長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

妾横丁

2008-07-18 07:30:16 | Weblog
松本樸さんの個展が22日まで新宿のリビングセンターOZONEでやっている。
昨日はうだるような暑さの中、いってみた。
彼のつくる作品は、オルガンとか古時計とかミシンとか・・どこか
懐かしさ、日本人が道具とか家具を大切にしていたころの「やさしさ」に
満ちている。
最近は車もそうだけど、どこのメーカーのものも同じようなものばかりで、
100mくらい先の信号でとまっているものが、TOYOTAなのかNISSANなのか、HONDAなのかわからない。

陶器とかガラスもそうだけど、作品を見ていると、その作家が見える、
みたいなものが少なくなった。
そんな意味では、天真庵においてある、久保さん、升さん、愛子ちゃんたちのものは、みんな「私がつくった」としゃべりかけてくるようなものばかり。

昨日近所に「お妾さんの家」を見に行った。場所柄、この界隈には
そんな家が残っている。さしずめ人形町の「甘酒横丁」に
対抗して「お妾横丁」。
時代が違うとはいえ、昔の日本人の気骨を感じた。
お妾を「囲う」という、囲うは、お茶の世界からきた言葉。
お妾を囲う甲斐性はないけど、その古い家でお茶をたてたいと
思った。誰か、借りないないかな・・・