初ちゃんの「ボチボチ生きようぜ!」

毎日の生活で出会った事をボツボツ綴っていきます。

思いもかけぬ風景

2009-05-31 | 未分類

 



土曜日の朝、風邪が治りきらないがじっとしていたくはない。


朝娘の所へ行くと中学生になったばかりの孫が「上がれ上がれ」と言う。


婿殿と朝食をしている最中だが「田舎に遊びに行こう」と言うと「ちょっと待ってね」と、ゆっくり食事をして、さあ行くのかな?と思ったら新聞を読み始めた。


夫は早く着替えをせよとか、行く気あるのかとか言っているがその辺がクールな私、「もう行くよ」とさっさと目配せをして立ち上がった。


中学生ともなると(ついこの間だけど)もう色んな誘惑につられないよとアピールしているのだろう。


精一杯背伸びしているに違いないと思いつついつものコースを帰った。


「今日のお昼はいかがします?」と言うと「久しぶりに蕎麦かな」と言う。


「久しぶりじゃないだろ~」と思いつついつものお蕎麦屋さんに到着。


11時前なのにもう行列。食べ終わったら運動を兼ねて道の駅まで歩いて行き野菜や親戚へのお土産、花の苗を買って出発。


前の週帰らなかったら親戚の人が刈って下さった草がもうボウボウに。


草抜きをして親戚へ。喉がカラカラ~とコーヒーを飲ませて貰って「久しぶりに八幡高原の様子を見に行くか」と、芸北を目指した。


近づくと何だか空の模様が変だ。


臥龍山は霧ですっぽりと見えない。


私の案内でまずカキツバタを見に行く事にした。


掛頭山に入ると霧が車の回りを取り囲み不思議な光景になった。


迷わないようにとゆっくりライトをつけキャンプ場に出た。


八幡高原は霧に包まれ幽玄の世界だ。


いつも写真を写す場所に降りカメラを構えていると霧の中から男性が声を掛けてきた。


「奥さん、こういう構図で撮ってごらん」と、ご自分のカメラを覗かせてくれた。


「おぉ~これは・・・私のコンデジでは絶対ダメですから」


普通の一眼レフカメラの2倍くらいの大きなカメラにくっきりとした画像、真似た所で・・・と思いつつその方の後を着いて回った。


色んな事を教えてもらいつつ「今日の天気は恵まれましたね」と感謝をして次の撮影場所に行った。


霧で身体が冷えたがお天気に恵まれた分ちょっと頑張った。


カメラマンは言葉も無く「バシャバシャ」と言う音とアガショウビンやカッコウ、ウグイスなど鳥の声が高原に響く。


夫も携帯にアカショウビンの声をしきりに録音していた。


素敵な風景にめぐり合え夫も満足そうに機嫌よく帰った。


あの風景を再現できないのが歯がゆいのですがスライドショーにしてみました。


スライドショー




こんなに長く風邪を引くなんて

2009-05-26 | 未分類



いやぁ随分長くブログを休んでしまいました。


先々週の土曜日、暑いからと布団を肌布団に変えた途端喉が痛くなり日増しに風邪の症状が出始め、早めに注射と薬を処方してもらったのに随分酷くなって1週間寝込んでしまいました。


今朝も順調に起きることが出来ずにお弁当もパスして夫を見送ると即座にベッドに入った。


午後目覚め、気分が良くなったので洗濯物を干したり台所を片付けたり・・・。


ベランダに出ると咲き始めていた白蝶草が随分元気が無く病気になってしまったようだ。


元気で日々大きくなっていた「白いいちご」はすっかり枯れ葉になり息も絶え絶え。


ところが貰ってきたワイルドストロベリーやこぼれダネのハーブは以外に元気にしている。


この時期はいつもこんな感じで花にはいっせいにアブラムシがつくけど今年は早めに対策をして虫の発生は無い。


昨日は月一度の音訳録音の日。


他のグループの応援で何とか無事に録音、編集、テープが作れた。


私の属するグループはどうも問題児で他のグループの人に迷惑をかけているようだ。


少しづつ流れが判ったので自分で出来る事はどんどんやらなくては。


とは言え限られた時間で作業しなさいと言われれば自信が無い。


編集作業は音量、頭だし、プレス音の削除など細かい点に気をつけながら・・・そんなことできないよう。


何はともあれ無事終わりホッとした。


嬉しい事に録音中は一度も咳き込まず録音できた。


明日はホームページ更新ボランティアの日。


まだ少しの口内炎と喉の痛みが残っているが朝元気で目覚めたいな。


一人ぽつねんと写真の加工をしました。


う~~ん、色センスイマイチ。次頑張りまーす。




「噂」後日談

2009-05-18 | 未分類


先日UPした「噂」話。


やっと話が明らかになりました。


私の友人の所へ来たのはご主人の方でその昔、組合の役員を一緒にした仲間です。


彼の奥さんは私と同じ職場だったのですがどちらかと言うとご主人の方が親しくしています。


彼女はやはり同僚だったKさんに聞いて、Kさんのご主人がとある人をお見舞いに行って聞いた、そんな流れのようです。


そのとある人とは私の仲人さん。


そこまではMさんからのメールで判明したのですが仲人さんとは何年も会っていません。


そこで、逢う可能性のある人、私の兄がボランティアの仕事をしている所へデイサービスで来られると聞いたので今度は兄に電話したら驚いてやはり長くあっていない、と言うのです。


今度何処かでお会いしたら「元気でいる」と話してもらうことにして今回の噂の調査は終わりにしようと思います。


事の次第を知らせてくれたMさんからのメールであっという間に解決しそうだったのに最後に疑問が残りますがこのようにして噂はどんどん広がっていくのだと思います。


人間ついつい噂話をしてそこに主観が入り始めると話が段々変わっていきます。


夫からの忠告。


「今回は何も害が無いのだから深く追求せずに自分も噂話をしないことだな」


女3人集まれば・・・噂話やめましょうね。


そう言えば昔、娘に一度だけ褒められた事があります。


「お母さんの唯一好きなところは人の噂や悪口を言わない事」だと。


そのあと「リタイアしたら電話で人の噂話をしている。がっかりだ」


以後口にチャックを心がけていますが気をつけなければいけませんね。




迫ちゃん定食

2009-05-13 | 未分類



ここで遊べます


今日は迫ちゃんと久しぶりにお互い時間が取れた。


昨日「カモミールが咲いた」と聞いたのでハーブティー用に貰いに行った。


9キロもオークションで落としたそうめんと近所の「おばあちゃんの巻き寿司」を持って早く行くつもりが写真の加工をして遊んでいたら昼前になった。作品↑


「はいはい今日は迫ちゃん定食だよ」と綺麗に盛り付けて割子そば定食が出てきた。




追加 2枚の画像をジョイントさせてみました。


お腹に優しい野菜たっぷりでお腹がいっぱいになった.


 


この巻き寿司は美味しいのだけど握り寿司以外あまり好きでない私は二つ食べたらもううぇ~となりそう。


その癖作るのは大好きで夜勤宿直、出張になればいつもお寿司を大量に作って出かけていた。


作るのが一番好きなのは押し寿司。中にお寿司の具を入れて上にはしめ鯖やしめさわら、卵、木の芽など置いて華やかな寿司だ。


次が散らし寿司、巻き寿司はちょっと時間がかかるのでお休みの日。


今は時折食べたくなるのでごぼうや人参椎茸などの野菜が沢山入った寿司を自分で作る。


回るお寿司や買ってきたのは甘くてどうもいけません。


家族は回るお寿司が好きなので一応付いていくのですが2~3日はお腹の調子が悪くなります。


迫ちゃん定食は塩分が超薄くて私好み。


上品に一品ずつ小鉢に入れて美味しく頂きました。


割子蕎麦の容器、ご主人が松江出張で買ってこられたそうです。


二人の食べ方が違っていてわぁわぁ言いながら食べました。




2009-05-12 | 未分類

今朝友人から一本の電話があった。


深刻そうな声で「初ちゃん元気?」


「うん、元気だよ~。この間電話で話したばかりじゃない」


「うん・・・・・・・」


「何かあった?来月の市民劇場楽しみだよ」


「・・・・・実はね。初ちゃんがボケてると聞いてビックリして」


「はぁ~?どうして私がぼけてるん?」


「大丈夫ボケてないよね」


「○ちゃん、私ボケてるように思う?」


「ボケ防止にPCしてるし、勉強もしてると聞いたよね。そんなにしてもボケるんかなあと」


「ちょ ちょっと待ってよ。誰に聞いたの?」


「同僚だったMさんが退職者の会に直接来て聞いたので驚いて。私なら詳しいこと知ってるだろうと」


「え~、じゃその話は随分広まってるってこと?」


「そうみたい。ホームページも閉じてるからきっとそうだと」


「ホームページはタイトル変更だけで何人かの問い合わせがあってうまくつながらなくなった人もいるみたいだけどちゃんと機能しています」


「それで、○ちゃんどうして即座に訂正してくれなかったの?」


「う~ん、それでも少しの間にボケたのかと思って」


「おいおいおいおい、勘弁してよ。ま、でも面白そうだからこの噂どこまで広がるか見てみようよ」


「私の所へ聞きに来るぐらいだから随分広まってるかもね」


「ひゃぁ~面白い。しかし、何処の誰が言い始めたのか興味あるわ。どうして我が家に電話して聞かないんだろ」


「あ~良かった!初ちゃんがボケてなくて!じゃあね。」


誰がどうして言い始めたのか判らないけれど今や誰がボケても可笑しくない状況。


言ってきたMさんの夫のホームページはいつもチェックしてるので彼にメールしておこう。ボケかけてる初ちゃんで~すと。


いやいや私の友人の方がちょっと怪しいかなと・・・。


それにしても友人も友人。


いやはや笑わせてもらいました。




にわか「山野草愛好家」

2009-05-10 | 未分類

昨日実家に帰り小さな庭の山野草の手入れをしたり家周りの草を頑張って抜いたら明け方に肩や手首、腕が痛くて目覚めた。


4時はまだ暗く肩や腕にサロンパスを貼ったりマッサージをしていると眼が冴えてきて数日前に買った本を読んだ。


夜が明ける時間になると又眠気が来て眠ったが7時半出勤の夫の弁当作りに起き出して一緒に食事をしたら今日も暑くなり始めた。


今日は家事が目白押し、きゃらぶきを煮ながら家計簿の整備、レシートも一応転記して書いておくとシュレッダーにが~とかけてちょっと片付く。


昨日田舎に帰ってから山野草の「その後」が気になりすぐに見に行った。


坪庭の中の草や枯れ枝を除くと嬉しい事に「キレンゲショウマ」が3株も芽吹いていた。


その横には義父が愛した「エヒメアヤメ」が蕾を沢山つけて来週ごろには花を咲かせそうだ。


カタクリは今年は葉だけでとうとう咲かなかったが場所が悪かったのかも知れないと反省。


その前には「レンゲショウマ」の葉が大きくなっている。


庭は10年もほったらかしで昨年から少しづつ構ってはいるものの雪ずりでてっぺんから折れた松は見る影も無く、かろうじでつつじ類が咲いてくれた。


石の間に全滅したと思っていたスズランがまだ咲いていて周りの大きな草や枝を払ってあげた。


昨年の秋にめくらめっぽうで剪定して少しは日が当たったのかもしれない。


裏には昨年移植した「ホソバノアマナ」が廊下から見える。


 


左がアマナ、右がレンゲショウマ(ネットより)


しかし、そこへ行くまでに伸びた草やアジサイを切りつつ進まなければならない。


やっと辿りついて覗くと花も大きく育ち、もっと手入れするとまだまだ増えそうだ。


協力は無理だろうと夫に話したら花嫌いの夫は返事をしなかった。


畑の中に大きなアスパラガスがニョキニョキ5~6本出ている。


イチゴにも沢山の花が付いているが娘は帰れそうにないみたい。


私の植えたルバーブとフェンネルが青息吐息で水を欲しがってるのでバケツ2杯くらい水をかけたが今日の暑さ、乗り越えてくれるだろうか。


随分前に植えたブラックベリーに花が咲いた。ブラックベリーは枝を切ると花が咲かずに実がならないんだそうだ。


でも、よく見ると枝をちょん切られている。


あぁ又しても今年も実を着けることができない。


帰りの車の中、二人の会話は「アマナが増えると嬉しいなあ・・・」[Hさんあの有名なジャズマンに逢えていいなあ。来週は又飲み会が・・」


ま、殆んどすれ違ってますがそれぞれが満足ならそれはそれでよしとしますか。




ココロサイズ

2009-05-07 | 未分類


瓦當(がとう)とは中国の2000年前の瓦の軒下の飾りで幸せや安全を願って作ったものです。半瓦當はその半分になったものの意。


今日の絵手紙は「線で遊ぶ」でした。


私はたった一度しか使った事の無い(娘の結納)湯飲みを持参して一番好きなところを描きました。


今日も3枚描いたのですがどれも紙から大幅にはみ出して元の形がわかりません。


先生も私の絵を見てあまりに大きいので「今日の初ちゃんのココロサイズよ」と言われました。


かつては絵が小さく小さくなるのが悩みだったのに今日はどうしたことだろう。


そう言えばすこーしばかり手足の痛みも楽になり、久しぶりに一人でお出かけ、ココロが解放されてるのかな?


墨が大量に余ったので先生が「残った墨は捨てずに文字だけの手紙を書いてもいいのよ」と言われちょっと聞いてほしい事を書いて出す事にしました。


「連休は私にとっては大働きする日、家族へ奉仕する日」なんです。


仕事を辞めて以来毎日が日曜日。


とても嬉しくてありがたくてせめて家族が休む時は私が頑張ろうとおもう様になったのです。


だから、子供達が帰ってきてもゆっくり休めるように、ご馳走でなくても普段食べないような山菜や野菜もたっぷりと食べさせてあげたい。


外食は一度にして我が家でワイワイガヤガヤと楽しんでもらおうと色々考えました。


  


最初の日は夫が仕事でいないので意表をついて「おでん」


二日目は娘の家族も加わりご飯ものは「蕗ご飯」と「パエリア」


パエリアは孫達のリクエストです。


メインデッシュは毎年蟹のフライ。蟹はお正月開けの安くなった時期に大量に買って冷凍をします。


あとは串に射したフライ物や生ハムのサラダ、山菜や野菜の和え物、煮物などお腹に優しいものを取り揃えました。


大人数だとついつい食べ過ぎるので気をつけていたのですがやっぱり胃がもたれてしまいました。


私の実家は山陰なので親戚が集まると大皿に刺身が中心です。


酒の肴が無くなると誰かが台所でおつまみを作っては出すので夫は閉口していました。


夜が更けるほどに三々五々来ては飲み明かすのでお付き合いに疲れたようです。


私もそんな家のDNAを受け継いでいるので大人数での食事は好きです。


私達が帰省すると母は洗濯機も止めて音を立てないように寝かせてくれました。


勿論「上げ膳据え膳」夜は宴会です。


だから、私も母に習って連休や盆正月は頑張る事にしています。


今年の連休はおかげで「任務」は無事果たせました。


もう少ししたら二人で旅行をしようと思っています。




萩へ

2009-05-06 | 未分類


5月4日恒例の「萩焼まつり」へ行った。


今年は高速道路1000円なので渋滞を回避し空いている中国道を行く事にした。


時間も8時30分と少し遅く出たら空いているし、中国山地の緑濃い山々を眺めながら気持ちのいいドライブが出来た。


萩に行き始めたころに随分魚料理の店に行ったが最近は古いうどん屋「どんどん」で食べることが多い。


どうせならと山口で下車し湯田温泉の「どんどん」に寄った。


開店と同時に着いたけどもう先客があり次々に食べに来る人がいるが萩で待たされることを思えばゆっくりと食事できてちょっと幸先いいかな?と思う。


萩へ入るには色んなコースがあるがこの時期21世紀の森のコースを行く。


数年前に萩の堀の内陶苑さんに教えてあげたバカの芽(コシアブラ)を途中で採集して持って行ってあげている。


きっと楽しみに待ってらっしゃると思いいつもの場所に着いたが今年は早くてもう随分大きく、それにいつも取る木が見えない。


何だかいつもと違うなあと思いつつ諦めた。


萩の町には又二通りの道があり有料道路か一般道かを選ぶ。


トイレに行こうと有料道路に入ったがすぐに長い渋滞が見え引き返した。


旧道を行くと丸山陶心さんの工房を通るので覗いていく事にした。


車が無いのでチラッと見ると大きな木が見えたのでもしかしたら登りを焚く用意かもしれない。


市内の真ん中を通ると渋滞に巻き込まれるのでぐるりと遠回りをして萩城址に行き「堀の内陶苑」さんに行った。



お客さんはまばらなので裏庭の夏みかん狩りをさせて貰う。


山野草が植えてあり珍しくて見て歩く内に夫が箱いっぱい取ってくれた。


お茶を頂いて萩焼をみて茶の子用に夫婦湯飲みを探してもらったら若いけどなかなかに美しい湯飲みを奥から出してきてくださった。


少しお客が減ったかなとおいとまして萩焼き会場へ。


「正舟窯」を見つけると人が群がっている。


昨年買ったスープ皿が壊れ同じものが欲しかったが今年は昨年とは違うものばかりだ。


とても上品な皿が安くてこれはあの人、これはあの人と2枚ずつ買った。


今年はやたら疲れて外に出て鯵の干物を買った。


この鯵の干物は絶品でほんわかと柔らかくもっと買えば良かったと・・・


早々と引き上げ友人宅へ急ぐ。


彼女の夫は中国新聞に勤めていて定年後実家のお寺を継いで住職になった。


が、考えが門徒と合わずに苦しみ病気になって早世された。


友人は実家が神道なので実家に戻りお母さんを看取って今は一人暮らし。


すぐ前に長門国定公園の美しい海が広がる所で花を育てたり音楽を聴いたり絵を見たりの充実した人生を送っている。


今は音楽や絵の事を話し合う人があまり無くて3人でいつも暗くなるまで話し込んでしまう。


古い萩焼きのコーヒー茶碗や湯のみも味があって嬉しい。



もう、日暮れ時になって別れを告げ「ホルンヘルス断層」を見て帰る事にした。


曇っていて写真も遠くて私には上手く写せないがよく見ると数組の人が見学している。


周りが暗くなって「食事は益田になるかな」と話していたら道の駅があった。


刺身定食はこれでもかと言うくらい刺身が乗っていて二人で食べた。


食後は私はすっかり眠りこけて夫は随分頑張って運転してくれた。


でも、次の日、フラワーに出演する姪の子供のダンスを見に行く事が出来なかった。


ところで、事後談だが手紙を書いて3組に送った荷物が違う所に届いたようだ。


ちょっと疲れまくりのドライブは他の人にも迷惑をかけたようだ。




「象の背中」

2009-05-04 | 未分類

GWのはじめに帰ってきた息子達と楽しい数日を過ごし、嫁の実家に送っていった。


娘達も明日からは婿の実家、やっと二人だけの静かな休日を迎える。


今夜は静かになった我が家で「象の背中」と言う映画を見た。


末期がんの夫が余命半年と宣告され残された日々を時分の逢いたい人に会い最後はホスピスで家族と共に過ごし亡くなる。


最後に逢いたい人は誰ですか?と問われた。


私も主人公と同じように「喧嘩別れした人」「長く会っていないけど言葉を交わしておきたい同級生や同僚」「お世話になった人たち」「親戚」など。


初恋の人や彼はいないのでもし、逢えなくても心残りは無い。


映画を見つつ、いろんな人との別れが頭をよぎり涙が溢れた。


特にこんな形で別れをした二人の先輩の事は忘れがたい。


がん告知から半年くらいで逝かれたNさんは「早く会いに来い」と電話がかかり友人と二人で行った。


彼は私の結婚にも深く関わってきた人でその詳細が聞きたくて行ったのだが「昔の事は忘れた」と言って笑われた。


丁度奥さんの所にも来客があり、初対面ながら「私は私の友人との打ち合わせがありますのでお茶だけ出します。コーヒーは夫の手作りを味わってくださいね」と言われて少し離して小さなテーブルを置いてそこで話をされた。


私達は昔もいつも職場で淹れて貰っていたネルドリップの美味しいコーヒーの味を味わいつつ話が途切れる事無く話し合った。


不思議に涙も出ないで楽しい時間を過ごした。


気がつくと外はもう暗くなり始め庭の花も段々見えなくなった。


二組の不思議な最初で最後の訪問は「初ちゃん時間が無いから夫と近い内にきてくれ」と言う会話を最後に二度と逢う事は無く病状が急変して亡くなられた。


そんな粋な計らいをされた奥さんも数年後に亡くなられたと聞いた。


もう一人の先輩は娘の出産で神戸に行っている間に病状が悪化して電話で「逢いたいね」と話したがとうとう逢えずに逝かれた。


二人とも「死ぬまでは生きる」と、映画の主人公が言われたのと同じ言葉を言われた。


亡くなられた後も爽やかな気持ちになる素敵な死に様だと思う。


「がん」だと言われてこういう風に毅然として生きることが出来るかどうか今は不明だけど彼らの亡くなった年に近くなった今、「死」を身近に感じられるいい教材となった。