去年北アメリカ星雲を狙ったのは11月。あの時は天の川がすでに西に傾き、しかも空には靄も月も有った。しかし今夜は違う。被写体は大気の影響を一番受けにくい天頂。靄も月も無い。これで外せば笑いものだ。
カメラをアップいっぱいの135ミリにしてズームリングをセロテープで固定する。2分の試し撮りをして画角を決めたあと、カメラ感度1600、露出10分でシャッターを開いた。カメラは10分露出した後約10分掛けてメモリーカードにデータを転送する。1枚撮るのに20分。これを3枚撮って、うち2枚を重ねたのが上に写真だ。
大きいカメラほどの滑らかさは無いが、こいつとしては会心の出来かな。それにしてもこの辺りは賑やかだ。星の色が様々ならガスの色もさまざま。やっぱり銀河の回転面だけの事は有る。次回大きい方のカメラで狙いたいとも思ったが、小さい方のカメラにもプライドがある。この天体はここまでかな。
ところで改めて見ると北アメリカ星雲は大きい。写真の上で測ったら、直径が2度57分も有った。月の直径が約30分だからざっと6倍になる。初め予定してた300ミリのレンズではデネブと一緒には撮れなかった。