宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

月が昇る

2010年06月07日 19時28分17秒 | 

天の川を堪能しながら「はくちょう座」を撮影するうち、東の山の端が次第に明るくなってきた。月が昇る。そう、今夜の撮影チャンスは、天の川が高度を上げてから月が昇るまでのわずか2時間ほどだった。その貴重な時間も家を出遅れたためにかなり喰われていた。
木立の隙間を縫って下弦を過ごした月が見る間に昇ってくる。それはまるで生き物のようだった。そうだ、この様子を撮影しよう。そう思い立ってはみたものの、カメラを雲台から外して8センチの屈折に付け替え、ピントを合わせているうちに月は木立から離れずいぶん昇ってしまっていた。
月が昇ると、澄み切っていると思われた星空のあちこちに刷毛で曳いたような薄雲が見える。そういえば月自体も羽衣を纏っていた。空全体が明るくなる。撮影もここまでかな、そう思いながらシャッターを切った。感度は「はくちょう座」の撮影と同じく1600、シャッタースピード15分の1、F値は口径8センチ焦点距離600mmだから7.5かな。
月齢22。夕方の月とは太陽の当たり方が逆さまだ。普段見慣れたクレーターもなんだか別物のようで妙によそよそしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする