宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

極上の星空

2013年10月08日 20時12分14秒 | 

カメラを二台用意し、それぞれの役割を決めて撮影準備に掛かった。ところが、大きい方のカメラのスイッチを入れた途端「コンパクトフラッシュが入っていません」と言う警告。えっ、まさか。このカメラ用にバッテリーを2つフルチャージして来たのに。そう言えばメモリーカードを確認しなかった。ああ失敗!
仕方が無い。今夜は小さい方のカメラに頑張ってもらおう。
と言うわけで急きょ計画を変更。大きい方のカメラのレンズを小さいカメラに取り付け、赤道儀に載せ替えて構図を取った。そうこうしているうちに空に散らばっていた雲は次々に消え、午後8時近くには満天の星空に変わった。

今夜の被写体は去年設定を甘く見て失敗したはくちょう座の北アメリカ星雲だ。これ一つに絞って他は撮らない。そう決めていた。天の川は北東から南西に向けて流れている。はくちょう座は本当に真上だ。カメラ感度を800にしてズームレンズをワイドいっぱいの28ミリにセットする。センサーが小さい分画角が狭い。はくちょう座の全景は入らなかった。露出5分でこの星座を取り巻く光りのさざ波がなんとか捉えられた。天の川はデネブのあたりで左右2本に分かれる。その分岐点に有るのが北アメリカ星雲だ。

カメラが頑張っている間、最近手に入れた道具で星空を楽しむ事にした。口径10センチの双眼鏡。もちろん中古だが、定評有る光学系の切れ味はなかなかだ。

球状星団、散光星雲、渦巻銀河。思いつく対象を次々に視野に入れながら気が付いた。今夜は星が瞬かない。月齢1。月の出を心配しなくていい。しかも透明度が高くて気流が安定している。これこそ本当に極上の星空だ。ああ、最高。独りで喜ぶ僕の脇でカメラは真剣に空を狙っていた。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする