宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

大河に遊ぶ鳳

2010年06月06日 11時22分15秒 | Weblog
母ちゃんが星になって半月が過ぎた。告別式の日に贈った「はくちょう座」の画像は、実は3年も前の、それも別の目的で撮ったものの流用だった。だから次の撮影はちゃんとしたはくちょうの姿だと決めていた。待つうちに細かった月は太り、やがて痩せて行く。そして迎えた昨日…

みかんの丘に着いたのは午後11時を回った頃だった。車を降りた僕を鮮やかな星空が迎えてくれる。満天の星を見渡す目に、くっきりとした光の帯が映った。夏の天の川。堂々とした流れの川上にその鳥はいた。いっぱいに翼を広げ、銀のしぶきを上げながら川面に遊ぶ鳳。「母ちゃんごめんね。これが本当のはくちょう座だよ。」
竹取庵の屋根を開け、赤道儀にカメラを取り付ける。ズームレンズをワイドいっぱいの28ミリにセットしてレリーズのボタンを押した。カメラ感度1600、絞り5.0、露出7分。

写し取った天の川にはおり姫と彦星の姿もあった。はくちょうの尾デネブと共に夏の大三角と呼ばれる。この二つの星を取り持つのはカササギではなくこの鳳ではないだろうか。ふとそう思った。
コメント (2)
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