土曜日、SLを見に行ってきた。
いつものように早朝起きてぼんやりしていたら「SLが開通したから見に行こう」と言うのでカメラを持って出かけた。
実は小さい頃から乗っていたSLにはそんなに興味が無い。
親友も親戚の人も沢山亡くなって「帰りたい」気持ちは薄れている。
だが、カメラの趣味としてのSLや津和野の町並みはどこを見ても絵にはなる。
先日、栗ご飯を作って息子たち、娘たちに届けたらとても美味しかったと喜んでくれた。
津和野に行くのならぜひ、栗の産地吉賀町で栗が買いたい、と言った。
でも、夫には興味が無い事なのだろう。
途中「栗、松茸・・・・」と言うテント小屋があり人が群がっていたが全く気にも留めず柿木道の駅に着いた。
途中で「止めて」と言うと途端に機嫌が悪くなるのでどうしても言えない。
途中何カ所か栗、松茸の店があったが興味のない人には目に入らない。
柿木には野菜もほとんどなく寂しい限り。
この地方の栗は大きくて形も横にむっくりして美味しい。
がっがりしてむくれてしまった。
夫は機嫌よく津和野の道の駅に入ったが私は栗のことが気になって何も見たくなくて新聞を読んでいた。
夫が「あと二袋あるよ。栗を買わんの?」と言うので「うるさい。だまとって」とますますむくれた。
小さくて広島にもある栗だったから買う気は全く持ってない。
私がむくれているのがやっと判ったのか「11時は山口発でもうすぐ津和野に着くから途中まで迎えに行って見よう」と言う。
私もそれならと腰を上げて山口方面に走った。
隣町の徳佐まで行くとボーと汽笛が聞こえたので車をスーパーに止めて橋の上に行った。
カメラを持った人が数人集まった。
私は失敗を恐れ連写にしてスタンバイした。
この場所は直線距離だがカーブを回った途端にボーと汽笛を鳴らし私たちの近くに来た時は煙が薄くなって面白くない。
何度も何度もサービスで汽笛を鳴らしてくれた。
その後、食事処を探し車が沢山止まっているので人気店かな?と入ったが殆どの人がうどん。
最近出費過剰なので安くしたいと私は山菜そばを注文。
メニューを見ると鮎やヤマメなどの定食や雑炊などわたし好み。
でも、鮎はまだ我が家に冷凍物があるし3000円も出す気はない。
さて、次にどうしようと言うので以前通った時寄ったお店など散策してSLの帰りを待とうという事にした。
お店は注文は終わりお豆腐類を買った。
SLを写しに戻るのかと思ったらまだ走る。
と、山中に以前から行きたいと言っていた喫茶がマツムシソウに覆われているではないか。
夫が「前から行きたい所じゃなかったん?」と言う。
でも、何度通っても無視し続けたところ。
私の機嫌を取るために行ったに違いない。
最後の坂がきつく引っ張って貰いやっと玄関へ。
マツムシソウの紫がゆらゆら揺れてとても奇麗。
玄関先には鷺草も咲いていた。
中に入るとワンちゃんとともにお店の人が迎えてくれた。
マツムシソウの話をすると「まだまだシラヒゲソウもあるし、ウメバチソウ、センブリも咲きそうですよ。あとで案内してあげます。
と言われ山野草談義ののちシラヒゲソウ再挑戦と外に出て撮っているとマスターが「これがウメバチソウ、これがセンブリ・・・」と説明して下さった。
もう夕方だからしぼんだのかね。もうすぐみんな開くと思うよと。
四国の岳人の森ほどの面積は無いが裏山が広がっていた。
私に散策できるかどうか判らないが「ウメバチソウ見に来ますね」と後にした。
余りに小さく森の中では目の悪い私には見つけられないかもしれない。
でも、他の人のブログで見るたびどんな花か気になっていた。
これで一歩近づいた。
むくれたおかげだ。
いつも我慢せず時には大きくむくれてみるのもいいな。