観世会館で能観賞

午前中太極拳で汗を流しその汗を持ったまま岡崎の京都観世会館へ急いだ。
井上同門定期能楽会のチケットを頂きバイクで突進、すでに２つの演目は終わっていたが楊貴妃から見ることが出来た。

★観世流能『楊貴妃』
　シテ：浅井通昭　ワキ：福王和幸　アイ：茂山良暢
　笛：森田保美　小鼓：成田達志　大鼓：谷口有辞

帝は殺された亡き楊貴妃を忘れられず方士（蓬莱に行ける人）に様子を見てくるように命じます。楊貴妃は喜び楽しかったことを語り懐かしむ・・・
静かで動きがない出てくるとき以外１メートル以内ほとんど動きがない・・少し疲れた。

★観世流番囃子『花月』
　シテ：井上嘉介　ワキ：福王茂十郎　アイ：茂山忠三郎
　笛：帆足正規　小鼓：曽和博朗　大鼓：谷口正喜

行方不明になった息子を捜して諸国を訪ねている僧が都の清水寺で小歌・弓之段・曲舞の上手な少年に会い、自分の息子我が親と気づき共々仏道修行に出る物語。

これは舞はなくすべて紋付き袴で正座で謡うのみの物。その情景が頭に浮かんでくる舞が無いから余計イメージが広がる感じで素晴らしかった。

★観世流能『鵺-白頭』
　シテ：勝部延和　ワキ：植田隆之亮　アイ：佐々木千吉
　笛：左鴻泰弘　小鼓：林光寿　大鼓：石井保彦　太鼓：前川光範

短い仕舞い、白楽天・三井寺・女郎花、がありさいごは　鵺（ヌエ）旅の僧がお堂で一夜の宿を頼み休んでいると異様なものが現れ自分は頼政に退治された鵺（想像上の怪獣で頭が猿・手足は虎・尾は蛇と言う恐ろしい姿）回向をして欲しいと頼み消える。僧が読経していると先ほどの異様な姿を改め美しい姿で回向を喜ぶ。

この出し物の始め僧が堂守に“一夜の宿をお願い申す”とか言ってる時　　　パッパ、パッパ、ランランラン　　　私の携帯が歌い出した。キャー、黙れ、うるさい、焦ると手早く取り出せない。

幸いメールであったので３コールで消えた。避難の目が突き刺さるようで穴が有ったら飛び込みたい心境やった。演者・観客の皆さんご免なさい。

久しぶりに観世会館に来たがやはり良いなぁ。たっぷり楽しませた貰った。有り難う御座いました。