三裂星雲から天の川を遡って、南斗六星のひしゃくの柄のもう少し上流に、さらに意味不明な名前の星雲がある。M17、オメガ星雲。オメガって「Ω」それとも「ω」 (^ω^;)ドコガ?
名前の由来はアメリカの天文学者で彗星探索でも知られるスイフトが、Ωの文字に似たスケッチを残したからだとされている。ただ、彼自身がオメガ星雲と命名したわけではない。この星雲は見方によっていろんな風に見えるのか、他にも「スワン星雲」「馬蹄星雲」「ロブスター星雲」などの呼び名が有る。
この中では「ロブスター星雲」というのが一番近いように思えるが、形のはっきりとした明るいところは、僕には芋虫のように見える。一言で言えば気持ち悪い。
それはさて置き、この星雲の中からは強い電波が出ている。最近になってそこに降着円盤が見つかった。降着円盤とは、重い星の最後の姿、ブラックホールや中性子星の周りに出来る円盤のことだ。
この星雲は、一方で星の卵をたくさん抱えている。星の生と死は実に隣り合わせだ。