先日久しぶりに近所の元同僚にお会いした。
私のことを随分詳しく知っていて「え~どうして知ってるの?」と言うと「うちの娘が福祉センターにいるので初ちゃんが音訳のボランティアで来ていると教えてくれた」と言う。
お名前を聞いても思い出せるような出せないような・・・それにしても良く判ったねえと思う。
娘さんとは一面識も無いと思うのだが何度かお茶を飲みに行った時にお会いしたのかもしれない。
彼も「随分あちこち出来る様になって驚いたよ」と喜んでくれた。
「それよりも、先日大変な騒ぎがあってねえ、聞いてくれる?」と、畑仕事の手を休めて車まで来た。
何処で貰ったかは聞き漏らしたが「かぶとむし」を沢山貰ったので近所の子供達に上げようと車で待ち構えていたら小学生が来たので「おい、かぶとむしをあげよう」と言ったら小学生が逃げたそうだ。
その後、その小学生が家に帰り「不審者に声をかけられた」と報告し、その親が学校に不審者情報として通報、学校はすぐに警察に通報した。
あっという間の出来事で警察が飛んできたそうだ。
彼は地元の人間であり、時折その車を止めていた場所で畑仕事をしている。
これまでこんな事はなかったと言うが「地元の子が可愛いから喜ぶと思ってした」行為が何でこういう事態になるのかと憤慨する。
それにしても車にはお孫さんも乗せていて地元の小学校にも通っている。
彼の事だから学校や警察には抗議したそうだが安全対策の対策であっという間に不審者にされてしまう仕組みもこれでいいものかと思ってしまった。
娘達も始終携帯に不審者情報がメールで入ってくる。
子供達の話を鵜呑みにせずに良く聞けば不審者が「かぶとむし」を配るだろうかと一緒に見に行ってもいいではないか。
これからは近所の子といえども気軽に声もかけられなく時代になるのだろうかとやるせない気持ちになる。
うちの夫なんか大きな白菜を持て余し見ず知らずの若い子に「あんたが貰ってくれんと捨てる」と半分おどしのような事を言って白菜を押し付けた事がある。
その子は後で母親と一緒にお礼を言いに来てくれたが一歩間違うと不振な伯父さんではないか。
うちのマンションは今では子供達がとても良く挨拶をしてくれる。
最初は上から石を落したり、車や自転車を傷つけたり問題が多かった。
が、有志が子ども会を作ろうと立ち上がり、社協の役員をしていた夫の所に相談に来て子供会が出来てから若い方に顔を覚えてもらい親も子も挨拶をするようになった。
ともすればお互い接点がないまま暮らしていると近所でも全く顔を合わせることがないかもしれない。
それにしても、今回不審者に間違われた彼はとてもいい人で親切この上ない人。
まぁ彼は黙って引っ込む人じゃないから学校やPTAにも一石を投じる事だろうが、大人の側にも顔をしっかり覚えてもらうように地域の行事にも積極的に出て行かないといけないなあと思った出来事でした。