宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

七夕の夜の奇跡

2010年07月08日 02時29分27秒 | Weblog
今夜は七夕。年に一度、織姫と彦星がカササギの橋を渡って逢瀬を楽しむ夜。ただそれは旧暦の七月七日の話で、新暦の七夕は梅雨の最中にあたる為、めったに星空に出会えることは無い。実際、先月10日に干潟星雲を撮影して以降一度たりとも星空は拝めていない。
それなのに今日の夕方、明日の仕事に使うので今夜の天の川を撮影してほしいと職場の人から電話をもらった。やっては見ると答えて見上げた空はうす曇。ビルの中からよく言うよ。晴れるわけが無いだろう。
どうしても乗り気になれない。それでも一度家に帰って食事を済ませ、仕方なく新しく買った小さいほうのカメラのテストだと理由をつけてみかんの丘に向かった。行く道中車窓から伺う空はべた曇。えっ、さっきより雲が多いじゃないか。帰ろうかな。

ところが… みかんの丘に奇跡が起こった。竹取庵の下に車を止め、ドアを開けて驚いた。空に一面の星。雲の固まりはどこにも無い。うそでしょ。ややうす雲が掛かってはいるものの、天の川がはっきりと見える。あわてて竹取庵の屋根を開け、赤道儀に魚眼レンズを取り付けたカメラを載せる。感度3200、露出90秒。露出60秒。と5枚。その中の1枚がこれだ。まさしく新暦の七夕の天の川。
見上げる天の川に微笑む母ちゃんを感じた。そうか、母ちゃんの仕業か。カメラテストをいくつかこなして屋根を閉め、2時間後帰路に着いた。街が近づいて空を見ると分厚い雲に隠されてもう星は見えない。ありがとう、母ちゃん、一緒に見られたね。
コメント (5)
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