長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

雨にも負けず 風にも負けず

2011-07-21 09:55:42 | Weblog
台風にも負けず、暑さにも負けず・・・

そんな感じで夕べのライブは盛り上がった。

リハーサルの時も、雨が降っていた。いつもマイクを使わず
に歌う国貞雅子が、めずらしく「今日はマイクを使おうかなっ」
というので、マイクを使って歌ってみたけど、やはり「生」のほうが
いいので、そのまま本番は「生」でいった。ビールは「生」より「ビン」
のほうがキレがいいけど、歌は「生」のほうがいい。

昨日は、ピアノの森下滋、通称ゲルシー(しげるの逆読)が天真庵デビュー。
彼は若いころ(今も若いけど・・)、六本木のスウィートベイジルで聴いた
ことがある。まだそんなに売れていないころ綾戸智恵さんのライブで
金髪の青年ピアニストが、オーラいっぱいの綾戸さんに負けないくらい
光っていた(髪もだけど、ピアノの音が)。それがゲルシー。
天才・国貞雅子と、ゲルシーが天真庵で聴けるとは、その時は夢にも
思っていなかった。

当時はよく、六本木で飲んでいた。スウィートベイジルの近くに「フォルテ」という素敵なママのいるお店でよく飲んだ。彼女がマラソンにはまり、「フォルテ・マラソン倶楽部」ができて、昨年旅立った吉若徹(ワカ)も、その一員だった。みなでホノルルマラソンにも参加した。ママが「綾戸さんのライブにいかない」と誘われ、ゲルシーと出会い、ワカが国貞雅子を天真庵につれてきた。これも、不思議な「えにし」だ。

明日は、大石学のジャズライブ。
大震災の前日ころ、町内会のジャズマン、セシルモンローが
「これ大石さんから頼まれた」といって、彼の新しいCDを
もってきた。お礼に珈琲を飲みながら話ていると、
「こんど天真庵でやりたい、といってたよ」といった。
ありえないないような話だけど、CDを聞いていて、
「実現すればいいな」と思っていた。地震があって、その後にも
毎日聴いていたら、「やはり天真庵に呼ぼう」という思いが強くなった。
そしてメールをしたら、「いいですよ」と返事がきた(正確にいうと電話がきた)
ので、やることになった。3月の終わりくらいだと思う。その時点で「こんど
・・・」という話をしたら、日にちも決まらないうちに満席になった。

N響のやまねさんの高校時代の先輩であり、その音楽の師が、その後
国貞雅子の音楽の師になった。あおげば尊い音楽の師の恩の、恩返しみたいに
今月は、その三人が天真庵でやってくれる「天恩」に恵まれた。ほんとうに感謝。
明日は16時で閉店になります。
今日は「うなぎ」の日。近所の国宝的な経師やの黒崎さんが、「うなぎを
ごちそうしたい」といっていた。口は悪いけど、いいひとだ。今日はとくに
いい人だ。