宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

月明りの小径

2013年10月13日 20時39分22秒 | Weblog

満月でもないのに辺りがかなり明るい。かぐや姫をメンテナンスして月を狙おうかとも思ったが、おそらく何時間も掛かるだろう。そこまでの体力は残っていなかった。もう帰ろう。明日も来るんだし。

屋根を閉めて竹取庵に鍵を掛け、車に乗る。丘を下りる途中振り向いてみた。月明りに照らされる竹取庵への道すじ。こみちと言うには少し広いかもしれないが、僕にとっては大切な風景。「みかんの丘の小径」だ。

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お月見気分の観測デッキ

2013年10月13日 05時48分28秒 | 

なんだかようやく本当の秋が来たような気がする。太平洋にはまた新しい台風が二つも出来ているけれど、ここ数日の空を見てそう思う。
この秋三度目の三連休の初日、真っ青な空に魅かれてみかんの丘に上がった。月齢は7.5だから星の撮影は難しいが、せっかくの深まる秋に丘に上がらない手は無い。明るいうちに残っていた竹取庵の柱の溝切りとほぞ穴掘りを終え、日暮れを待たずに観測デッキの屋根を開いた。

澄んだ空の南東に上弦の月が掛かっている。島影も美しい。沖では漁船がカキ筏の準備を始めていた。この筏が丘から見た海を埋める頃、季節が冬に移ってゆく。双眼鏡でその様子を眺めているうちに空は明みを失っていった。
空気が澄んでいるせいか、まだ半分の月が目に眩しい。それなのに辺りに星が瞬き始めている。これなら天の川も見えるかな。そう思いながら双眼鏡で月を堪能する。そうだ、今日丘に上がった証拠に月を撮っておこう。
かぐや姫はまだメンテナンス中。赤道儀に載せている20センチに小さいカメラを取り付けた。こいつもまだ調整中だが月くらいは撮れるだろう。

デッキを時折つむじ風が舞う。「風の音にぞ驚かれぬる」という歌を思い出した。あれは初秋を詠んだ和歌だ。仲秋を過ごして月を迎えるこの丘には季節違いだが、今年の異常な気候には何となくしっくりくる気がした。

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