「試作」を始めています
あれほど進まなかった試作ですが
必要なアイテムが次々揃いだし
何となく作ってみましたら
イメージしていたものが出来上がりました
まあ、お好みはある物ではあると思います
すべての人に受けるものではないと思っていますが
「私が付けたい、思い描くもの」を基本とし
ファイバー*アート専門ヘアアクセとして
展開していかれたらと思っています
「ヘアファイバー」にこだわる理由、
そして
ウィッグというジャンルではなく
あくまでも
「ヘアアクセサリー」としているのも
重要な意味がありますので
そこもこれから
ゆっくりマニアックに記事を書いて参りたいと思います
あ、面白い?事に気付きました。
fringeも
Ou.kaも
「コンセプト」を始め、
何から何まで「似ているな」と感じること。
ファイバーデザインの仕事の私なので
当たり前ではありますが
2,3秒で「手の込んだ仕上がり」の再現、
ということを始め、
ほとんどすべて
似ているのです。
このこともゆっくりまとめて参りたいと思っています
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先日、試作のOu.kaヘアアクセサリーをつけていましたら
お友達に
「
それ可愛い」
と言ってもらえ、
そのお友達がつけてみました
客観的に見ると、
「イメージしていた」仕上がりになっていました
「前」から見たときの見え方、
「サイド」から見たときの見え方、
「後ろ」から見たときの見え方、
そして
2,3秒で
「自分でアレンジしたようなふんわりな仕上がり」
になること。
(種類によっては3秒で仕上がらないものもあります)
機械的なきっちりしたウィッグ調ではなく
あくまでも
「ふんわり」ナチュラルで
自分でアレンジしたかのような、仕上がり。
これは
一つ一つ手作業でやらないと出来ないものなのです。
機械でやってしまうと
とたんに「人工っぽい」雰囲気に見えてしまう。
つけまつげもそうですが
私は「人工っぽい」感じを崩すことから
始めています(笑)
だから
大変でも一つ一つバランスをとりながら
手でアレンジしたような感じにこだわり
Ou.kaデザインで仕上げています。
一つ目の試作は「リボン」をイメージしました。
よくあるきっちりしたリボンのヘアファイバーではなく
あくまでも「ゆるくふんわり」の
自分でアレンジしたかのような仕上がり感。
そして「リボン」ならではの甘くなりがちな雰囲気を
大人のクールさを大事にし
どんな服にもあわせやすく
シンプルにしました。
(今度写真アップします)
Ou.kaのヘアアクセサリーは
ヘアアクセそのものが目立つのではなく
あくまでもその本人の「引き立て役」になるように
全面(前面)に出ないことを大切に考えています。
ですが
あまりにもサイド的では
「ヘアアクセサリー」にならずウィッグっぽくなってしまうので
ある遊びを入れて、
Ou.ka独特の個性的な仕上がりにし
あくまでも
「ヘアアクセサリー」という
(ここ重要)
カテゴリーにしています
可愛いヘアアクセを作ることではなく
「その本人が美しく見えること」を
最重要とし
そこだけをイメージして仕上げるので
ヘアアクセ自体の見栄えは大したことありません
ですが
付けたときに
「
あ、なんか可愛くみえる」
というような
総合的な仕上がりの完成度を高めるように努力しています。
あくまでもOu.kaのヘアアクセは「サイド」的なもの。
ヘアアクセは主張しすぎると
服から浮いてしまい
顔よりも主張を始め、
さらには
「自分よりも」目立った存在になりがちであると
ずっとずっと思っていました。
本人よりも
「そのヘアアクセ、可愛いね」と
なってしまってしまうのではなく(言ってもらえましたが
)
ヘアアクセが目立たないくらい
「本人が美しく輝く」
そういうヘアアクセサリーを目指したかったのです
それに私は「ピアス」が大好きなので
ピアスを生かすと
ヘアアクセがうるさく感じることも多いのです
(首から上が賑やかな感じ?
)
ピアスの邪魔をしない、
ピアスを生かすことができるバランスを考えて
シンプルに整える。
もちろん、
ピアスをしない時には
「取り外しOK」のアクセント的なアイテムを
付けられるようになっている
全く新しい考え方の、ヘアアクセ。
大人がつける、大人のための
ファイバーアレンジヘアアクセサリーです
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その仕上がりにするまで
本当に大変な思いをしていました
構想から10年。
2005年くらいから
このヘアアクセをイメージしていたものの、
ヘアファイバーは
非常に扱いづらく
ゆるいアレンジではすぐに崩れる
でも「機械的」なウィッグ調は好みではなく
それにやっぱり
「毛は毛が一番生かせる」
という思いを信じて
イメージを10年間して参りました。
それに、まず「人工毛」にこだわりたい。
それがなかなか探しきれず何年も経ちました。
そしてやっっと見つかり、社長に手紙を書き
連絡をくださり、
日本製最高級ファイバーと出合いました。
大阪に一人行きましたら
とんでもなく大企業、超一流企業。
それにも関わらず
ご親切で本当に驚くほどの協力をしていただきました。
感謝してもしきれません。
ただ
ファイバーの
加工工場は外国しかなく
一度保留とし、
「つけまつげ」からやることにしました。
お世話になっているつけまつげの会社は
ファイバー全般を扱うので
ヘアファイバーも注文できるという
夢のような流れになったわけです。
しかも
日本製ファイバーも扱いがあり
お世話になっているその会社のファイバーを
加工していただけることになりました。
長さ、カール、加工デザインもOu.kaでおこない、
細かい部分にも対応してくださり
理想のパーツに仕上げてくださいました。
そのパーツを
ファイバー*アートとして
「デザイン」していくことが
さらなる難しさと気づき、
作り方を考えるのに長年を要したというわけです
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大人がヘアアレンジをしすぎてしまうと
髪を痛めたり、抜けやすくなったりします。
私は
髪に負担をかけたくなかったのです
それに
お洒落をし、デートをする日は
大切な彼と大切な夜を過ごすことも
あるかもしれません。
その時に
いかに
自分の髪がボッサボサにならないように
そこを本気で重要だと思っていました。
(いや、私には
全く縁の無い話しですけど
すんません)
デートの日こそ
髪型だってお洒落したいし、ヘアアレンジも可愛くしたい。
でも
カールしまくり
逆立てしまくり
スプレーで固めまくりでは
髪が崩れてしまった時に非常に大変ではないかと
私には
いらん心配ですが(笑)
でも、本気で重要だと考えているわけです
いいんです、
使っていただける方に
「案外、使えるかも」
と思って頂けるだけで(笑)
私にはここの部分は必要ないですが(笑)←しつこい
不器用過ぎて自分の髪の毛も操れないし、
それにやっぱり
髪に負担を与えたくなく、
アレンジ風な髪型であっても、
外したら
すぐにいつものナチュラルな髪型に戻れることが
心地よくて理想的なのです
盛りヘアのイメージではなく
むしろ少なめの毛の量で
「空気感」「ふんわり」な
軽さと優しさと清潔感を大切にした
大人エレガント仕上げです
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あ、
10年のわりには
あまりにもふつーな
ヘアアクセですけど
なんでもないヘアアクセですが
「
どのように作ろう」かと
作り方を10年間、考えていたようなものです
デザインは10年間で少し変わったかもしれませんが
基本的なことは何も変わっていません。
ゆるい、自分でアレンジしたようなふんわりな髪が
崩れにくく、扱いやすい商品にするにはどうしたらよいか
そこが本当に苦労しました
だって、本当に扱いづらいんだもん
でも結局は
「あ、やっぱりここに戻るか」
という、
一度は頭に浮かんだものに戻るようです(笑)
自分が欲しい、付けたいものなので
試作だけでもいいかな、という満足感がありますが
ファイバー*アートは私の生涯の仕事ですので
自由に遊んで参りたいと思います
興味ない人にも
「
なんだそりゃ。」
と笑って頂けるように
いや、楽しんで頂けるように(笑)
頑張って参りたいと思います
P.S
笑わせるヘアアクセ作ってどーすんだよ